March 02, 2021お手入れ・ケア
これで完璧!革財布の日常のお手入れ方法からトラブル対処法まで
革財布は使えば使うほど、色や艶が変わり経年変化を楽しむことができます。
美しい革財布を育てるには、日常的なお手入れが大切です。
この記事では革財布にお手入れが必要な理由や、正しいお手入れ方法、使用する道具を解説。
革財布の汚れやカビ、水に濡らしてしまったときの対処法も説明します。
革製品を、艶があるきれいな状態で維持するためには、定期的なお手入れが必須です。
その理由は、以下の2つが挙げられます。
・革は水分や摩擦に弱いためクリームやスプレーによるコーティングが必要
・革はクリームを塗らないと乾燥してひび割れや退色を起こす
革はきちんとお手入れすれば、数十年に渡って使い続けることができます。
しかし、水やホコリなどの汚れには気を付けなくてはなりません。
水滴がついた状態で放置すると、色素沈着してシミに変化してしまいます。
また、水に濡れた部分が変形したり、色落ちしたりすることもある、デリケートな素材です。
革製品特有の、美しい艶やなめらかな質感は、革に含まれる水分と油分のおかげです。
ただ、何もお手入れせずに使い続けていると、革の乾燥が進んでしまいます。
革製品が乾燥すると、艶が失われる・ひびが入ります。
どんなに良い革を使った財布であっても、お手入れをしなければ傷みは進む一方です。
革の汚れを防ぐためには、ブラッシングやクリームによる栄養補給が欠かせません。
クリームや防水スプレーを使った革財布のお手入れの目安は、月1~2回です。
革財布にクリームでケアしてから防水スプレーをかけると、汚れや水にも強くなります。
ただし、月1~2回の頻度は必ず守る必要はありません。
革の状態や使用頻度・湿度などにより、最適なお手入れ頻度が異なるためです。
革財布の使用頻度が高く、すぐに艶がなくなるようであれば、月に2回のお手入れがおすすめです。
反対に、1か月過ぎても革財布に艶やうるおいがあるならば、お手入れは不要。
うるおいのある革財布にクリームを使うと、湿気がこもり変色やカビの原因になります。
一定の周期でお手入れするよりも、常に革の状態を確認することが大切です。
革が乾燥して元気がないときを目安に、適宜お手入れをしましょう。
月に1~2回のお手入れのほかには、日常的に革財布を乾拭きしましょう。
やわらかい布でさっと拭き取るお手入れは、毎日の隙間時間にできます。
使用した革財布は、ホコリや手垢などの汚れがついた状態です。
この汚れを毎日拭き取るだけで、革財布の艶が長持ちする・清潔な状態を保つことができます。
普段からマイクロファイバー製のクロスを、鞄に入れて携帯すると便利です。
外出中に汚れが気になったら、革財布をサッと乾拭きしましょう。
万が一革財布を汚したときも、拭き取りクロスがあればすぐに対処できます。
保革クリームを使った月1~2回のお手入れ方法を紹介します。
革財布をクリームでお手入れすると、以下の効果が期待できます。
・適度な水分、油分を与えることができる
・傷、汚れ、シミ、カビを取り除く
・光沢や艶を出す
・表面を保護して、汚れにくくする
・革をやわらかくする
ただし、クリームを使うときは手順・クリームの量に注意しましょう。
革財布の艶を引き出すために、次で紹介する手順でお手入れしてください。
財布を空の状態にしたあと、乾いた布を使用して、表面についたホコリや汚れを取り除きます。
このときブラシを使うと、財布の溝に入り込んだホコリも落としやすくなります。
革財布用のブラシは、毛並みがやわらかい馬毛ブラシを使いましょう。
素材を傷つけずに、優しくホコリを払うことができます。
ブラシをかける強さは、毛先が表面に軽く触れる程度です。
力を入れてゴシゴシ擦ると、傷をつけてしまいます。
革財布をなでるように、優しくブラッシングしましょう。
馬毛ブラシは革財布だけでなく、鞄や靴などの革製品全般に使用できます。
1度購入すれば2〜3年に渡って使い続けられるため、1つ持っておくと重宝します。
水で濡らして固く絞った布で、革財布を優しく拭くことで、シミをとります。
革製品はとても水に弱い素材です。
必ずしっかりと水分を絞った布を使用し、短時間でシミ部分を拭いてください。
水拭きで落ちない汚れには、革用のクリーナーを使用しましょう。
初めて革用クリーナーを使うときは色が落ちないか、シミができないか、テストしてみてください。
革財布の目立ちにくい部分に革用クリーナーを少量塗り、問題ないかどうか確認しましょう。
汚れ落とし用の拭き取りクリーナーは、100均でも販売されています。
安価で手軽に購入できますが、含まれる成分次第では革を傷める可能性も。
価格だけでなく、質にも注意してください。
特に、艶出し溶剤のシリコンオイルには注意しましょう。
アルコールのように気体化するため、革財布の水分と油分が奪われて乾燥が進んでしまいます。
乾燥は、革がヨレる・ひび割れする原因です。
安全にケアするために、皮革を傷めない天然原料のクリーナーを使用しましょう。
革財布は汚れやシミがついたら、できるだけ早く取り除くことが大切です。
時間を置くほど奥まで汚れが浸透して、落としづらくなるためです。
革財布を乾拭きするときは、財布全体をチェックしましょう。
シミや汚れが見つかったら、すぐに正しい方法でお手入れしてください。
米粒1つ程度のクリームを、クロスの先端につけてください。
クロスを使って、革財布にクリームを薄く、均一にのばしていきましょう。
このときのコツは、円を描くようにクリームを革財布に馴染ませること。
