March 22, 2021お手入れ・ケア
ナイロンバッグの洗濯、基本から洗濯不可のバッグへの対処法まで!
ナイロンのバッグは軽くてお手入れしやすいのが特徴。
そのため、ビジネスにスポーツ・アウトドア、いろんな場所で使われています。
でもよく使うものは、やはりよく汚れてしまうもの。
できれば家で簡単に洗濯したいですよね。
この記事では、ナイロンバッグの洗濯について、
・そもそも洗濯できる?
・簡単な汚れ落としの方法
・洗濯表示のない場合
・手洗いの方法と洗濯機で洗う方法
・洗濯不可なのに洗いたい場合
・洗濯で落ちない特殊な汚れについて
・洗濯で気をつけること
これらを、順に詳しくまとめています。
あらゆる場面を想定しているので、きっとあなたの求める情報も見つかるはず。
それではぜひご一読を!
この違いはどこから来るのでしょう?
ナイロン生地は、洗濯による伸び縮みやシワなどが起きにくく、洗濯前と後で形状の大きな変化がないので基本的に洗濯は可能です。
洗濯に関するナイロンの特徴は次のようになっています。
収納ポケットなどが多くついているナイロンバッグでもすぐ乾かせるので、半乾きの嫌な臭いやカビなどの心配がありません。
摩擦や引っ張りに強いので、洗濯時にこすったり絞ったりしても、破
れたりよれたりすることはありません。
そのため、ナイロンの生地自体は洗濯によって型崩れすることはありません。
シワになりにくいので、洗濯も楽なのです。
ですので、素材がナイロンだけのナイロンバッグなら、普通に洗濯しても問題はありません。
洗濯不可とされるのは、主にナイロンバッグの型崩れとナイロン以外の素材に与える影響が問題となるからです。
洗濯不可の表示があるナイロンバッグは、丸洗いすることができませんので、ひどい汚れとなってしまう前に、以下の手順できれいにしましょう。
ポケットや縫い目・ファスナー部分など、くぼみ部分にはホコリが溜まりやすいので念入りにブラッシングします。
このブラッシング作業は簡単なので、汚れが気にならない場合でも日常的に行うようにしましょう。
ナイロンバッグを清潔に保つことができます。
以下のようなブラシがひとつあると、あらゆる鞄だけでなく、靴や財布などの革製品にも使えるのでおすすめです。
その洗剤液をつけ絞った布で、表面をたたくようにして汚れを落としていきます。
シミや黒ずみなど気になる汚れがある場合、多めに洗剤液をつけ、歯ブラシなどで軽く擦っても問題ありません。
洗剤が多い場合は、何度も布をすすぎなおして拭き取りましょう。
型崩れが気になる場合は、バッグの中に乾いたタオルやいらない衣服などを詰めて乾かします。
洗濯したいが大丈夫かな、と心配になりますね。
ナイロン100%の場合なら、丸洗いで洗濯してもまったく問題ありません。
ナイロン以外にポリエステル・コーデュラ・エナメル・ビニールなどの合成繊維が使われていても大丈夫です。
しかし、本革やスエードなどが一部でも含まれる場合は、たとえメイン素材がナイロンでも推奨できません。
前述した方法で汚れを落としましょう。
合皮についても洗濯できるものとできないものがあるうえ、洗濯で劣化が早まるので、洗濯表示がないなら避けた方が無難です。
また、綿や麻などは単体では洗濯可能ですが、ナイロンバッグの一部もしくは混紡で作られている場合、縮みが生じる可能性もあります。
逆に型崩れの心配のないエコバッグ・ナップサックなどは、洗濯機に入れて洗っても問題ありません。
洗濯できる場合でも、洗濯機ではなく手洗いがメインであることが多いので、一番重要な部分です。
ポケット・縫い目・ファスナー部分を重点的に、全体的にホコリを落とします。
乾いた布でも代用可能です。
ナイロンバッグの底や角部分、持ち手の部分、シミなど、汚れが気になる部分は軽くこすり洗いをしましょう。
洗濯用ブラシや歯ブラシなどで使ってもよいですね。
バッグの中、ポケットの中もお忘れなく。
軽く絞った後、乾いたタオルで余分な水分を拭き取り、陰干しします。
干す時、ファスナーはすべて開けた状態で、開口部を下側にして干すのがよいです。
型崩れが気になる場合は、バッグの中にタオルなどを詰めて形を整えて干しましょう。
例えば、油汚れ・皮脂汚れが気になるなら一般的な洗濯用洗剤である弱アルカリ性の洗剤がよいですし、嫌な臭いを取りたいなら重曹を加えてもよいです。
