商品を企画するときに考えること vol.1 〜トレンドの取り入れ方〜

こんにちは。TRANSIC MD(マーチャンダイザー)の小寺です。
2021年が始まり、早くも1ヶ月が過ぎようとしています。

活発に動きづらい昨今ですが、TRANSICでもお客様に何かをお届けできたらと、今年からの新しい試みとして、MDという商品づくりに関わる立場から、革のこと、カバンのこと、生産のことを少しずつお伝えしていこうと思います。
商品選びの参考に、仕事の息抜きに、同じ働く人としてのあるある、色々と楽しんでもえると嬉しいです。

商品に体感したトレンドを取り入れる

第一回目のテーマは、商品企画、セレクトの時に考えること。

私の仕事であるMDとは、ひとことで言えば、商品のプロデューサー。
商品企画では、お客様の声をはじめ、トレンドの形や色をブランドの雰囲気にどう取り入れていくのか、を考えながら進めていきます。

特に大切にしていることは2つ。
ひとつめは、体感したトレンドを取り入れる。
今回は、このことについてお話ししたいと思います。

街に出て“今”をキャッチする

ビジネスバッグはベーシックな形に根強い人気があり、ファッションバッグよりゆっくりトレンドが反映されていきます。
そのため、雑誌やインターネットで最新のファッショントレンドをキャッチすることも大切なのですが、実際に街に出てビジネスマンやお店を見てトレンドを体感するようにしています。

例えば、最近のトレンドカラーは明るめのネイビーですが、街に出るとビジネスバッグでは圧倒的に黒が主流。
特に明るめの色はビジネスでは持ちづらいようで、ネイビーでも暗めのものが多い傾向にあります。

実際の店舗を見てみると、近年はアウトドア系ファッションがトレンドです。
バッグもカジュアル方向に向いているように感じますが、街ではブリーフケースをお持ちの方も多く、ビジネスではまだ「きちんと感」も必要なようです。

ビジネスバッグにもファッショントレンドを

このような情報を元にして作ったのが、PL001/PL002シリーズです。

コーデュラ生地が色々なアウトドア系ブランドで使用されているのを見て、この生地をビジネスバッグに取り入れたら耐久性が高いバッグができるんじゃないか、GOLDMENで培った革技術とを合わせたら耐久性ダブル効果なんじゃないの!!(この頃はビジネスバッグでコーデュラ使用はまだ見なく、このテンションでした)、と考えたのが始まりです。

街で多くの人が持っているベーシックな形に、2層構造という収納性を強化して、支持率の高い黒を基調にポイントで色を選べる、というのが特徴です。
ビジネスバッグにも、ちょっとファッショントレンドを入れて、楽しんでもらえるといいな、と思います。




リモートワークやZOOM会議が進む中、ちょっと真逆の「体感」なんて、ちょっと昔気質かな、とも思うのですが、トレンドは会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!と、社内で吠えつつ、また気兼ねなく街に出られる日を待つ小寺でした。

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