ビジネスマナーはくだらない? 窮屈に思う理由と背景について

社会人にとってビジネスマナーは切っても切れないものですが

  • なぜ、こんなことをする必要があるのだろう
  • ビジネスマナーが、それほど重要なものとは思えない
と言った声も聞こえてきます。

社会情勢や風習も時代と共に変化しビジネスをする上ではマナーが大切と言われるものの、その重要性がいまいち分からないという人も増えています。
見よう見まねでやってみたものの、反対に非効率に感じる若い世代の方がいるのも事実です。

この記事では「ビジネスマナーは、なぜ必要なのか」と感じる社会人の皆さんへ、ビジネスマナーの本質的な意味についてお伝えします。

ビジネスマナーを取り入れることが、今後もビジネスマンとして活躍していくためにどのようなメリットがあるのかを多面的に解説します。

ぜひ、最後まで読んでいってくださいね。
明日からは、ビジネスマナーへの捉え方が変わるかもしれませんよ。

ビジネスマナー|窮屈に思う理由と背景・マナーの意味

学生の頃と違い社会人になると、規則を守るだけではなくスキルが求められることが増えます。
職場の実績や業績。そして、ビジネスマナーも求められるスキルのひとつと言えるのではないでしょうか。

ビジネスマナーは規則や仕事ではないために必須事項ではありませんが、備わっていなければ「社会人としてのモラルに欠ける」とまで思われてしまうことがあります。

ビジネスマナーは、ときに「くだらない」と感じることもあるかもしれません。
ただ、ビジネスマナーを身につけることで、ひとつのスキルとして価値あるものとすることも可能です。

ここでは「ビジネスマナーはくだらないこと」と感じ、その必要性が分からなくなってしまった方に向けて以下を解説します。

  • 窮屈に思う理由
  • ビジネスマナーの出来た背景
  • ビジネスマナーの意味
まずは、ビジネスマナーの必要性について「基礎」となる部分を解説しますので、少しでも理解を深めてから「理解」「解釈」へと進めましょう。

ビジネスマナーを自分の習慣のように身につけておけば、今後も仕事上の人間関係や仕事をする上での取引を円滑に進めるために必ず役に立つはずですよ。

なぜ窮屈に思うのか

ビジネスマナーを卒なくこなす人がいる一方、なぜビジネスマナーを窮屈に感じる人が増えつつあるのでしょうか。

時代の変化、社会的な風習の変化により、暮らしや制度がカジュアル化しています。
地球環境の変化により、夏の暑さを凌ぐための「ノーネクタイ」もビジネスのカジュアル化を象徴するひとつでしょう。

また、社会人にとってパソコンが手放せなくなったために、重いパソコンを持ち歩くビジネスマンも増えました。

荷物の重さの負担軽減や、パソコンを衝撃から守るための工夫を施されたバッグも主流となり、そのことがビジネスファッションのカジュアル化の加速にも繋がったように感じます。

ほんの数十年前にビジネスシーンでリュックを持ち歩く人の姿など見かけなかったものですが、現代ではビジネスバッグとしてリュックの需要も非常に高まっています。

このように、ビジネスマンの環境そのものが大きく変化(カジュアル化)していることも、ずっと変わらないビジネスマナーを「窮屈」「堅苦しい」と感じる人が増えてる要因のひとつでしょう。











ビジネスマナーが出来た背景

ビジネスマナーは和製英語で、日本で作られた独自の言葉です。

「いつから出来たのか」という正確な時期が明確にされているわけではありませんが、1982年に山種証券(現SMBC日興証券)社長の山崎 富治(やまざき とみじ、1925年5月30日~2014年4月16日)氏が「報告」「連絡」「相談」を重視する「ほうれんそう(報・連・相)経営」を提唱したことが始まりと言われています。

同じ時間と空間で共に働く者同士が、円滑に心地よく働いていくために取り入れられたと考えられています。

マナーの意味

マナーは辞書で引くと「礼儀」や「作法」とされています。

なぜ、ビジネスシーンにおいて礼儀や作法が必要なのかといえば、人と人とが関わる中でお互いが労わりあい過ごしやすくするための行動となるからです。

ビジネスの場では、気の合う人たちだけが寄り集まるわけではありません。
考え方やライフスタイルの違う他人同士が、ひとつの目的である「同じ仕事」に取り組んでいるのです。

そのために、マナーが無ければ考え方や方針の違いでぶつかり合ってしまうこともあります。

マナーは、人が生まれながらに持ち合わせているものではなく、道徳心として成長の段階で身につけていくものですが、育ってきた背景や自分の置かれた環境、時代によって大きく変わってきます。

そのため、相手の立場を考慮して立ち振る舞うために、積極的にマナーを身につけることが社会人としては必要になります。
その中でビジネスに特化した思いやりのことを、ビジネスマナーと呼ぶことができるのではないでしょうか。

「くだらないこと」と思われがちなビジネスマナー5つ

ここでは「くだらないこと」と思われがちなビジネスマナーを5つ紹介します。
ビジネスマナーとして、多くの企業で取り入れられている理由についても合わせて解説します。

「くだらないこと」と思われがちなビジネスマナー①|メール対応

ビジネスマナーとしてのメール対応
ビジネスメールとして書籍も販売されていますし、マニュアルなどを設ける企業もあります。

現代ではLINEやMessengerなどのSNSでのメッセージのやり取りが増え、迅速かつタイピングに時間を要さないこれらのコミュニケーションツールが主流となっています。

