防水重視!ビジネスバッグの選び方と雨の日対策

「ビジネスバッグの防水、ナイロンや合皮なら問題ないだろう」
そう安易に考えてはいませんか?

確かにナイロン・合皮は比較的水に強く、撥水加工されているものも多いです。
しかし、同じナイロン素材でも、すぐに撥水効果がなくなってしまうバッグもあれば、かなり大降りの雨でも安心なバッグもあります。

防水加工にもいろいろあり、どれが効果的なのか、どこまで必要なのか、わからないことも。

そこでこの記事では、そんな防水ビジネスバッグ選びのお悩みを解決していきたいと思います。

具体的には、

・撥水加工から完全防水まで、防水効果のレベル
様々な防水加工・防水素材

について解説しながら、防水ビジネスバッグの選び方、アイテム紹介、ビジネスバッグの雨の日対策までご紹介します。

防水性のあるビジネスバッグをお探しの方はぜひ参考にしてください。

 

ビジネスバッグにどの程度の防水性を求めるか?

あまり天気に左右されないマイカー通勤の人と、自転車通勤や外回りの多い人とでは、ビジネスバッグに求める防水力は違いますね。

一般的に防水効果の高いバッグは、値段もそれなりにするものが多いので、どの程度の防水性を求めるのか、理解しておくのが賢明です。

撥水性の高いナイロン・ポリエステル・合皮

ナイロンやポリエステルなどの合成繊維を使ったバッグや、ナイロン・ポリエステル生地の上にポリウレタン(PU)などの樹脂層をコーティングした合成皮革のバッグは、値段も手頃で種類も多く、お気に入りを見つけやすいでしょう。

これらの素材はもともと撥水力があるので、小雨がかかる、汗で濡れる程度の日常生活用防水の効果があります

それほど防水性を必要としない場合は、ナイロン・ポリエステル・合皮のビジネスバッグでも大丈夫です。

特殊な防水加工がされているもの

日常生活用防水では心もとない、雨天時にも外を出歩くことが多いという場合は、「撥水効果」「防水効果」を謳っているビジネスバッグを選びましょう。

<撥水加工>
水をはじく加工
生地の表面をシリコンやフッ素などでコーティングすることで水を玉のようにはじきます。

しかし、生地の織り目の隙間は塞がれないので、小さな水滴や強い雨の場合には水が浸透してしまうことも。
水を防ぐ力は、防水加工には劣ります。

<防水加工>
水を通さないための加工
生地の隙間を埋めるようにコーティングするので、強い雨でも水を浸透させません。

バッグの表面に撥水・防水加工がない場合、外側はびっしょり濡れてしまいますが、濡れるから防水しない、というわけではありません。
防水加工は生地の裏面にされていることが多いので、表面が濡れてもバッグの中への水の浸透はないのです。

防水加工については後述しますが、PUコーティング・テフロン加工など様々な種類の特殊加工があります。

また、ターポリンやTPUなど非常に防水性の高い素材を使うことで、高い防水性を可能にしているビジネスバッグもあります。

完全防水のビジネスバッグはほとんどない

このように防水加工されたビジネスバッグでも、雨に濡れ続けたらやはり中身を濡らしてしまいます。
それは、ファスナーや縫い目部分から水が浸透してしまう、つまり完全防水ではないからです。

完全防水のバッグは、ターポリンなど防水素材の生地で作られ、さらにジッパーや縫い目部分にも防水処理が施されているものです。

水が浸透しやすい開口部は、丸めて内側に織り込んでしまうロールトップや、止水ジッパーが使われます。
さらに縫い目は熱で溶着するウェルダー加工(高周波熱圧着加工)をして、水が侵入できる隙間を完全に塞ぎます。

完全防水のバッグは、激しい雨の中でも決して中身を濡らす事はありませんが、スポーティーなアウトドア用デザインのリュックが多く、ビジネスバッグと言えるものはほとんどありません

 

ビジネスバッグに使用される防水加工と防水素材のいろいろ

以下では、ビジネスバッグに使われる防水加工と防水素材について紹介します。

PUコーティング(PU加工)

最もメジャーな防水加工はPU(ポリウレタン)加工です。
ナイロンなどの生地の裏面にポリウレタンの樹脂をコーティングして水を防ぎます。

ナイロンの風合いを活かせますが、防水性能はそれほど高くありません。
また、水と反応して加水反応を起こすため、経年劣化でコーティングがポロポロと剥がれたり、異臭を放つのが欠点です。

PVCコーティング(PVC加工)

