【ヌメ革のオイルケア】エイジングを楽しむためのお手入れ方法
- ヌメ革にはオイルケアがいいって聞いたけど…
- ヌメ革のオイルケアって、どのようにすればいいのだろう
このような悩みはありませんか?
ヌメ革はオイルを活用したお手入れによって綺麗にエイジングを進行させ、経年変化が楽しめる愛着ある革アイテムにすることが出来ます。
この記事では、ヌメ革と深い関係にある「エイジング」について解説した後に、オイルケアの方法や注意点・おすすめのオイルについてもお伝えしています。
この記事を読み終えると、今後はヌメ革のオイルケアについて悩むことはなくなりエイジングについても詳しくなりますよ。
ヌメ革の経年変化を楽しむためのポイント|「オイルを使ったお手入れ」と「エイジング」
ヌメ革の経年変化を楽しむためにポイントとなるのが、オイルを使ったお手入れ(オイルケア)とエイジングです。ヌメ革は表面の加工が施されていないために、素朴で自然なベージュの色合いから艶を帯びた褐色へと変化し、その経年変化のことを「エイジング」と呼びます。
ヌメ革を好んで愛用する人の多くは、自分にとって唯一無二となるエイジングを楽しんでいる人も多いものです。
長い時間をかけて進行するエイジングですが、その過程を楽しむためには正しい知識も必要です。
ここでは、ヌメ革のエイジングを楽しむためのポイントを以下の順で解説します。
- ヌメ革の経年変化を楽しむために
- ヌメ革の経年変化|お手入れによる効果
- ヌメ革の経年変化|エイジングによる効果
ヌメ革の経年変化(エイジング)を楽しむために
ヌメ革の経年変化(エイジング)を楽しむために抑えておくべきポイントは「日頃のお手入れ」と「取り扱い注意点」です。日頃のお手入れといっても、難しいものではなく以下に気を付けておけば十分です。
- 使用頻度を高める
- ブラッシング
- クリームやオイルを使用したお手入れ(数ヶ月に一度程度)
- 日光浴をさせる
一つとして同じ経年変化はなく、愛用者の暮らしにともなった色や艶を放ち始めます。
そのためにも、気を付けるべき注意点が2つあります。
- 直射日光に弱い
- 水に弱い
日頃のお手入れとして提案した「日光浴」は、風通しのよい日陰で行うようにしてください。
また、乾燥を防いでくれるケアとしてオイルケアが欠かせないものとなります。
実施方法については後述しますので、安心してくださいね。
陽に弱い一方で、水に弱い一面もあります。
雨などに濡れると、水ぶくれと言われるシミになり消すことができなくなる可能性がありますので、特に注意が必要です。
ヌメ革の経年変化|お手入れによるエイジングの効果
ヌメ革を綺麗にエイジングするために、正しいお手入れが必要とお伝えしましが、エイジングが進むことで得られるものは色の変化だけではありません。エイジングが進むと、革そのものが強くなりヌメ革の最大の敵である水にも強くなります。
飴色になり艶も出始めると、多少の傷は目立たなくなるといった効果も期待できます。
そのため、エイジングを加速させようとする人も多いものです。
ここまでにお伝えした、ヌメ革のお手入れ方法や正しいエイジング方法を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてくださいね。
◆ヌメ革の正しいエイジング方法4選|失敗させないための注意点や対策
ヌメ革|おすすめのオイルと正しいオイルケアの方法
ヌメ革のおすすめのオイル3点と、それぞれの正しいオイルケア方法を紹介します。オイルケアによって期待できるのは新品の淡いベージュ色をした繊細なヌメ革が、エイジングを加速させることで、革の耐久性・艶・色の変化が増すことです。
今回は、ヌメ革の中でも特にオイルとの相性が良い以下の3点について紹介します。
- 二―フィットオイル
- ミンクオイル
- 馬油
