ビジネスマンの財布|使いやすいメンズ長財布の選び方や人気商品を紹介
キャッシュレス化によりコンパクトな財布を選ぶ人も多いなか、根強い人気の長財布。
上質な素材で作られた長財布は、スマートなビジネスマンを演出するのにぴったりなアイテムです。
もちろん見た目だけでなく、ライフスタイルに馴染むかどうかも重要なポイント。
オンオフを問わず毎日使うものだからこそ、後悔のない“一品”を選びましょう。
本記事では、使いやすいメンズ長財布の選び方を詳しく解説します。
また、革財布を長持ちさせるお手入れ方法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
メンズ長財布が人気な理由
どんな世代にも人気の長財布ですが、その理由は一体どこにあるのでしょうか?ここでは、長財布ならではの魅力を紹介します。
理由1. 収納力が高い
メンズ長財布の大きな魅力といえるのが、収納力の高さです。仕事の都合上、領収書をもらう機会が多い人もいるのではないでしょうか。
いくらスーツでビシッと決めていても、財布を開けたときに中身が散乱していてはスマートなビジネスマンとはいえません。
さらに財布のサイズと中身の量が合わない状態では、型崩れを起こすなど財布の寿命も縮みやすくなります。
とくに持ち歩くカードが多い人や、領収書をもらうことが多い人は、カードポケットが豊富にあるものや仕切りの多いものが良いでしょう。
長財布のように収納スペースが多いと中身が整理しやすいので、「いつも財布の中がぐちゃぐちゃ……」という状況を避けられます。
理由2. お札が曲がらない
メンズ長財布が人気な理由の一つに、お札を曲げずに保管できることも挙げられます。二つ折りや三つ折り財布の場合、お札を曲げた状態で保管することは避けられません。
その点、長財布ならまっすぐの状態がキープできるので、無駄なシワをつけずに済みます。
また、お札をまっすぐ入れているとサッと取り出しやすく、スムーズにお会計を済ませることもできるでしょう。
もともとのシワやある程度の使用感は仕方ありませんが、せっかくならピンっと整っているお札をスマートに使いたいものですね。
理由3. 存在感がある
メンズ長財布は、ほかの財布に比べてサイズが大きい分、周囲に存在感を与えられるのも魅力の一つです。ビジネスマンの持ち物は、単なる「もの」ではなく「人物を象徴するアイテム」としてみられることも少なくありません。
上質な素材と丁寧な作りの長財布は、周りに好印象を与えることにもつながります。
とはいえ、無理して高級ブランドのメンズ長財布を購入する必要はありません。
後ほど紹介する年代別の価格相場を参考に、無理のない範囲で好みのものを選んでみてくださいね。
メンズ長財布のデメリット
メンズ長財布はサイズが大きいことがメリットであり、デメリットでもあります。収納力の高い長財布はボリュームがあるものが多く、「かさばる」と感じる人もいるでしょう。
スーツのジャケットやポケットに長財布を入れると盗難や落とす危険性がありますし、重さでスーツが型崩れすることも考えられます。
また、そもそもスーツのポケットに入らないこともあるでしょう。
長財布にもさまざまなタイプがあるので一概にはいえませんが、「容量が大きい=本体サイズも大きい」ことがほとんどです。
ポーチや小物入れが好きな女性とは違い、荷物を少なくしたい男性にとって長財布は少し大きな持ち物と感じるかもしれません。
メンズ長財布の選び方
ここからは、メンズ長財布の選び方を紹介します。相棒となる理想の財布に出会うためにも、どのようなものを選べばよいのかをチェックしておきましょう。
また、仕事とプライベートで同じ財布を使っている人も多いと思います。
その場合、自分自身の好みはもちろんですが、できればスーツとの相性も考えて選ぶのがおすすめです。
それでは早速みていきましょう。
形・タイプで選ぶ
使いやすさを左右するのが形やタイプです。財布のように日常的に使うアイテムは、ちょっとした部分がストレスに感じることも少なくありません。
使い勝手を判断するためには、実際に使ってみるのが一番ですが、どの形がどのような特徴をもつのかを事前に知っておきましょう。
ここでは、メンズ長財布の代表的な以下の3つの形・タイプを紹介します。
- ラウンドファスナータイプ
- 二つ折り(かぶせ蓋)タイプ
- L字ファスナータイプ
ラウンドファスナータイプ
ラウンドファスナータイプの長財布は、外側をコの字型にぐるっとファスナーで囲っているものを指します。メンズ長財布の中で最も収納力が高く、カードポケットや仕切りが充実しているため、現金やカードをたっぷり持ち歩きたい人におすすめです。
開けたときに中身が広く見渡せるので、どこに何があるのかをすぐに見分けられますよ。
また、使わないときはファスナーでしっかり閉じているため、中身が勝手に飛び出す心配もありません。