また、洗濯後に酸素系漂白剤を使うと、全体的なくすみがとれて、ワントーン明るくなります。
ただし、弱アルカリ性洗剤はよく洗い流さないと、紫外線と反応して黄ばみを起こすこともあるので注意が必要です。
2. ざっとホコリを払い、ファスナーは開けておく。
3. プリントなどは内側に来るよう裏表をひっくり返す。
4. ファスナーや金具が洗濯槽に当たらないように内側にした状態でネットに入れる。
5. 弱水流のデリケートコース・手洗いコース・ドライコースなどで洗う。
6. シワになるので脱水は1分までにとどめるか、脱水機はかけずに乾いたタオルで水分を拭き取る。
7. 形を整えて風通しのよいところで陰干しする。
洗濯機や脱水機に入れてしまうと、バッグの状態を見ながら洗濯ということもできないので、心配な場合は手洗いもしくは拭き取りをした方がよいでしょう。
また、熱に弱いナイロンは、乾燥機やドライヤーなどで熱を加えると生地が弱くなってしまい、破れなどの原因になることもあります。
乾燥機の使用は禁止です。
洗濯不可となっているにはそれなりの理由があるわけですから、洗濯することでバッグを台無しにしてしまうこともあります。
多くの場合は、革など水に弱い異素材が使われており、その部分への影響や、色移りもしくはバッグの型崩れが問題です。
あくまで自己判断で洗濯することになりますし、色落ちチェックや革へのメンテナンス用品も必要です。
「革部分は少ししかない」「革への影響より汚れのほうが気になる」「処分する前に洗ってみたい」という場合ならよいですが、心配な場合はクリーニングに依頼するのが得策です。
それでも洗いたい場合は、以下の点に注意しながら手洗いをしてみましょう。
しかし、革部分から落ちた色が、ナイロン生地に移る可能性はあるので、革部分の色落ちチェックを行うと安心です。
やり方は、目立たない部分に使用する洗剤の洗浄液をつけて約5分待ち、その後白い布で拭き取った時に色が移るかどうかで判断します。
色移りがありそうなら、丸洗いの洗濯は避けましょう。
革が取っ手部分やファスナー部分のみの場合、その部分が濡れないように乾いたタオルなどで保護しながら、ナイロン部分のみブラシで洗う方法を考えてもよいでしょう。
洗浄力が強すぎて、革部分の色落ちを招いてしまうと困りますので、洗剤は負担の少ない中性洗剤を使います。
また、漂白剤は革や金属には使えませんので留意しましょう。
洗うと油分がぬけて硬くなり、光沢もなくなります。
すでに乾燥気味の革なら縮むこともありますし、色むらのリスクもあります。
少しでも元の状態に近づけるために、洗濯して日陰で乾燥させた後は必ず専用クリームを塗りましょう。
ビジネスバッグなどのナイロン生地の裏面に施されるPU加工は、ナイロンの撥水効果を高めるためのコーティングですが、水との反応で劣化する性質を持っています。
一度洗濯したからと言ってすぐに加工が剥がれることはありませんが、頻繁に洗濯すると撥水性だけでなく耐久性にも影響することを知っておくべきです。
また、糊加工でハリを出している場合なども、洗濯によって加工がとれてしまい、生地が柔らかくなることがあります。
このような場合は、洗濯が型崩れの原因にもなるのです。
ここでは、そういった汚れに関する対処法を簡単に紹介します。
しかし、この加工は水や湿気と反応して加水分解を起こす、つまり劣化しますので、ひどくなると、コーティングが白く剥がれてきたり、ベタつきや臭いを発することもあります。
このベタベタを取るには重曹が効果的。
約8Lのぬるま湯に大さじ2杯ほどの重曹を溶かして、12時間程度浸け込みます。
とれていない部分はブラシで擦りながら取っていきます。
洗濯しコーティングを剥がすことで防水性は失われてしまいますので、乾燥したら防水スプレーで保護しておきましょう。
一般的な汚れとされる皮脂汚れやシミのほか、ストーブなどの熱や紫外線による黄変などです。
洗濯で落ちない黄ばみは、酸素系漂白剤を使って落としましょう。
全体的な黄ばみなら漂白液に浸け置きする方法、部分的な黄ばみなら、直接粉末の酸素系漂白剤をふりかけ、上から40℃程度のお湯をかける方法を試してください。
変色することがありますので、ナイロンには塩素系漂白剤はNGです。
