合成皮革の特徴とケア方法
合成皮革とは?
合成皮革は、天然の布地を基材とし、合成樹脂を塗布したものです。
似た素材に人工皮革というものがあり、日本ではあまり区別せず合わせて合成皮革と呼んでおります。
人工皮革とはマイクロファイバーの布地(通常不織布)に合成樹脂を含浸させたものを、そのまま使うか、それを基材とし合成樹脂を塗布したものです。
今回は両方を区別せず合成皮革としてお話ししたいと思います。
合成皮革のメリットとデメリット
<メリット>
- 手入れの必要がない
- 耐水性があり汚れに強い(表面のみ)
- 軽い
<デメリット>
- 長持ちしない
- 使い込んでも経年変化しない
- 熱に弱く高温になる場所に置くと劣化が進む
湿式構造
基布の上にウレタン樹脂に、水に溶ける溶剤を混ぜ直接含浸し、水・温水中をくぐらせることで微多孔層を形成します。
これが湿式層と呼ばれる中間層となり、クッションのような役割を果たし、ベースとの一体感を醸し出すため、しなやかで上質な風合いをもつ合成皮革となります。
出典:http://www.kyowle.co.jp/knowledge/know02.php
乾式構造
基布の起毛をそのままクッション層として利用、ウレタン塗料を塗布し表皮としたり、発泡剤を混入したウレタン塗料を反応させクッション層を成形させる方法となります。
出典:http://www.kyowle.co.jp/knowledge/know02.php
湿式合皮に比べて乾式合皮シンプルな工程で、現在流通している合成皮革のほとんどが基布に直接、表皮層を施す乾式構造になっております。
これはマイクロファイバーの非常に高価なベースを使用しているため、ベースそのものにクオリティの高いクッション層が形成されていることが要因となります。
合成皮革のケア方法
合成皮革のケア方法はとっても簡単です!
故にいつも清潔に使えることが利点です!
合成皮革のケア方法をご紹介いたします。
汚れがある場合
革表面の汚れは、軽く濡らした布で拭いてください。
汚れのひどい場合は薄めた中性洗剤を布に含ませて拭きます。
その後、濡れた布で拭き取ってください。
保管方法
通気の良い布などに包み、風通しの良い場所に保管してください。
汗や湿気で鞄の中が蒸れた場合、風通しの良い場所で陰干しし、ご使用前後に消臭、防カビスプレーなどで不快臭やカビの発生を未然に防ぎましょう。
合成皮革で絶対にやってはいけない5つのこと
1. 揮発性有機溶剤で拭かない
ベンジンやシンナーなどの揮発性有機溶剤で拭いたりしないでください。
表面素材が変質、劣化する恐れがあります。
2. 汚れた状態で放置しない
汚れた状態で高温、多湿の場所に保管しないでください。
カビや臭いが付きやすくなります。
3. 丸洗いは絶対ダメ
丸洗いは絶対にしないでください。
表面上は大変優れた防水機能を持っておりますが、裏地などに水分が浸透し長時間放置されますとカビの原因になり変形などの可能性もあります。
4. 高温の場所に注意
直射日光のあたる場所に保管したり、乾燥機などのご使用はお避けください。
高温による表面劣化や変形の可能性があります。
5. 色うつりに注意
ほかの素材と密着させないように保管してください。
素材成分によっては色うつりすることがあります。
最後に合成皮革は天然皮革とは異なり劣化が起きる素材です。
長年使用し続けて味が出てくる、といったものではなく、大事に使っていても表面がボロボロになったり、割れが発生したりするケースもあります。
おおよそ2,3年の耐用年数となるので、この点にも注意して劣化が見当たれば買い替えを検討するようにしましょう。
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