薄く塗り広げると、バランスよく全体にクリームが行き渡ります。
気をつけてお手入れしたいのは、縫い目や溝になっている部分です。
縫い目や溝部分はクリームが残りやすいため、厚塗りになりやすいです。
クロスで余分なクリームを拭き取りつつ、薄く塗り広げましょう。
お手入れ用のクリームは、主に以下3種類です。
・乳化クリーム
・デリケートクリーム
・ワックスクリーム
乳化クリームは、水分と油分・ロウが含まれた保湿メインのクリーム。
ワックスクリームは油分が多く、革の艶出しや汚れ防止のコーティングに使われます。
デリケートクリームは水分が多いため、艶は控えめ。
そのぶん扱いやすさが魅力です。
クリームが薄くのびやすく無色であることから、シミになりづらい点も特長です。
クリーム選びに迷ったら、汎用性の高いデリケートクリームを選びましょう。
鞄や靴、革小物、革製品全体にも使用できます。
風通しがよい日陰に置いて、クリームを乾燥させてください。
革財布を短時間で乾かそうと、直射日光・ドライヤーの熱風をあてることは避けましょう。
革が高熱にあたると、変形やシミの原因になります。
必ず、革に負担がかからない日陰でじっくりと乾かしましょう。
その後、艶を出すために、乾拭きもしくはブラッシングしてください。
クリームを乾燥させたあとに乾拭き・ブラッシングすると、革に艶が生まれます。
乾燥中についたホコリを払うためにも、忘れずに仕上げをしましょう。
革財布を日常的に使っていると、汗や突然の雨などで水濡れすることがあるのではないでしょうか。
革製品は水に弱いため、濡れるとシミや変形の原因になります。
防水スプレーは、水分と汚れを弾き、大切な革財布を守ってくれるアイテムです。
クリームでお手入れ後は、防水スプレーで仕上げることを習慣にしましょう。
まずは革財布にホコリが残っていないか確認します。
その後に、革財布から約30㎝離れた距離で、防水スプレーを吹きかけます。
色ムラにならないように、全体にまんべんなく吹きかけてください。
気をつけたいのは、防水スプレーが乾く前に革財布に触れること。
スプレーが乾く前に触れてしまうと、指の跡が革財布に残ってしまいます。
スプレー後は革財布に直接触れず、自然乾燥させてください。
万が一革財布に指の跡がついてしまった際は、まず清潔な布で拭き取ります。
そして、再び防水スプレーをかけて乾燥させましょう。
防水効果を高めたい場合は、防水スプレーを2度塗りしてください。
1回目の防水スプレーが乾燥したあと、再度スプレーを吹きかけましょう。
これで定期的な革財布のお手入れは完了です。
ポイントは、ホコリを落としてからクリームと防水スプレーを使うこと。
ホコリや汚れの上からクリームを塗ると、シミになってしまいます。
そして、クリームや防水スプレーを完全に乾かすことも重要です。
せっかくお手入れした革財布に、汚れや指の跡をつけないよう気をつけましょう。
革財布についてしまった傷は、クリームを塗ってケアしましょう。
クリームが傷に浸透し、周りの革と馴染んで傷が目立たなくなります。
雨などの水滴による水シミも、ある程度であればクリームで改善できます。
水シミとは、革の水分量が増えて色が濃くなった状態。
クリームを塗りこむと、革全体の水分量が増えます。
すると全体の色味が整い、水シミが目立ちにくくなるのです。
革財布を使用している中で、傷や濡れなどのトラブルがあったとしても、決して慌てないでください。
丁寧に乾燥させクリームでメンテナンスすれば、革財布の美しい艶を取り戻すことができます。
そして、水シミや傷をケアした後は、忘れずに防水スプレーを吹きかけましょう。
スプレーで表面に薄い皮膜ができるため、摩擦や水濡れに強くなります。
革財布のお手入れは、やり方を間違えてしまうと革を傷める可能性があります。
トラブルを防ぐために、気をつけたい3つのポイントを見ていきましょう。
使用するクリームや防水スプレーが革素材と合っていないと、変色やシミが発生します。
初めてお手入れする際は、必ず革財布の目立たない部分で試してからにしましょう。
クリームやスプレーを使ったあと、乾燥させて変色や色落ちがないか確認します。
問題なければ、革全体に使用してください。
また、いつもお手入れしている革財布であっても、違う種類のクリームや防水スプレーを使う場合は、テストしてから使用を開始してください。
革の中に水分が浸透する前に拭き取れば、シミや変形を予防できます。
汚れや雨の水滴がついたら、すぐに拭き取ることが大切です。
手の汗による湿気にも注意してください。
汗ばんだ手で革財布に触れると、水分である汗が浸透します。
「少し汗で湿った程度の手なら大丈夫だろう」とお手入れを怠ると、革財布の変色やカビの原因に。
汗や水が財布についてしまったら、こまめに拭き取って乾燥させましょう。
乾燥後はクリームで保湿し、防水スプレーで再びコーティングすることも心がけてみてください。
焦りによる間違った対処法が、ドライヤーの熱で乾かすこと。
熱風をあてたり急激に乾燥させたりすると、革が収縮し硬化してしまいます。
その結果変形して、革財布が使用できない状態になります。
どれだけ革財布が濡れていても、ドライヤーで乾かすことは避けてください。
やわらかいタオルで水分を拭き取って、風通しのよい日陰に干しましょう。
直射日光も、革の変色や硬化の原因になります。
必ず日陰・風通しがよい場所で、革財布を保管してください。
革を自然乾燥させたあとは、クリームでお手入れしましょう。
慌てずにじっくりと乾燥させれば、また革財布を使用できます。
新品の革財布をすぐに使い始めていませんか?