汚れた部分にあて布をして、溶剤を垂らし、裏からたたくようにしてあて布に移していきます。
最後に水、もしくは水で濡らした布で溶剤を取り除くこともお忘れなく。
詳しくは別記事で解説していますので、気になる方は参考にしてくださいね。
◆ナイロンバッグの汚れの落とし方|汚れ別の対処法や注意点も解説
◆ナイロンバッグの汚れの落とし方|汚れ別の対処法や注意点も解説
洗濯機を使えれば便利ですが、型崩れやナイロン生地の傷みを防ぐためにも手洗いをおすすめします。
手洗い時でもこすらないように気をつけましょう。
乾燥機は絶対に使用してはいけません。
早く乾かすためにドライヤーを用いたり、直射日光にさらすのも避けるべきです。
綿素材にかけるアイロンの温度は180℃~210℃と高温なので、溶けてしまいます。
また、あて布の上からアイロンをあてることも大事です。
ナイロン生地のテカリや傷みの予防になります。
ナイロンは洗濯しやすい生地ですが、型崩れとナイロン以外の素材のため、丸洗いができないこともあります。
とはいえ、汚れにくい素材でもあるので、1,2ヶ月に1度は拭き取りをして清潔を保つとよいでしょう。
また、洗濯してもすぐに乾くなど手洗いも簡単です。
洗濯不可のナイロンバッグでも、革部分に注意して自己判断で洗うこともできるので、どうしても洗いたいという場合は試してみてください。
また、ナイロンは熱には弱いので、乾燥機とアイロンには注意をしてくださいね。
そのため、ビジネスにスポーツ・アウトドア、いろんな場所で使われています。
でもよく使うものは、やはりよく汚れてしまうもの。
できれば家で簡単に洗濯したいですよね。
この記事では、ナイロンバッグの洗濯について、
・そもそも洗濯できる?
・簡単な汚れ落としの方法
・洗濯表示のない場合
・手洗いの方法と洗濯機で洗う方法
・洗濯不可なのに洗いたい場合
・洗濯で落ちない特殊な汚れについて
・洗濯で気をつけること
これらを、順に詳しくまとめています。
あらゆる場面を想定しているので、きっとあなたの求める情報も見つかるはず。
それではぜひご一読を!
ナイロンのバッグは洗濯できる?
ナイロンのバッグには、洗濯表示で手洗い可能となっているものと、そうでないものがあります。この違いはどこから来るのでしょう?
ナイロン生地は基本的に洗濯可能
ナイロンは主に石油を原料として作られた合成繊維です。ナイロン生地は、洗濯による伸び縮みやシワなどが起きにくく、洗濯前と後で形状の大きな変化がないので基本的に洗濯は可能です。
洗濯に関するナイロンの特徴は次のようになっています。
ナイロンの特徴1. 早く乾く
吸湿性が低いため、水に濡れてもすぐに乾きます。収納ポケットなどが多くついているナイロンバッグでもすぐ乾かせるので、半乾きの嫌な臭いやカビなどの心配がありません。
ナイロンの特徴2. 摩擦や引っ張りに強い
ナイロンは綿の10倍も摩擦に強いとされています。摩擦や引っ張りに強いので、洗濯時にこすったり絞ったりしても、破
れたりよれたりすることはありません。
ナイロンの特徴3. 水による収縮がなく型崩れしにくい
ナイロンは、水に濡れても繊維が伸びたり縮んだりしません。そのため、ナイロンの生地自体は洗濯によって型崩れすることはありません。
ナイロンの特徴4. 弾力性があり、シワになりにくい
弾力性があるので、洗濯や脱水によって生地が折り曲げられたり、くしゃくしゃにされても自然に元に戻ります。シワになりにくいので、洗濯も楽なのです。
洗濯時の問題は、型崩れとナイロン以外の素材
このように、ナイロン自体は洗濯に不利な特徴がなく、どちらかというと洗濯しやすい素材です。ですので、素材がナイロンだけのナイロンバッグなら、普通に洗濯しても問題はありません。
洗濯不可とされるのは、主にナイロンバッグの型崩れとナイロン以外の素材に与える影響が問題となるからです。
洗濯不可のナイロンバッグをきれいにする方法
型が崩れては困るバッグ、ナイロン以外との混紡でできたバッグ、革など洗濯に向かない素材が使われているナイロンバッグなどは、洗濯不可とされていることも多くあります。洗濯不可の表示があるナイロンバッグは、丸洗いすることができませんので、ひどい汚れとなってしまう前に、以下の手順できれいにしましょう。