オイルケア前後には、必ずブラッシングを行ってください。
革製品はブラッシングをするだけでも、ケア効果が非常に大きいものです。
メンテンナンスをしっかりしておくと10年以上に渡りより良い状態を保つことができ、長きに渡って使用することができます。
ブラッシングをすることで得られる効果は革表面のホコリを落とすだけでなく、革のキメの間に入り込んだ目には見えないような汚れを取り除きます。
表面だけでなく、キメまでも綺麗になることで、オイルが浸透しやすくなり細部までケアすることができます。
ヌメ革におすすめのオイル①|二―フィットオイル
二―フィットオイルは、エイジングを加速させたい人におすすめです。早く艶を出したい、早く飴色に近づけたいと考える方に利用して欲しいオイルケアとなります。
二―フィットオイルは、ケアオイルのなかでも革に吸収されやすいオイルなので、塗ったその瞬間から一瞬にして染み込むのが特徴です。
そのことに注意し、以下の手順で行いましょう。
【準備するもの】
- 革製品のお手入れ用ブラシ
- 二―フィットオイル
- 柔らかい布(綿素材のものやTシャツなど)毛先の柔らかいハケでも代用可能
- ブラシでヌメ革表面をブラッシングする
- 二―フィットオイルを布に染み込ませる、またはハケで塗る(ヌメ革の場合は、少し多めに塗ってしまっても問題はありません)
- ヌメ革に塗り込んでいく(すぐに吸収されます)
- 乾くのを待って、再度ブラッシングをして完了(この後日陰干しをすることで、さらにエイジングが加速されます)
乾くと少しだけ元の色に戻りますが、そこから歳月を重ねてエイジングは一気に加速されていきます。
ヌメ革におすすめのオイル②|ミンクオイル
【ミンクオイルがおすすめの人】ミンクオイルは耐水性を強化したい人におすすめです。
日常使いのバッグや、お財布、パスケースなど、天候に関係なく屋外での持ち歩きをするヌメ革製品には、ぜひ利用して欲しいオイルケアとなります。
ミンクオイルは、若干の石油系となるオイルを含んでいるために、水を弾きやすく革そのものに耐水性を持たせることができるのが特徴です。
二―フィットオイルに比べて、少し硬く難しく感じる場合もありますが、伸びがとても良いためにすぐに慣れます。
とても優秀なオイルなのでここで使い方を覚えてくださいね。
以下の手順で行いましょう。
【準備するもの】
- 革製品のお手入れ用ブラシ
- ミンクオイル
- 乾いた布(綿素材のものやTシャツなど)
- ブラシでヌメ革表面をブラッシングする
- ミンクオイルを米粒程度、指ですくう(ヌメ革の場合は、少し多めに塗ってしまっても問題はありません)
- ムラなく革全体に指で薄く伸ばす
- 浸透させるために、風通しのよい日陰に1日置く
- オイルを乾いた布で拭き取り完了
ヌメ革におすすめのオイル③|馬油
馬油は二―フィットオイルやミンクオイルに比べて、コストパフォーマンスの良さとオイル特有の臭いがないことが特徴ですしメリットでもあります。
人肌の怪我や肌乾燥のケアにも使える成分なので、とても安心ですね。
ケア後の光沢感や使用感も、革専用オイルとくらべても引けを取りません。
なにより無臭であるために、臭いに敏感な方にはとてもおすすめです。
ただ、商品によっては添加物がどれだけ混入しているかでオイルケアの仕上がりが変わってきます。
そのため、できるだけ純度の高い馬油100%に近いものを選ぶようにしましょう。
ヌメ革以外の革製品にも幅広く使えるために、ここで使い方を覚えてくださいね。
以下の手順で行いましょう。
【準備するもの】
- 革製品のお手入れ用ブラシ
- 馬油(できれば純度の高いものがおすすめ)
- 乾いた布(綿素材のものやTシャツなど)
【オイルケア手順】
- ブラシでヌメ革表面をブラッシングする
- 馬油を適量、指ですくう