新しい革財布は汚れを防ぐため、使い始める最初の時点でお手入れしておきましょう。
革財布は製作後、どれくらい保管されていたのかわかりません。
倉庫で眠っている間も、空気に触れるうちに水分や油分が失われています。
乾燥した革財布は、雨にも弱く汚れがつきやすい状態です。
購入後はまず初めに、クリームと防水スプレーでお手入れをしましょう。
新品の革財布のお手入れは、美しいエイジングを作るために欠かせません。
経年変化による艶やかな色の変化は、タンニンの酸化が影響しています。
タンニンは、革のなめしに使われる天然成分のこと。
革のなめしとは、素材の皮の腐敗や乾燥を防ぐために、劣化を抑えてやわらかくする技術です。
タンニンの酸化は、空気に触れる時間や手の油、日光などの環境要因で進行します。
乾燥したままの革製品だとうまく艶が現れません。
定期的に、クリームで水分と油分を与えましょう。
日常的に乾拭きをしたり、汚れをチェックしたりしても、革財布にトラブルが起きることもあります。
簡単にとれない汚れや黒ずみ、カビへの対処法を紹介します。
しかし手入れを怠って乾燥した革財布は、汚れが繊維に浸透して落ちにくい状態です。
拭き取りで落ちない汚れは、革専用クリーナーを使いましょう。
革専用クリーナーでも落ちない頑固な汚れは、革専用の消しゴムを使う方法がおすすめ。
文房具の消しゴムと比べて硬く、革製品の汚れが落としやすいです。
強く擦りすぎると、革財布に傷をつける可能性があります。
様子を見ながら、少しずつ汚れを中心に消しゴムをかけましょう。
ちなみに汚れ落としには、文房具の消しゴムを代用することはおすすめしません。
文房具用の消しゴムを革財布に使うと、表面のコーティングを削ってしまいます。
必ず革専用の消しゴムを用意してください。
消しゴムをかけた後の革は、とてもデリケートな状態です。
仕上げにクリームを使って、栄養を補給しましょう。
傷の部分にクリームが浸透することで、革財布全体の色が濃くなります。
すると、傷が目立ちにくく艶が出るため、見た目の印象が改善します。
クリームを乾かしたあとは、やわらかいブラシでブラッシングしましょう。
仕上げのブラッシングは、ホコリを払い落とすときよりも少し力を入れてください。
ブラッシングの強さの目安は、ブラシの毛先が少し曲がる程度です。
しっかりブラシをかけると、革の傷が全体に馴染み艶が増します。
定期的なお手入れを続けるほど、コーティングによって傷は薄くなります。
1回のお手入れで傷が消えなくとも、根気よくケアしていきましょう。
革財布に新しく傷を作らないためには、乾燥させすぎないことが大切です。
お手入れを続ければ傷が目立ちにくく、新しい傷もつきにくい財布に変化します。
手垢は日頃から布で拭き取ったり、ブラッシングしたりすればある程度落ちます。
しかし日常的なお手入れを怠ると、気づかないうちに手垢が革財布の繊維まで浸透してしまいます。
そして黒ずみとなり、革に沈着してしまうのです。
また、摩擦も黒ずみの原因です。
バッグの中の荷物やズボンのポケットとの摩擦でついた色素が、革財布に沈着することがあります。
1度できた黒ずみは、専用のクリーナーを使いましょう。
クリーナーで汚れを浮き上がらせたあと、革財布を清潔な布で拭き取ります。
さらに落ちない汚れは、革専用の消しゴムをかけて除去します。
黒ずみを落としたあとは、クリームと防水スプレーでコーティングしてください。
お手入れのやりすぎも、黒ずみの原因です。
クリームを毎日のように塗ったり、適量以上を使ったりすることは控えましょう。
革財布の中のクリームが乾燥せず、変色して黒ずみができてしまいます。
お手入れは月1~2回に留めて、クリームの適量を守りましょう。
お手入れ後は、最低でも30分以上は放置して、革財布を乾燥させてください。
湿度が高い場所に保管しておくと、すぐにカビが生えて傷んでしまいます。
普段から使っている革財布も、梅雨などの湿気が多い季節は要注意。
湿気を吸って、いつの間にかカビが発生することもあります。
もしカビが生えてしまったら、水で濡らし固く絞った布で拭き取ってください。
革財布に傷がつかないように、トントンと軽く叩くように水分を取り除きます。
溝や小銭入れの奥なども、カビがないか確認しましょう。
カビを拭き取ったら、そのまま風通しがよい日陰で乾燥させます。
表面を拭き取るだけでは、カビの菌が繊維の奥に残ることがあります。
また、革財布に湿気がこもるとカビが復活してしまうため、注意が必要です。
お手入れ用のクリームも、カビにとっては水分と油分を含んだ栄養そのもの。
カビが繁殖しないように、数日置いて革財布が完全に乾いてから、クリームを塗ってください。
色落ちを防ぐために、革専用のマニキュアやクリームでお手入れしましょう。
レザーマニキュアとは、革用の塗料のことです。
革財布に近い色を塗ることで、簡単に補修できます。
そして色付きのレザークリームも、退色した革財布の色を蘇らせるお手入れアイテムです。
革の保湿・栄養補給の役割もあります。
初めてクリームを使用するときは、革財布の目立たない部分に塗りましょう。
マニキュアやクリームの色に違和感がないか、テストしてみてください。