まずはブラシでホコリを落とす
まずは柔らかいブラシ、もしくは乾いた布で表面のホコリを落とします。ポケットや縫い目・ファスナー部分など、くぼみ部分にはホコリが溜まりやすいので念入りにブラッシングします。
このブラッシング作業は簡単なので、汚れが気にならない場合でも日常的に行うようにしましょう。
ナイロンバッグを清潔に保つことができます。
以下のようなブラシがひとつあると、あらゆる鞄だけでなく、靴や財布などの革製品にも使えるのでおすすめです。
洗剤のついた布でたたきながら汚れを落とす
おしゃれ着用洗剤もしくは台所用洗剤などの中性洗剤を30℃程度のぬるま湯に溶かします。その洗剤液をつけ絞った布で、表面をたたくようにして汚れを落としていきます。
シミや黒ずみなど気になる汚れがある場合、多めに洗剤液をつけ、歯ブラシなどで軽く擦っても問題ありません。
固く絞った布で洗剤を拭き取る
水で固く絞った布で、ナイロンバッグの表面についた洗剤を拭き取っていきます。洗剤が多い場合は、何度も布をすすぎなおして拭き取りましょう。
風通しのよい日陰に形を整えて干す
紫外線による変色を避けるためにも、風通しのよい日陰に形を整えて干します。型崩れが気になる場合は、バッグの中に乾いたタオルやいらない衣服などを詰めて乾かします。
洗濯表示のないナイロンバッグはどう洗うか
洗濯表示のないナイロンバッグはどのように洗えばよいでしょう?洗濯したいが大丈夫かな、と心配になりますね。
バッグの素材で判断する
そのような場合、まずは素材で判断するとよいでしょう。ナイロン100%の場合なら、丸洗いで洗濯してもまったく問題ありません。
ナイロン以外にポリエステル・コーデュラ・エナメル・ビニールなどの合成繊維が使われていても大丈夫です。
しかし、本革やスエードなどが一部でも含まれる場合は、たとえメイン素材がナイロンでも推奨できません。
前述した方法で汚れを落としましょう。
合皮についても洗濯できるものとできないものがあるうえ、洗濯で劣化が早まるので、洗濯表示がないなら避けた方が無難です。
また、綿や麻などは単体では洗濯可能ですが、ナイロンバッグの一部もしくは混紡で作られている場合、縮みが生じる可能性もあります。
バッグの形で判断する
ナイロン100%のバッグでも、ビジネスバッグなど形崩れが気になる場合は、洗濯機は使用せず、手洗いでやさしく押し洗いする程度に留めるのがよいです。逆に型崩れの心配のないエコバッグ・ナップサックなどは、洗濯機に入れて洗っても問題ありません。
洗濯可能なナイロンバッグの手洗い方法
続いて、洗濯可能なナイロンバッグの手洗い方法について紹介します。洗濯できる場合でも、洗濯機ではなく手洗いがメインであることが多いので、一番重要な部分です。
まずはブラシでホコリを落とす
まずはブラッシングです。ポケット・縫い目・ファスナー部分を重点的に、全体的にホコリを落とします。
乾いた布でも代用可能です。
中性洗剤を溶かしたぬるま湯に30分つけ置きする
30℃ぐらいのぬるま湯に、おしゃれ着用洗剤・台所用洗剤などの中性洗剤を適量溶かし、ナイロンバッグを入れます。 30分ほどつけ置きしておきましょう。気になる部分をこすりながら、全体的に押し洗いする
全体的に優しく押し洗いをします。ナイロンバッグの底や角部分、持ち手の部分、シミなど、汚れが気になる部分は軽くこすり洗いをしましょう。
洗濯用ブラシや歯ブラシなどで使ってもよいですね。
バッグの中、ポケットの中もお忘れなく。
水を入れ替え、十分にすすぎをする
きれいになったら、何度か水を入れ替えて十分にすすぎをします。乾いたタオルで拭き取り、陰干しする
脱水機の使用は避けた方が無難です。軽く絞った後、乾いたタオルで余分な水分を拭き取り、陰干しします。
干す時、ファスナーはすべて開けた状態で、開口部を下側にして干すのがよいです。
型崩れが気になる場合は、バッグの中にタオルなどを詰めて形を整えて干しましょう。
洗濯に使う洗剤のいろいろ
ここでは素材に優しい中性洗剤を使うように紹介しましたが、他の種類の洗剤を使っても構いません。例えば、油汚れ・皮脂汚れが気になるなら一般的な洗濯用洗剤である弱アルカリ性の洗剤がよいですし、嫌な臭いを取りたいなら重曹を加えてもよいです。
