正しい裾上げとは?[ビジネス篇]
ビジネスマンのパンツ姿は正しい裾上げで変わる
いくら良いパンツを履いていたって、パンツの裾が微妙にダボついてしまったり、逆に短すぎてツンツルテンになってしまってはせっかくのお気に入りのシルエットが台無しになってしまいます。
特にジャケットを脱ぐ機会が多い夏場のオフィスでは、パンツがビジネスマンファッションの要になります。
そういったことを考えると、パンツの裾上げにはこだわったほうが良いでしょう。
『どのパンツでも4センチ幅のダブルの仕上げにしかしない』など自分特有のこだわりを持った方もいますが、大抵の方はとりあえずシングルにしていることが多いのではないでしょうか。
裾幅やデザイン、そして体型によっても適切な裾上げは変わってきます。
一般的にはガッチリとした恰幅の良い体型の人はダブル仕上げが似合う、それに対して、体型が細身の人はシングル仕上げが似合うと言われています。
代表的な裾仕上げを3つご紹介
1. クラシックなダブル仕上げ(裾を折り返した状態で仕上げる方法)
おしゃれな人やこだわりを持ったクラシックなスタイルが好きな人が好むダブル仕上げ。
厚地のクラシックなパンツには、ダブルがお勧めです。
折り返し幅は4-5センチ程度のダブル仕上げにするのが人気です。
裾丈は、ゆったりとしたシルエットのパンツならワンクッションやハーフクッションとなるようにするのが定番ですが、テーパードの効いた細身シルエットのパンツには、ノークッションにすると美しいシルエットがでます。
2. オーソドックスなシングル仕上げ(裾を表から縫い目が見えないように、まつって仕上げる方法)
一般的によく使われるシングル仕上げ。
細身のシルエットでスマートなテイストを感じさせるパンツは、裾をダブルで仕上げてしまうと少しばらつきのある印象になってしまうことがあります。
細身のシャープさを損なってしまわないように、シンプルでミニマルなシングルに仕上げ、丈もノークッション、もしくはやや短めにするのが良いでしょう。
※ クッションとはパンツのスネ部分にできるシワのことです。
一つシワが入っているものをワンクッション、またシワが入らないほど短く裾をカットしたものは上記写真のようにノークッションとなります。
3. カジュアルなたたき仕上げ(裾を三つ折にして、表に縫い目が見えるように仕上げる方法)
デニムやチノパンなどコットン素材などを用いたカジュアルパンツは、シングルで裾上げし、ステッチを入れた、たたきで仕上げるのが一般的です。
たたきを入れる幅は、好みによって違いますが、チノパンは約2cm-2.5cm、ジーンズが約1cmくらいで仕上げるのが一般的ではないでしょうか。
※ 裾をカットし裁断部が中に入るように2回折りたたんで縫い上げるのがたたき仕上げ。
カジュアルな仕上げになる分、丈の長さを自分のスタイルに合うように長めに仕上げたり、ジャストサイズ、やや短めのアンクル丈にするなどバリエーションは豊富です。
細部までこだわる余裕を
上記3パターン挙げたように、パンツの裾上げ1つにしてもそれぞれビジネスマンのこだわりが見えてきます。
どのスタイルも好みの問題なので正解はありませんが、裾上げの知識があるのとないのでは大きく違ってきます。
毎日スーツを着用するビジネスマンの方々は、シングル仕立てにされる方が多いと思いますが、次回は思い切ってダブル仕上げで足元にポイントを作るのも良いかもしれませんね。
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