また、革財布のかすれ傷も、色付きレザークリームでお手入れできます。
傷に色がつくため、目立ちにくく自然な印象に整えられます。
うっかり濡らしてしまったら、できるだけ早く革財布を乾燥させましょう。
お手入れの手順は以下です。
1. 乾いたやわらかい布で押さえるように水分を拭き取る
2. 固く絞った塗れ布で、濡らした部分の周辺を軽く濡らす(水分をなじませてシミを予防)
3. 風通しがよい日陰に置いて、自然乾燥させる
4. 皮革クリームを全体に塗り、うるおいを与える
5. 30分~1時間乾燥させ、やわらかい布やブラシで磨く
6. 防水スプレーをかける
ドライヤーや直射日光に当てると、革が縮んでしまいます。
変色の原因にもなるため、絶対に使用しないでください。
乾燥の処置が早ければ早いほどシミや変形の予防になります。
大切な革財布を守るためにも、外出中もクロスを持ち歩きましょう。
また、できるだけ早く革財布を乾かすことも大切です。
可能であればすぐに帰宅して、革財布をすみやかに自然乾燥させてください。
革財布は使い込んでいくうちに、色や艶の出方が変わります。
この味のある経年変化を楽しむには、お手入れを続けることが重要です。
新品の財布を傷や汚れから守るコツは、保湿と防水。
おろしたての革財布は油分や水分が少なく、外部の刺激に弱い状態です。
傷や汚れがつきやすいため、最初に保湿と防水のお手入れをしましょう。
デリケートクリームは、水分をたっぷりと含み、のびが良い質感が特長。
乾燥状態の新品の革財布に、うるおいと栄養を与えることができます。
デリケートクリームは無色で、新品の革財布でもあまり変色しません。
初心者でも扱いやすいため、革財布用に1つ持っておきましょう。
クリームを薄く塗ったあとは、30分~1時間を目安に乾かしてください。
しっかりと乾燥させることで、革財布表面に薄い保護膜ができた状態になります。
クリームのコーティングがあれば、摩擦による傷がつきにくくなります。
防水スプレーは、クリームの水分と油分を外に逃がさないコーティング効果もあります。
外からの汚れや水を弾く役割も果たす、優れものです。
防水スプレーは、財布から30㎝ほど離した状態で使用しましょう。
色ムラにならないよう、スプレーを動かしながら革財布全体に吹きかけます。
防水スプレー後は、風通しがよい日陰に置きましょう。
スプレーを吹きかけてすぐは、革財布の色が濃く見えますが、乾燥させると元の革財布の色に戻っていきます。
完全に色が落ち着いたと感じるまで、革財布を放置してください。
かけたスプレーが乾いたあとに、クロスで軽く磨きましょう。
革財布に艶が出て高級感ある見た目になります。
これで新品の革財布のお手入れは完了です。
最初にしっかりお手入れをして、汚れや水からきれいな財布を守りましょう。
初めて革製品を購入する方は、お手入れ用の道具を揃えておくと安心です。
革財布と一緒に購入すると、届いた日にすぐお手入れできます。
この記事では革財布にお手入れが必要な理由や、トラブルごとの対処法を解説しました。
ポイントは次の4つです。
・汚れや黒ずみは革専用の消しゴムやクリームを使ってケアする
・カビは拭き取ったあとに革財布を乾燥させる
・色落ちは専用のマニキュアや色付きクリームでケアする
・革財布を濡らしたときは水分を拭き取って自然乾燥させる
革財布のお手入れは、汚れ防止と栄養補給が目的です。
月1~2回を目安に、クリームと防水スプレーを使ったお手入れを続けましょう。
お手入れをするうちに、革ならではの艶や色の経年変化を楽しむことができます。
また、汚れやカビを防ぐための日常的なケアも大切です。
革財布を使ったあとは、こまめにクロスで拭き取りやブラッシングしましょう。
革のお手入れが初めての方には、お得なレザーケアセットがおすすめです。
美しい革財布を育てるには、日常的なお手入れが大切です。
この記事では革財布にお手入れが必要な理由や、正しいお手入れ方法、使用する道具を解説。
革財布の汚れやカビ、水に濡らしてしまったときの対処法も説明します。
なぜ革財布にはお手入れが必要?
革製品を、艶があるきれいな状態で維持するためには、定期的なお手入れが必須です。
その理由は、以下の2つが挙げられます。
・革は水分や摩擦に弱いためクリームやスプレーによるコーティングが必要
・革はクリームを塗らないと乾燥してひび割れや退色を起こす
革はきちんとお手入れすれば、数十年に渡って使い続けることができます。
しかし、水やホコリなどの汚れには気を付けなくてはなりません。
水滴がついた状態で放置すると、色素沈着してシミに変化してしまいます。
また、水に濡れた部分が変形したり、色落ちしたりすることもある、デリケートな素材です。
革製品特有の、美しい艶やなめらかな質感は、革に含まれる水分と油分のおかげです。
ただ、何もお手入れせずに使い続けていると、革の乾燥が進んでしまいます。
革製品が乾燥すると、艶が失われる・ひびが入ります。
どんなに良い革を使った財布であっても、お手入れをしなければ傷みは進む一方です。
革の汚れを防ぐためには、ブラッシングやクリームによる栄養補給が欠かせません。
革財布のお手入れはどのくらいの頻度で行うもの?