また、洗濯後に酸素系漂白剤を使うと、全体的なくすみがとれて、ワントーン明るくなります。
ただし、弱アルカリ性洗剤はよく洗い流さないと、紫外線と反応して黄ばみを起こすこともあるので注意が必要です。
ナイロンバッグを洗濯機で洗う場合
型崩れの気にならないナイロン100%のナイロンバッグは洗濯機で洗えます。洗濯機で洗う時の手順
1. ショルダーベルトや取っ手などの取り外しできる付属品を取ってしまう。2. ざっとホコリを払い、ファスナーは開けておく。
3. プリントなどは内側に来るよう裏表をひっくり返す。
4. ファスナーや金具が洗濯槽に当たらないように内側にした状態でネットに入れる。
5. 弱水流のデリケートコース・手洗いコース・ドライコースなどで洗う。
6. シワになるので脱水は1分までにとどめるか、脱水機はかけずに乾いたタオルで水分を拭き取る。
7. 形を整えて風通しのよいところで陰干しする。
洗濯機使用の注意点
洗濯機で洗濯できれば楽ですが、手洗いよりも生地に負担がかかり、型崩れのリスクも高くなります。洗濯機や脱水機に入れてしまうと、バッグの状態を見ながら洗濯ということもできないので、心配な場合は手洗いもしくは拭き取りをした方がよいでしょう。
また、熱に弱いナイロンは、乾燥機やドライヤーなどで熱を加えると生地が弱くなってしまい、破れなどの原因になることもあります。
乾燥機の使用は禁止です。
洗濯不可のナイロンバックをどうしても洗いたい場合
洗濯不可のナイロンバッグは基本的に拭き取りでの汚れ落としを行うことになりますが、全体的にホコリっぽい、汗臭い、ベッタリするなどの理由で、どうしても洗濯したい時もあるでしょう。洗濯不可となっているにはそれなりの理由があるわけですから、洗濯することでバッグを台無しにしてしまうこともあります。
多くの場合は、革など水に弱い異素材が使われており、その部分への影響や、色移りもしくはバッグの型崩れが問題です。
あくまで自己判断で洗濯することになりますし、色落ちチェックや革へのメンテナンス用品も必要です。
「革部分は少ししかない」「革への影響より汚れのほうが気になる」「処分する前に洗ってみたい」という場合ならよいですが、心配な場合はクリーニングに依頼するのが得策です。
それでも洗いたい場合は、以下の点に注意しながら手洗いをしてみましょう。
色落ちチェックを忘れず行う
ナイロンは比較的色落ちしにくいと言われています。しかし、革部分から落ちた色が、ナイロン生地に移る可能性はあるので、革部分の色落ちチェックを行うと安心です。
やり方は、目立たない部分に使用する洗剤の洗浄液をつけて約5分待ち、その後白い布で拭き取った時に色が移るかどうかで判断します。
色移りがありそうなら、丸洗いの洗濯は避けましょう。
革が取っ手部分やファスナー部分のみの場合、その部分が濡れないように乾いたタオルなどで保護しながら、ナイロン部分のみブラシで洗う方法を考えてもよいでしょう。
革や金属部分に負担のない中性洗剤を使う
アルカリ性・酸性ともに、強くなると素材への影響も大きくなります。洗浄力が強すぎて、革部分の色落ちを招いてしまうと困りますので、洗剤は負担の少ない中性洗剤を使います。
また、漂白剤は革や金属には使えませんので留意しましょう。
濡れると乾燥してしまう革部分のオイルケアを欠かさない
革は一般に水洗いできないとされています。洗うと油分がぬけて硬くなり、光沢もなくなります。
すでに乾燥気味の革なら縮むこともありますし、色むらのリスクもあります。
少しでも元の状態に近づけるために、洗濯して日陰で乾燥させた後は必ず専用クリームを塗りましょう。
型崩れに気をつける
洗濯できない理由のもうひとつには、水による型崩れがあります。ビジネスバッグなどのナイロン生地の裏面に施されるPU加工は、ナイロンの撥水効果を高めるためのコーティングですが、水との反応で劣化する性質を持っています。
一度洗濯したからと言ってすぐに加工が剥がれることはありませんが、頻繁に洗濯すると撥水性だけでなく耐久性にも影響することを知っておくべきです。
また、糊加工でハリを出している場合なども、洗濯によって加工がとれてしまい、生地が柔らかくなることがあります。
このような場合は、洗濯が型崩れの原因にもなるのです。
洗濯で落ちないナイロンバッグのベタベタや黄ばみを落とすには?