一般的なラウンドファスナー長財布にはマチ(厚み)があることが多く、見た目のスマートさは少々欠けますが、人気の高いタイプとして多くのビジネスマンに選ばれていますよ。
本革 ラウンドファスナー 長財布(VA109)
二つ折り(かぶせ蓋)タイプ
メンズ長財布のデザインの中で1番クラシックなのが、二つ折り(かぶせ蓋)タイプです。シンプルでスマートな見た目から、スーツとの相性も抜群。
スナップボタンなどの留め具が付いている商品もありますが、パタっと閉じるだけのものも多く、構造自体もシンプルです。
薄いものならジャケットの内ポケットに収納できるため、もっともビジネス向きの長財布といえるでしょう。
また、小銭を入れるスペースがない『札入れ』もこちらの二つ折りタイプの長財布に分類されます。
L字ファスナータイプ
L字ファスナータイプは、比較的新しいデザインのメンズ長財布です。ラウンドファスナー長財布から進化した形で、その名前のとおり『L字』に付いたファスナーで開閉します。
もともとレディース用の長財布として人気の高いタイプでしたが、近年ではメンズ用にも見られるようになってきました。
ラウンドファスナーよりファスナーが短く、開閉が楽というメリットもあります。
また、小銭入れ部分のファスナーをなくしたデザインも多く、外側のファスナーを開けるとお札と小銭が同時に確認できるのもポイントです。
ほかのタイプに比べると使っている人は少なめですが、収納力と確認のしやすさを求める人におすすめの形となっています。
素材で選ぶ
メンズ長財布の形やタイプが決まったら、次は素材を選びましょう。ビジネスマンにふさわしい長財布の素材は本革ですが、ひと口に本革といっても種類が多くて迷いますよね。
長財布はそのサイズゆえに存在感が大きく、印象を左右する素材は慎重に選びたいもの。
また、どのような素材を選ぶかで変化の楽しみ方も変わってきます。
ここではメンズ長財布で人気の高い3つの素材を紹介していきます。
牛革
おそらく、多くの人が「革」と聞いて思い浮かべるのが牛革ではないでしょうか。牛革は、成長年数や鞣し(なめし)方によって全く表情が異なります。
(なめしとは、薬品を使って動物の“皮膚”から製品として使う“革”にすることです)
メンズ長財布で人気の高い牛革は次のとおりです。
【カーフレザー】
カーフレザーは、生後6ヶ月以内の子牛の革です。
牛革の中では最もランクが高く、高級レザーとしても知られています。
革表面のキメが細かく上品な手触りで、控えめな美しい光沢が楽しめますよ。
また、使い込むと独特な艶が増して形が馴染んでくるのも魅力のひとつ。
ただし、繊細な革だけに他の革と比べて耐久性が低く、型崩れやひび割れが起きやすいというデメリットもあります。
【ブライドルレザー】
ブライドルレザーは、もともと馬具用に作られた革です。道具の破損による事故が起こらないように、素材そのものの耐久性や堅牢性が求められたことから開発されました。
そんなブライドルレザーの最大の特徴ともいえるのが、革の表面を覆う白い粉です。
この白い粉は「ブルーム」と呼ばれる蝋(ロウ)の成分が浮き出たもので、使っていくうちに摩擦熱で溶けて革の中に浸透し、美しい艶へと変化していきます。
ブライドルレザーはエイジングが楽しめる革として人気が高く、一度使うとその魅力の虜になる方も少なくありません。
【ヌメ革】
ヌメ革は、植物の成分「タンニン」で鞣した牛革のことです。鞣しの仕上げの段階で表面コーティングなどの加工をしていないため、革本来の風合いが楽しめると人気を集めています。
また、時間をかけて鞣すため繊維が締まっており、丈夫で長持ちするのが特徴です。
使うほどに繊維がほぐれて徐々に柔らかくなりますが、持ち主の使い方によってまったく異なる表情になる楽しみも大きな魅力。
ただし、装飾やデザインによってはスーツに合わないものもあるため、注意が必要です。
馬革
馬革は、臀部を使用する「コードバン」とそれ以外の部位「ホースハイド」に分けられます。牛革と繊維構造は似ていますが、馬革のほうが緻密で柔らかくソフトな質感となっています。
さらにオイルが染み込んでいれば、しっとりとした手触りになりますよ。
馬革 マルチポーチ(BS10001)
また、馬革のなかでも人気の高いコードバンは希少価値が高く、その美しさから「革のダイヤモンド」とも呼ばれています。
キメが細かくしなやかでありながら、程良い弾力を持ち合わせた高級レザーです。
その一方で水や油に弱く、扱いに気をつけなければいけないため、上級者向きの素材ともいえるでしょう。
ワニ革
エキゾチックレザーの代表ともいえるのが、ワニ革の「クロコダイルレザー」です。独特の模様が特徴的で、長財布ほどのサイズなら十分な迫力が味わえるでしょう。
また、強度は牛革の10倍ともいわれており、丁寧に扱えば10年以上使えるのも魅力!