クリームや防水スプレーを使った革財布のお手入れの目安は、月1~2回です。
革財布にクリームでケアしてから防水スプレーをかけると、汚れや水にも強くなります。
ただし、月1~2回の頻度は必ず守る必要はありません。
革の状態や使用頻度・湿度などにより、最適なお手入れ頻度が異なるためです。
革財布の使用頻度が高く、すぐに艶がなくなるようであれば、月に2回のお手入れがおすすめです。
反対に、1か月過ぎても革財布に艶やうるおいがあるならば、お手入れは不要。
うるおいのある革財布にクリームを使うと、湿気がこもり変色やカビの原因になります。
一定の周期でお手入れするよりも、常に革の状態を確認することが大切です。
革が乾燥して元気がないときを目安に、適宜お手入れをしましょう。
革財布の日常のお手入れとは?
月に1~2回のお手入れのほかには、日常的に革財布を乾拭きしましょう。
やわらかい布でさっと拭き取るお手入れは、毎日の隙間時間にできます。
使用した革財布は、ホコリや手垢などの汚れがついた状態です。
この汚れを毎日拭き取るだけで、革財布の艶が長持ちする・清潔な状態を保つことができます。
普段からマイクロファイバー製のクロスを、鞄に入れて携帯すると便利です。
外出中に汚れが気になったら、革財布をサッと乾拭きしましょう。
万が一革財布を汚したときも、拭き取りクロスがあればすぐに対処できます。
保革クリームを使った革財布の定期的なお手入れ方法
保革クリームを使った月1~2回のお手入れ方法を紹介します。
革財布をクリームでお手入れすると、以下の効果が期待できます。
・適度な水分、油分を与えることができる
・傷、汚れ、シミ、カビを取り除く
・光沢や艶を出す
・表面を保護して、汚れにくくする
・革をやわらかくする
ただし、クリームを使うときは手順・クリームの量に注意しましょう。
革財布の艶を引き出すために、次で紹介する手順でお手入れしてください。
革財布のお手入れ1. ブラシ・やわらかい布で、汚れとホコリを取り除く
まずは、小銭やお札・カードなど、財布の中身をすべて取り出してください。財布を空の状態にしたあと、乾いた布を使用して、表面についたホコリや汚れを取り除きます。
このときブラシを使うと、財布の溝に入り込んだホコリも落としやすくなります。
革財布用のブラシは、毛並みがやわらかい馬毛ブラシを使いましょう。
素材を傷つけずに、優しくホコリを払うことができます。
ブラシをかける強さは、毛先が表面に軽く触れる程度です。
力を入れてゴシゴシ擦ると、傷をつけてしまいます。
革財布をなでるように、優しくブラッシングしましょう。
馬毛ブラシは革財布だけでなく、鞄や靴などの革製品全般に使用できます。
1度購入すれば2〜3年に渡って使い続けられるため、1つ持っておくと重宝します。
革財布のお手入れ2. 落ちにくいシミや跡を汚れ落としクリーナーで拭き取る
ホコリと汚れを落としたら、革財布のシミ・雨に濡れた跡を除去しましょう。水で濡らして固く絞った布で、革財布を優しく拭くことで、シミをとります。
革製品はとても水に弱い素材です。
必ずしっかりと水分を絞った布を使用し、短時間でシミ部分を拭いてください。
水拭きで落ちない汚れには、革用のクリーナーを使用しましょう。
初めて革用クリーナーを使うときは色が落ちないか、シミができないか、テストしてみてください。
革財布の目立ちにくい部分に革用クリーナーを少量塗り、問題ないかどうか確認しましょう。
汚れ落とし用の拭き取りクリーナーは、100均でも販売されています。
安価で手軽に購入できますが、含まれる成分次第では革を傷める可能性も。
価格だけでなく、質にも注意してください。
特に、艶出し溶剤のシリコンオイルには注意しましょう。
アルコールのように気体化するため、革財布の水分と油分が奪われて乾燥が進んでしまいます。
乾燥は、革がヨレる・ひび割れする原因です。
安全にケアするために、皮革を傷めない天然原料のクリーナーを使用しましょう。
革財布は汚れやシミがついたら、できるだけ早く取り除くことが大切です。
時間を置くほど奥まで汚れが浸透して、落としづらくなるためです。
革財布を乾拭きするときは、財布全体をチェックしましょう。
シミや汚れが見つかったら、すぐに正しい方法でお手入れしてください。
革財布のお手入れ3. 保革クリームを塗り込み、潤いを与える
次は保革クリームで、革にうるおいと栄養を与えていきましょう。米粒1つ程度のクリームを、クロスの先端につけてください。
クロスを使って、革財布にクリームを薄く、均一にのばしていきましょう。
このときのコツは、円を描くようにクリームを革財布に馴染ませること。
薄く塗り広げると、バランスよく全体にクリームが行き渡ります。
気をつけてお手入れしたいのは、縫い目や溝になっている部分です。
縫い目や溝部分はクリームが残りやすいため、厚塗りになりやすいです。
クロスで余分なクリームを拭き取りつつ、薄く塗り広げましょう。
お手入れ用のクリームは、主に以下3種類です。
・乳化クリーム
・デリケートクリーム
・ワックスクリーム
乳化クリームは、水分と油分・ロウが含まれた保湿メインのクリーム。
ワックスクリームは油分が多く、革の艶出しや汚れ防止のコーティングに使われます。
デリケートクリームは水分が多いため、艶は控えめ。
そのぶん扱いやすさが魅力です。
クリームが薄くのびやすく無色であることから、シミになりづらい点も特長です。
クリーム選びに迷ったら、汎用性の高いデリケートクリームを選びましょう。
鞄や靴、革小物、革製品全体にも使用できます。
革財布のお手入れ4. 乾かす