基本的な洗濯で落ちない特殊な汚れもありますね。ここでは、そういった汚れに関する対処法を簡単に紹介します。
PUコーティング劣化によるベタベタには重曹を
リュックサックやビジネスバッグなど、比較的しっかりしたナイロン生地の裏面には、PU(ポリウレタン)コーティングがされており、それによって撥水効果を高めています。しかし、この加工は水や湿気と反応して加水分解を起こす、つまり劣化しますので、ひどくなると、コーティングが白く剥がれてきたり、ベタつきや臭いを発することもあります。
このベタベタを取るには重曹が効果的。
約8Lのぬるま湯に大さじ2杯ほどの重曹を溶かして、12時間程度浸け込みます。
とれていない部分はブラシで擦りながら取っていきます。
洗濯しコーティングを剥がすことで防水性は失われてしまいますので、乾燥したら防水スプレーで保護しておきましょう。
黄ばみ
ナイロンバッグの黄ばみの原因はいくつかあります。一般的な汚れとされる皮脂汚れやシミのほか、ストーブなどの熱や紫外線による黄変などです。
洗濯で落ちない黄ばみは、酸素系漂白剤を使って落としましょう。
全体的な黄ばみなら漂白液に浸け置きする方法、部分的な黄ばみなら、直接粉末の酸素系漂白剤をふりかけ、上から40℃程度のお湯をかける方法を試してください。
変色することがありますので、ナイロンには塩素系漂白剤はNGです。
ボールペンなどのインク
ナイロンバッグについたボールペンなどのインク汚れは、消毒用エタノール、もしくは除光液を用います。汚れた部分にあて布をして、溶剤を垂らし、裏からたたくようにしてあて布に移していきます。
最後に水、もしくは水で濡らした布で溶剤を取り除くこともお忘れなく。
油汚れなどのシミ
ナイロンバッグについた油汚れは、洗剤のほか漂白剤やクレンジングオイルを使って対処できます。詳しくは別記事で解説していますので、気になる方は参考にしてくださいね。
◆ナイロンバッグの汚れの落とし方|汚れ別の対処法や注意点も解説
カビ
カビについても、重曹・消毒用エタノールを使った方法を紹介しています。◆ナイロンバッグの汚れの落とし方|汚れ別の対処法や注意点も解説
ナイロンバッグの洗濯で気をつけること
最後に、ナイロンバッグの洗濯で気をつけることをまとめます。型崩れや傷みが心配なら洗濯機は使用しない
ナイロンバッグの汚れは、手洗いで十分きれいに落とせます。洗濯機を使えれば便利ですが、型崩れやナイロン生地の傷みを防ぐためにも手洗いをおすすめします。
プリント部分はこすらない
プリント部分のあるナイロンバッグは、洗濯時の摩擦でプリントが剥げてしまうこともあります。手洗い時でもこすらないように気をつけましょう。
乾燥機を使用してはいけない
ナイロンの弱点は熱です。乾燥機は絶対に使用してはいけません。
早く乾かすためにドライヤーを用いたり、直射日光にさらすのも避けるべきです。
アイロンは低温に設定し、あて布をする
アイロンをかける場合は、必ず低温(80℃~120℃)に設定します。綿素材にかけるアイロンの温度は180℃~210℃と高温なので、溶けてしまいます。
また、あて布の上からアイロンをあてることも大事です。
ナイロン生地のテカリや傷みの予防になります。
まとめ
ナイロンバッグの洗濯についてあらゆるシーンを想定して解説してきました。ナイロンは洗濯しやすい生地ですが、型崩れとナイロン以外の素材のため、丸洗いができないこともあります。
とはいえ、汚れにくい素材でもあるので、1,2ヶ月に1度は拭き取りをして清潔を保つとよいでしょう。
また、洗濯してもすぐに乾くなど手洗いも簡単です。
洗濯不可のナイロンバッグでも、革部分に注意して自己判断で洗うこともできるので、どうしても洗いたいという場合は試してみてください。
また、ナイロンは熱には弱いので、乾燥機とアイロンには注意をしてくださいね。