他の革に比べて華やかさがありますが、年齢やシチュエーションによっては不向きな場合もあるので注意が必要です。
本物のクロコダイルレザーは希少価値が高いため、価格も高めとなっています。
カラーで選ぶ
ビジネスにふさわしいメンズ長財布を選ぶなら、落ち着いたカラーが良いでしょう。もっとも無難なのはブラックですが、少しカジュアルさが欲しい場合はブラウンもおすすめです。
また、ブルーやネイビーも人気色で、爽やかな印象を与えてくれますよ。
ブラック以外のカラーは、トーンによって雰囲気がまったく異なります。
どのカラーにも共通しているのが、深みのある濃い色ほど落ち着いたイメージになることです。
経年変化する素材なら、変わっていく姿が楽しめるカラーを選ぶのも良いですね。
メンズ長財布の年代別の価格相場
ここまでメンズ長財布の選び方を紹介してきましたが、「いくらのものを選ぶべき?」と悩む人もいるでしょう。大体の予算は決めていても、世間の相場に合わせておきたいと考えるのは自然なことです。
そこで、年代別の価格相場を以下にまとめてみました。
- 20代:1~3万円程度
- 30代:2~5万円程度
- 40代以上:3~8万円程度
あくまでも目安ですが、予算を決めるときの参考にしてみてくださいね。
メンズ長財布を長持ちさせるお手入れ方法
最後に、メンズ長財布を長持ちさせるお手入れ方法を紹介します。お気に入りの長財布が見つかったら、ぜひ実践してみてくださいね。
必要なアイテム
まずはお手入れに必要なアイテムを揃えましょう。ブートブラックシルバーライン デリケートクリーム(CL10001)
革は乾燥するとひび割れを起こして傷みやすくなります。
蒸発した水分や油分を補うために、保湿クリームを用意しましょう。
ジャーマンブラシ2(CL10004)
革の表面についた汚れやホコリを払うブラシです。
また、革の内部までクリームをすり込むときにも使用します。
ブラシの種類はたくさんありますが、馬毛ブラシ1つあれば問題ありません。
磨きクロス(CL10005)
クリームを塗る時や、塗った後の磨き用として使います。
着なくなったTシャツでも良いですが、お手入れ用に1枚持っておくと安心です。
ブートブラックシルバーライン ウォータープルーフスプレー(CL10003)
革は水分・油分を吸いやすい素材のため、防水スプレーで保護しておきましょう。
防水スプレーの効果はしばらくすると消えるので、定期的に使用してくださいね。
また、個別に揃えるのが面倒という人には、セットになったものがおすすめです。
レザーケア6点セット(SET001)
お手入れの手順
これから紹介するメンズ長財布のお手入れ方法は、他の革製品にも使える方法です。お手持ちの革製品を定期的にメンテナンスして、長くきれいな状態で使えるようにキープしましょう。
step1. ブラッシング
まずは革の表面の汚れやホコリを落としましょう。馬毛ブラシを使って、繊維に入り込んだ汚れをかきだすように「シャッシャッ」と払うように滑らせるのがポイントです。
step2. クリームを塗る
革用のクリームをクロスに少量とり、全体に塗り広げます。あまり多く塗りすぎると革に負担がかかるため、少しずつ足しながら塗りましょう。
また、クリームを塗り広げるときに強くこする必要はありません。
優しく表面をなでるくらいの力加減で大丈夫です。
step3. クロスで乾拭き
クリームを全体に塗り終えたら、クロスのクリームの付いていない部分で乾拭きします。乾拭きする時の摩擦熱によってクリームが革の内部へ浸透しやすくなります。
ここでも決してゴシゴシこすらず、優しくなでるように意識しましょう。
また、クロスではなくブラッシングでもOKです。
step4. 防水スプレーを吹きかける
仕上げに防水スプレーを吹きかけておきましょう。とくに財布は手に持って使うため、つい濡れた手で触ってシミになる可能性もゼロではありません。
防水スプレーで革の表面を保護しておけば安心ですね。
スプレーをした後は、日陰で自然乾燥させてお手入れ完了です。
さらに詳しい革財布のお手入れ方法やトラブルの対処法は、以下の記事をご参照ください。
◆革財布と革鞄の正しいお手入れ方法・傷のケアのポイントとは?
◆これで完璧!革財布の日常のお手入れ方法からトラブル対処法まで
上質なメンズ長財布でワンランク上のビジネススタイルを!
今回は、メンズ長財布の選び方について詳しく紹介しました。財布は毎日使うものなので、使いやすいと感じるものを選ぶのがもっとも重要です。
ただし、仕事とプライベートで同じ長財布を使う場合は、ビジネスシーンにふさわしい印象のものが良いでしょう。
収納力が高くて存在感のある長財布は、持つ人のセンスが表れるアイテムともいえます。
本記事で紹介した内容を参考に、ぜひお気に入りのメンズ長財布を見つけてみてくださいね。