クリームを塗ったあとは、30分~1時間ほど財布を寝かせましょう。風通しがよい日陰に置いて、クリームを乾燥させてください。
革財布を短時間で乾かそうと、直射日光・ドライヤーの熱風をあてることは避けましょう。
革が高熱にあたると、変形やシミの原因になります。
必ず、革に負担がかからない日陰でじっくりと乾かしましょう。
革財布のお手入れ5. 再び乾拭きもしくはブラッシングで艶を出す
革財布を乾燥させたら、やわらかい布で余分なクリームを拭き取ります。その後、艶を出すために、乾拭きもしくはブラッシングしてください。
クリームを乾燥させたあとに乾拭き・ブラッシングすると、革に艶が生まれます。
乾燥中についたホコリを払うためにも、忘れずに仕上げをしましょう。
革財布のお手入れ6. 防水スプレーで保護する
最後に、撥水効果を高めるために防水スプレーをかけましょう。革財布を日常的に使っていると、汗や突然の雨などで水濡れすることがあるのではないでしょうか。
革製品は水に弱いため、濡れるとシミや変形の原因になります。
防水スプレーは、水分と汚れを弾き、大切な革財布を守ってくれるアイテムです。
クリームでお手入れ後は、防水スプレーで仕上げることを習慣にしましょう。
まずは革財布にホコリが残っていないか確認します。
その後に、革財布から約30㎝離れた距離で、防水スプレーを吹きかけます。
色ムラにならないように、全体にまんべんなく吹きかけてください。
気をつけたいのは、防水スプレーが乾く前に革財布に触れること。
スプレーが乾く前に触れてしまうと、指の跡が革財布に残ってしまいます。
スプレー後は革財布に直接触れず、自然乾燥させてください。
万が一革財布に指の跡がついてしまった際は、まず清潔な布で拭き取ります。
そして、再び防水スプレーをかけて乾燥させましょう。
防水効果を高めたい場合は、防水スプレーを2度塗りしてください。
1回目の防水スプレーが乾燥したあと、再度スプレーを吹きかけましょう。
これで定期的な革財布のお手入れは完了です。
ポイントは、ホコリを落としてからクリームと防水スプレーを使うこと。
ホコリや汚れの上からクリームを塗ると、シミになってしまいます。
そして、クリームや防水スプレーを完全に乾かすことも重要です。
せっかくお手入れした革財布に、汚れや指の跡をつけないよう気をつけましょう。
クリームで革財布をお手入れしたときの傷への効果
革財布についてしまった傷は、クリームを塗ってケアしましょう。
クリームが傷に浸透し、周りの革と馴染んで傷が目立たなくなります。
雨などの水滴による水シミも、ある程度であればクリームで改善できます。
水シミとは、革の水分量が増えて色が濃くなった状態。
クリームを塗りこむと、革全体の水分量が増えます。
すると全体の色味が整い、水シミが目立ちにくくなるのです。
革財布を使用している中で、傷や濡れなどのトラブルがあったとしても、決して慌てないでください。
丁寧に乾燥させクリームでメンテナンスすれば、革財布の美しい艶を取り戻すことができます。
そして、水シミや傷をケアした後は、忘れずに防水スプレーを吹きかけましょう。
スプレーで表面に薄い皮膜ができるため、摩擦や水濡れに強くなります。
革財布をお手入れするときの注意点とは?
革財布のお手入れは、やり方を間違えてしまうと革を傷める可能性があります。
トラブルを防ぐために、気をつけたい3つのポイントを見ていきましょう。
ポイント1. 初めての工程は必ずテストしてから
革はたくさんの種類があり、厚さや色・触り心地が違います。使用するクリームや防水スプレーが革素材と合っていないと、変色やシミが発生します。
初めてお手入れする際は、必ず革財布の目立たない部分で試してからにしましょう。
クリームやスプレーを使ったあと、乾燥させて変色や色落ちがないか確認します。
問題なければ、革全体に使用してください。
また、いつもお手入れしている革財布であっても、違う種類のクリームや防水スプレーを使う場合は、テストしてから使用を開始してください。
ポイント2. 汚れや水分がついたらすぐにお手入れをする
少しでも革財布に汚れや水分がついたら、できるだけ早くお手入れしましょう。革の中に水分が浸透する前に拭き取れば、シミや変形を予防できます。
汚れや雨の水滴がついたら、すぐに拭き取ることが大切です。
手の汗による湿気にも注意してください。
汗ばんだ手で革財布に触れると、水分である汗が浸透します。
「少し汗で湿った程度の手なら大丈夫だろう」とお手入れを怠ると、革財布の変色やカビの原因に。
汗や水が財布についてしまったら、こまめに拭き取って乾燥させましょう。
乾燥後はクリームで保湿し、防水スプレーで再びコーティングすることも心がけてみてください。
ポイント3. 直射日光・高温ドライヤーで乾かしてはいけない
「水たまりに革財布を落としてしまった・雨で濡らしてしまった」などの、唐突なトラブル。焦りによる間違った対処法が、ドライヤーの熱で乾かすこと。
熱風をあてたり急激に乾燥させたりすると、革が収縮し硬化してしまいます。
その結果変形して、革財布が使用できない状態になります。
どれだけ革財布が濡れていても、ドライヤーで乾かすことは避けてください。
やわらかいタオルで水分を拭き取って、風通しのよい日陰に干しましょう。
直射日光も、革の変色や硬化の原因になります。
必ず日陰・風通しがよい場所で、革財布を保管してください。
革を自然乾燥させたあとは、クリームでお手入れしましょう。
慌てずにじっくりと乾燥させれば、また革財布を使用できます。
新品の革財布にはお手入れが必要?