PVC(ポリ塩化ビニール)樹脂をコーティングする加工です。

こちらも生地の表面や裏面を加工しますが、PU加工より重みがあり、生地にハリを出せるため、キャンバス地のバッグなどにも応用されています。
厚くコーティングしたものは、かなり高い防水性と強度があります。

ラミネート加工

生地の表面や裏面に、PVCやPU、ラバーなどのフィルムを貼り合わせる加工です。
接着方法には、接着剤を用いる方法や、熱を加える方法があります。

水を通しやすい天然素材の上に加工すると、両方の素材の良さを同時に楽しめます。

テフロン加工

デュポン社のフッ素樹脂を表面にコーティングし、撥水性を高めた加工です。

水滴がかかっても、液体が玉のようにころがり落ちるので、すぐに拭き取れば中に浸透することはありません。
撥水性と同時に防汚性・耐久性も高めることができます。

スコッチガード加工

フッ素系の樹脂を主成分とする溶剤に、繊維や皮革を浸したり吹きかけたりして熱処理し、表面に皮膜を作る撥水加工・防汚加工です。

水に弱い本革にも加工できる画期的な手法で、アメリカ3M社の特許となっています。
内面から薬品を入れて加工しているので、表面の撥水加工に比べて半永久的に効果が持続します。

その他の加工

今までご紹介してきたのが、ビジネスバッグの防水加工の基本です。
実際には基本の防水加工を使ったビジネスバッグだけではなく、いくつかの加工を組み合わせたものや、応用させたものがあります。

<その他、防水ビジネスバッグの例>

・ロウを表面に付着させた、パラフィンコーティングのバッグ
・コットン生地の上に、熱可塑性プラスチックの一種であるポリカーボネートコーティングを施した素材を用いたバッグ
革の繊維一本一本に強力な防水剤を浸透させたレザーで作られたバッグ
レーヨン生地にPVC加工を施したバッグ
コットン生地にPUフィルム加工を2回施したバッグ
・ポリエステル生地表面にPVC加工をし、その上にシリコンコートを施したバッグ

コーデュラ

アメリカのインビスタ社が製造しているナイロン生地です。
通常のナイロンより耐久性・撥水性が高いのが特徴です。

コーデュラを使ったビジネスバッグには、裏面にPU加工、表面にテフロン加工やワックスコーティングを施したものもあり、水に強くなっています。

コーデュラバリスティックナイロンは、さらに強度・耐久性が高いとされています。

また、コーデュラについては、別記事で詳しく説明していますので、興味のある方はご覧ください。
◆CORDURA コーデュラって何?

ターポリン

ターポリンとは英語のtarpaulin(防水布)が語源の生地です。
ポリエステルやナイロンなどの合成繊維の両面に、軟質の塩ビ(塩化ビニール)樹脂を塗布させたり、塩ビシートで挟み込んで加工されます。

厚手で非常に耐久性・防水性に優れているので、完全防水のバックパック・テント・横断幕などに使われています。

TPU(熱可塑性ポリウレタン)素材

TPU(熱可塑性ポリウレタン)も、完全防水を謳える素材で、完全防水のバッグに使われています。

ウレタン樹脂とも言われるプラスチックの一種で丈夫ですが、シリコンのような弾力性とソフトタッチが特徴です。
スマホケースにも使われています。

タイヤチューブ素材

また、破棄されたタイヤを素材に作られているバッグもあります。
高温や衝撃にも強いタイヤチューブは、水も一切通しません。

 

防水性の高いビジネスバッグの選び方

それでは、防水性の高いビジネスバッグは、何に気をつけて選べばよいでしょう?

雨に強い素材のものを選ぶ

まずは、紹介してきたような防水加工を施している素材、防水性の高い素材で作られたバッグを選ぶことが大事です。

生地の裏面だけでなく表面も加工されていたり、2重に加工されているなどのバッグを選ぶと、なお防水性が高いでしょう。

止水ファスナーのものを選ぶ

より防水性を高めたい場合は、ビジネスバッグの開口部や外側ポケットのファスナー、縫い目部分の防水加工されていない部分にも注目しましょう。

いくら防水力のある生地を使っていても、ファスナーや縫い目から水が入ってしまうと元も子もありません。

できれば普通のファスナーではなく、「止水ファスナー」「止水ジッパー」のものを選びましょう
止水ファスナーは、ファスナーの表面をPUフィルムでラミネート加工して隙間を塞ぎ、水の侵入を防ぐ特殊なファスナーです。