- ムラなく革全体に指で薄く伸ばす(ムラがないように均一に指で薄く塗り伸ばす)
- 浸透させるために、風通しのよい日陰に1日置く
- オイルを乾いた布で拭き取り完了
溶け過ぎた状態よりは少し軟化してきた状態でヌメ革製品に塗り込むようにしましょう。
主に、日常的なメンテナンスオイルとして活用してくださいね。
また、ケアアイテムとして、以下の商品もおすすめですよ。
ヌメ革用オイルの人気ブランド|おすすめは「コロンブス」
ヌメ革にも使える「革用オイル(クリーム)」のおすすめは、「コロンブス」のブリオ レザーコンディショニングクリームです。二―フィットオイルなどに比べると経年変化はゆっくりとなりますが、普段使いのケアとしては非常におすすめです。
その理由を、以下にまとめましたのでご覧ください。
- 液状化していないため塗りやすい
- 艶が出て、手触りも良くなる
- 香りが良く、消臭効果もある
- 保湿効果が高まる
- カビ止め剤も入っている
- 素材の色がニュートラルで、どんな革製品にも使用できる
実際に、「コロンブス」のブリオ レザーコンディショニングクリームを使用するときは、箱裏にも使用方法や注意点が記載してありますのでご一読ください。
【準備するもの】
- 革製品のお手入れ用ブラシ
- 「コロンブス」のブリオ レザーコンディショニングクリーム
- お手入れ用のクロスは製品に付属しています
【ケア手順】
- ブラシでヌメ革表面をブラッシングする
- コロンブスのクリームをクロスに染み込ませる
- ヌメ革製品に伸ばしていく
- 乾くのを待って、再度ブラッシングをして完了
ヌメ革の日常使いの注意点|オイルケアが必要な理由
最後に、ヌメ革のオイルケアは、なぜ必要なのかといったことをお伝えします。併せて、ヌメ革を長く愛用してもらうためにケアや保管時の注意点についてもお伝えします。
【ヌメ革の日常使いの注意点とオイルケアが必要な理由】
- ヌメ革は革の中で最も水に弱いため、シミや色移り・色落ち、カビに注意する
- ヌメ革表面に乾燥やひび割れの兆候が見られたら、適宜オイルケアをする
- 普段使いのお手入れは、ブラッシングで十分
- 長期間使用しない場合は、湿気に気を付ける(定期的なメンテナンスや日陰干し、ブラッシングをすること)
以上のことに日頃から気を付けておけば、あとは他の手持ちのアイテムと同じように普段通りに使って問題はありません。
ヌメ革が自分の力で、自然とエイジングを重ねます。
また、革の状態を良好に保ち続けようと思う場合には定期的なオイルケアを心がけるようにしましょう。
季節や使用頻度、お住まいの地域にもよりますが、1ヶ月から2ヶ月に一度のペースで様子を見ながら行ってみてくださいね。
稀に、温度差が激しいような場所で保管をしている場合や季節を超えて長期的に保管をしている場合には、ヌメ革表面に白い粉を吹くことがあります。
これは、急激な温度変化によって革内部の油脂がシミ出て固まったことで起こるものです。
柔らかい布で、優しく刷り込むと元に戻りますし、特に大きな問題はありませんので安心してくださいね。
まとめ
今回は、ヌメ革とケアの深い関係にある「エイジング」について解説し、オイルケアの方法や注意点・おすすめのオイルについて解説しました。
おすすめのオイルとして、以下3点を紹介しました。
- 二―フィットオイル
- ミンクオイル
- 馬油
また、今回おすすめしたTRANSIC一押しの「コロンブス製のオイル」も、ぜひ活用してみてくださいね!
オイルケアによって、綺麗にエイジングを進めることで10年、20年使えると言われているヌメ革です。
ヌメ革は皮革の中でも比較的扱いやすく、正しいケアでエイジングを進めれば「傷や汚れ」「水シミ」にも強いお気に入りのアイテムとなります。
ぜひ、オイルケアと共に自分だけの色と艶を放つヌメ革エイジングで愛用の一品としてください。