新品の革財布をすぐに使い始めていませんか?
新しい革財布は汚れを防ぐため、使い始める最初の時点でお手入れしておきましょう。
革財布は製作後、どれくらい保管されていたのかわかりません。
倉庫で眠っている間も、空気に触れるうちに水分や油分が失われています。
乾燥した革財布は、雨にも弱く汚れがつきやすい状態です。
購入後はまず初めに、クリームと防水スプレーでお手入れをしましょう。
新品の革財布のお手入れは、美しいエイジングを作るために欠かせません。
経年変化による艶やかな色の変化は、タンニンの酸化が影響しています。
タンニンは、革のなめしに使われる天然成分のこと。
革のなめしとは、素材の皮の腐敗や乾燥を防ぐために、劣化を抑えてやわらかくする技術です。
タンニンの酸化は、空気に触れる時間や手の油、日光などの環境要因で進行します。
乾燥したままの革製品だとうまく艶が現れません。
定期的に、クリームで水分と油分を与えましょう。
汚れ・傷などのお手入れとは?革財布のトラブル対処法
日常的に乾拭きをしたり、汚れをチェックしたりしても、革財布にトラブルが起きることもあります。
簡単にとれない汚れや黒ずみ、カビへの対処法を紹介します。
汚れのお手入れ方法
お手入れしている革財布なら、軽い汚れは布で拭き取ることできれいになります。しかし手入れを怠って乾燥した革財布は、汚れが繊維に浸透して落ちにくい状態です。
拭き取りで落ちない汚れは、革専用クリーナーを使いましょう。
革専用クリーナーでも落ちない頑固な汚れは、革専用の消しゴムを使う方法がおすすめ。
文房具の消しゴムと比べて硬く、革製品の汚れが落としやすいです。
強く擦りすぎると、革財布に傷をつける可能性があります。
様子を見ながら、少しずつ汚れを中心に消しゴムをかけましょう。
ちなみに汚れ落としには、文房具の消しゴムを代用することはおすすめしません。
文房具用の消しゴムを革財布に使うと、表面のコーティングを削ってしまいます。
必ず革専用の消しゴムを用意してください。
消しゴムをかけた後の革は、とてもデリケートな状態です。
仕上げにクリームを使って、栄養を補給しましょう。
傷のお手入れ方法
擦っても消えない傷は、ブラシやクリームを使ってお手入れをしましょう。傷の部分にクリームが浸透することで、革財布全体の色が濃くなります。
すると、傷が目立ちにくく艶が出るため、見た目の印象が改善します。
クリームを乾かしたあとは、やわらかいブラシでブラッシングしましょう。
仕上げのブラッシングは、ホコリを払い落とすときよりも少し力を入れてください。
ブラッシングの強さの目安は、ブラシの毛先が少し曲がる程度です。
しっかりブラシをかけると、革の傷が全体に馴染み艶が増します。
定期的なお手入れを続けるほど、コーティングによって傷は薄くなります。
1回のお手入れで傷が消えなくとも、根気よくケアしていきましょう。
革財布に新しく傷を作らないためには、乾燥させすぎないことが大切です。
お手入れを続ければ傷が目立ちにくく、新しい傷もつきにくい財布に変化します。
黒ずみのお手入れ方法
革財布の黒ずみは、手垢や摩擦・クリームの塗りすぎが主な原因です。手垢は日頃から布で拭き取ったり、ブラッシングしたりすればある程度落ちます。
しかし日常的なお手入れを怠ると、気づかないうちに手垢が革財布の繊維まで浸透してしまいます。
そして黒ずみとなり、革に沈着してしまうのです。
また、摩擦も黒ずみの原因です。
バッグの中の荷物やズボンのポケットとの摩擦でついた色素が、革財布に沈着することがあります。
1度できた黒ずみは、専用のクリーナーを使いましょう。
クリーナーで汚れを浮き上がらせたあと、革財布を清潔な布で拭き取ります。
さらに落ちない汚れは、革専用の消しゴムをかけて除去します。
黒ずみを落としたあとは、クリームと防水スプレーでコーティングしてください。
お手入れのやりすぎも、黒ずみの原因です。
クリームを毎日のように塗ったり、適量以上を使ったりすることは控えましょう。
革財布の中のクリームが乾燥せず、変色して黒ずみができてしまいます。
お手入れは月1~2回に留めて、クリームの適量を守りましょう。
お手入れ後は、最低でも30分以上は放置して、革財布を乾燥させてください。
カビへのお手入れ方法
革は、周囲の湿気を吸水する性質があります。湿度が高い場所に保管しておくと、すぐにカビが生えて傷んでしまいます。
普段から使っている革財布も、梅雨などの湿気が多い季節は要注意。
湿気を吸って、いつの間にかカビが発生することもあります。
もしカビが生えてしまったら、水で濡らし固く絞った布で拭き取ってください。
革財布に傷がつかないように、トントンと軽く叩くように水分を取り除きます。
溝や小銭入れの奥なども、カビがないか確認しましょう。
カビを拭き取ったら、そのまま風通しがよい日陰で乾燥させます。
表面を拭き取るだけでは、カビの菌が繊維の奥に残ることがあります。
また、革財布に湿気がこもるとカビが復活してしまうため、注意が必要です。