止水ファスナーを使っているバッグなら、素材そのものが防水加工されていることも多いので、防水ビジネスバッグを見つける一つの目安になるかもしれません。

止水ファスナーでなくても、ファスナーの上を防水加工した生地で覆うような作りになっているバッグも、水が浸透しにくいのでよいですね。

シームテープ加工があればなお良い

また、外側にポケット収納の多いビジネスバッグは、縫い目部分も多くなってしまうので、水の浸透するリスクが高まります。

できるだけ縫い目の少ないビジネスバッグを選ぶか、縫い目部分にシームテープ加工をしているもの縫い目を熱で溶着するウェルダー加工(高周波熱圧着加工)をしているものを選ぶのがよいでしょう。

シームテープ加工は、縫い目の内側に防水素材でできたシームテープ(防水テープ)を貼る加工です。
これによって、縫い目から水が入ってきてもシームテープ部分で遮断でき、バッグの中まで濡れてしまうことはありません。

 

撥水・防水加工のあるTRANSICビジネスバッグの紹介

それではここで、撥水・防水加工のあるTRANSICビジネスバッグをいくつか紹介します。

ビジネスリュック





ブリーフケース・2wayブリーフケース





大容量トートバッグ




雨の日に備えたビジネスバッグの防水対策

雨の日に、ビジネスバッグの中の大事な書類やパソコンを濡らさないために、どんな防水対策をすればよいでしょう?
以下に、ビジネスバッグの防水のためにできることをまとめてみました。

雨の日用のバッグを用意しておく

やはりビジネスバッグはナイロンや合皮ではなく革を使いたい、という人は、雨の日用のバッグを用意するのも1つの方法です。

中身の入れ替えが面倒ではありますが、大事な革バッグを守るためにも、雨と予想される日だけは防水バッグを使うようにすると安心です。

防水スプレーをかけておく

また、急な雨に慌てないよう日常使いのビジネスバッグに防水スプレーをかけておくのも重要です。

防水加工のされているビジネスバッグでも、表面の撥水加工ができる防水スプレーをかけておくとさらに濡れにくく、汚れにくくできるのでおすすめです。

本革ならレザーローション・ワックスと防水スプレーのセットを

本革のビジネスバッグを雨天時にも使うというのであれば、レザーローションかワックスを塗り込んで表面に皮膜をつくり、さらに防水スプレーをかけておきましょう

水に弱い革素材ですが、このようにきちんと手入れをして、水分がついたらすぐに拭き取るようにすることで革の状態を保てます。

雨がかからないのがベストですが、かかってしまった場合はすぐに乾かし、その後失ってしまった潤いをローション・ワックスで補給します。

濡れるたびに、乾いた状態の革に防水スプレーを吹きかけることもお忘れなく。

ロウソクのロウを塗り込む方法も

ビジネスバッグの撥水効果を高めたい場合、防水スプレーもよいですが、ロウソクのロウを塗り込んでも効果があります

やり方は、防水したい部分の表面に直接白いロウソクを塗り込み、その後ドライヤーの熱風をあてて、ロウを生地に馴染ませるだけです。
塗り込む時に白くなってしまいますが、熱風で溶け出すと透明になるので問題ありません。

防水カバーを用意しておく

また、日常使うビジネスバッグをすっぽり覆える防水カバーを用意し、持ち歩くのもおすすめです。
コンパクトになる防水効果の高いカバーを持っていれば、バッグ自体の防水性を気にする必要はありません。

特に、自転車通勤やバイク通勤の人のバッグは濡れやすいので、ビジネスバッグごと収められる完全防水バックパックの用意があってもよいかもしれませんね。

 

まとめ

ビジネスバッグの防水について、様々な防水加工や素材の紹介、防水ビジネスバッグの選び方、雨の日対策まで紹介してきました。

防水効果のレベルについては、

ナイロンなどの合成繊維や合皮はもともと撥水性があり生活用防水効果がある
・より高い防水効果が欲しいなら、防水加工・防水素材のものを選ぶ
完全防水のビジネスバッグはあまりない

ことを述べました。

また、防水加工には、「PU加工」「PVC加工」「テフロン加工」「ラミネート加工」「スコッチガード加工」や、その組み合わせがあり、防水性の特に高い素材には「コーデュラ」「ターポリン」「TPU」「タイヤチューブ」があります。

防水性の高いビジネスバッグを選びたいなら、

雨に強い素材のもの
止水ファスナーのもの
シームテープ加工のもの

を選ぶとよいでしょう。

そして、雨の日のビジネスバッグの防水対策としては、

雨の日用のバッグを用意
防水スプレーをかけておく
革なら保革剤と防水スプレーで手入れ
・ロウソクのロウを塗り込む
防水カバーを用意しておく

などがあります。

ビジネスバッグの防水について、本記事があなたのお役に立ちましたら幸いです。