お手入れ用のクリームも、カビにとっては水分と油分を含んだ栄養そのもの。
カビが繁殖しないように、数日置いて革財布が完全に乾いてから、クリームを塗ってください。
色落ちのお手入れ方法
革財布は、経年変化により色褪せるほか、摩擦により色落ちします。色落ちを防ぐために、革専用のマニキュアやクリームでお手入れしましょう。
レザーマニキュアとは、革用の塗料のことです。
革財布に近い色を塗ることで、簡単に補修できます。
そして色付きのレザークリームも、退色した革財布の色を蘇らせるお手入れアイテムです。
革の保湿・栄養補給の役割もあります。
初めてクリームを使用するときは、革財布の目立たない部分に塗りましょう。
マニキュアやクリームの色に違和感がないか、テストしてみてください。
また、革財布のかすれ傷も、色付きレザークリームでお手入れできます。
傷に色がつくため、目立ちにくく自然な印象に整えられます。
濡れてしまった場合のお手入れ
革製品は水に濡れると、変色や変形などのトラブルの元になります。うっかり濡らしてしまったら、できるだけ早く革財布を乾燥させましょう。
お手入れの手順は以下です。
1. 乾いたやわらかい布で押さえるように水分を拭き取る
2. 固く絞った塗れ布で、濡らした部分の周辺を軽く濡らす(水分をなじませてシミを予防)
3. 風通しがよい日陰に置いて、自然乾燥させる
4. 皮革クリームを全体に塗り、うるおいを与える
5. 30分~1時間乾燥させ、やわらかい布やブラシで磨く
6. 防水スプレーをかける
ドライヤーや直射日光に当てると、革が縮んでしまいます。
変色の原因にもなるため、絶対に使用しないでください。
乾燥の処置が早ければ早いほどシミや変形の予防になります。
大切な革財布を守るためにも、外出中もクロスを持ち歩きましょう。
また、できるだけ早く革財布を乾かすことも大切です。
可能であればすぐに帰宅して、革財布をすみやかに自然乾燥させてください。
新品の革財布を傷や汚れから守る方法とは?
革財布は使い込んでいくうちに、色や艶の出方が変わります。
この味のある経年変化を楽しむには、お手入れを続けることが重要です。
新品の財布を傷や汚れから守るコツは、保湿と防水。
おろしたての革財布は油分や水分が少なく、外部の刺激に弱い状態です。
傷や汚れがつきやすいため、最初に保湿と防水のお手入れをしましょう。
方法1. デリケートクリームで保湿する
保湿には、革専用のデリケートクリームが便利です。デリケートクリームは、水分をたっぷりと含み、のびが良い質感が特長。
乾燥状態の新品の革財布に、うるおいと栄養を与えることができます。
デリケートクリームは無色で、新品の革財布でもあまり変色しません。
初心者でも扱いやすいため、革財布用に1つ持っておきましょう。
クリームを薄く塗ったあとは、30分~1時間を目安に乾かしてください。
しっかりと乾燥させることで、革財布表面に薄い保護膜ができた状態になります。
クリームのコーティングがあれば、摩擦による傷がつきにくくなります。
方法2. 防水スプレーを吹きかける
革を水分から守るため、仕上げに防水スプレーを使います。防水スプレーは、クリームの水分と油分を外に逃がさないコーティング効果もあります。
外からの汚れや水を弾く役割も果たす、優れものです。
防水スプレーは、財布から30㎝ほど離した状態で使用しましょう。
色ムラにならないよう、スプレーを動かしながら革財布全体に吹きかけます。
防水スプレー後は、風通しがよい日陰に置きましょう。
スプレーを吹きかけてすぐは、革財布の色が濃く見えますが、乾燥させると元の革財布の色に戻っていきます。
完全に色が落ち着いたと感じるまで、革財布を放置してください。
かけたスプレーが乾いたあとに、クロスで軽く磨きましょう。
革財布に艶が出て高級感ある見た目になります。
これで新品の革財布のお手入れは完了です。
最初にしっかりお手入れをして、汚れや水からきれいな財布を守りましょう。
初めて革製品を購入する方は、お手入れ用の道具を揃えておくと安心です。
革財布と一緒に購入すると、届いた日にすぐお手入れできます。
革財布のトラブル対処法を知って傷や汚れから守る
この記事では革財布にお手入れが必要な理由や、トラブルごとの対処法を解説しました。
ポイントは次の4つです。
・汚れや黒ずみは革専用の消しゴムやクリームを使ってケアする
・カビは拭き取ったあとに革財布を乾燥させる
・色落ちは専用のマニキュアや色付きクリームでケアする
・革財布を濡らしたときは水分を拭き取って自然乾燥させる
革財布のお手入れは、汚れ防止と栄養補給が目的です。
月1~2回を目安に、クリームと防水スプレーを使ったお手入れを続けましょう。
お手入れをするうちに、革ならではの艶や色の経年変化を楽しむことができます。
また、汚れやカビを防ぐための日常的なケアも大切です。
革財布を使ったあとは、こまめにクロスで拭き取りやブラッシングしましょう。
革のお手入れが初めての方には、お得なレザーケアセットがおすすめです。