とても便利ですし、若い人だけでなく年配の方でもその利便性を理解し活用する方が増えています。

しかし、LINEやMessengerが魅力的に感じるのは、あくまで親しき仲でのことであり日常会話だからです。

ビジネス上の取引では「何の話についてメールをしているのか」「期限はいつなのか」といったことを一度のメールで分かりやすく明確に示されていなければなりません。

なぜなら、ビジネス上では損益や収益、信頼に直結し、今後も取引を継続していけるのかどうかがメール対応ひとつで変わってくる可能性もあるからです。

もちろん仕事をする上で、LINEやMessengerでの連絡のように迅速さだけを問われることもありますが、そうでないときの方が多いものです。

そのようなことを考慮し、正しいビジネスマナーとしてのメール対応を、知識として取り入れておく必要があります。

「くだらないこと」と思われがちなビジネスマナー②|電話対応

メール対応同様に、電話対応も「くだらないこと」と感じてしまう人がいます。

その理由として、社会人になる前にも家族や友達と電話をコミュニケーションツールとして活用していることがあるのではないでしょうか。

電話対応など過去に充分なほど経験があり「社会人になったからといって、改めて正しい敬語など使わなくてもやり取りできるのに」と考えてしまう新社会人の方もいるはずです。

しかし企業で働く一員である以上、あなたの電話対応がそのまま会社全体のイメージになってしまいます。

仮にあなたが会社の経営者である場合、従業員が職場の電話対応をないがしろにしていたらどのように感じますか。

日常的なコミュニケーションツールとしての電話ではなく、企業の良い印象を残す電話対応は、これからも社会人であり続けるあなたにとっても必ず役立つものとなります。

ビジネスシーンでは電話対応は避けて通れません
「マナーを把握できてないから、出来れば電話対応をしたくない」と感じるかもしれませんが、逆をいえばマナーさえ身につければ電話対応を億劫に感じることも少なくなるのです。

ビジネスシーンにおける電話対応を合わせて知りたい場合は、以下の記事も参考にしてくださいね。
◆【ビジネスマナー・電話対応編】心構え・発信や受信・注意点も解説

「くだらないこと」と思われがちなビジネスマナー③|挨拶

ビジネスマナーとしての挨拶は「何だか規則的で、くだらないこと」と、感じてしまう方もいますよね。
ここで今一度、挨拶についてしっかり考えてみましょう。

ビジネスマナーに限りませんが、「挨拶」は他人と関わる上での基本です。
ビジネスの世界に限らず挨拶があなたの第一印象となり、今後の付き合いを大きく左右することもあります。

これからは、個人の時代がやってくると言われています。
起業するかどうかだけの話ではありません。
これまでの企業の階級は年功序列とされてきましたが、今後は個人の成果主義が加速すると予想されていますし、現に年功序列主義は崩壊し始めています。

数年先の自分がどのようになっているかは分かりませんが、ビジネスマンとして横のつながりや信頼を保ち続けたいのであれば、挨拶は人の基本として大切なものとなります。

社会人として、人として「挨拶の与える影響力は多大」だと覚えておきましょう。
そのためにも、ビジネスマナーでの好印象の残る挨拶を学んでおきたいものですね。

「くだらないこと」と思われがちなビジネスマナー④|名刺交換

近年はインターネットがビジネスには欠かすことが出来ず、企業紹介や社員紹介もインターネットを通じてホームページやブログ、SNSを活用して行われるようになりました。

そのため、名刺交換の風習を「くだらないこと」と感じてしまう人もいるようです。

しかし、名刺を手渡されるその姿には人柄が表れますし、名刺交換という行為を笑顔で行うことによって相手へ印象が残りやすいのは確かです。

もちろん、インターネット上での付き合いや集客・拡散の方が現代のビジネスシーンにはあっているかもしれませんし、名刺交換という制度自体は今後なくなっていく可能性もあります。

ただ、現代ではまだまだ名刺交換を行う場面は多くあります。
名刺交換をするときは「人柄」「印象」が、後にも残りやすく影響を与えやすいということを忘れないようにしたいですね。




「くだらないこと」と思われがちなビジネスマナー⑤|身だしなみ

あらゆるところで、多様な個人の在り方が主張され始めています。
ビジネスシーンにおけるアイテムやヘアスタイルも自由であることが受け入れられるようになり、身だしなみに関する価値観が時代と共に急変化しています。

とはいえ、ビジネスシーンにおける身だしなみとは「ファッションセンス」や「気品高さ」などが求められているわけではありません。

みなさんは身だしなみによって、相手の印象が変わった経験はありませんか。

清潔感や衛生面といった相手に与える印象を重視し、企業の一員(ビジネスマン)として、身だしなみが整っているということは基本中の基本です。

仕事をする上でも相手に親近感を与え、不快にさせない清潔感を保つことで、相手にも接しやすくなります。
身だしなみを整えることは「相手への配慮」にも繋がるはずですよ。

ビジネスマナーの本質|スキルとして取り入れる

時代背景と共に、現代社会に合わないビジネスマナーを「くだらない」と感じてしまう方もいるかもしれません。

もちろん、行き過ぎたマナーや、それを重視することにとらわれ過ぎるのは仕事をする上での妨げとなったり、作業効率を下げる要素になってしまうこともあります。

そのために、不要な業務・不要な習慣を見直して、ビジネスマナーについて考え直す必要があることも事実です。

しかし、ビジネスマナーの本質は相手への敬意や思いやりを示すためのものです。
自分の思いやりによって、周囲も自分も職場内や取引先で居心地の良い環境が整えば、仕事へのストレスも緩和されるはずです。

ここでは、ビジネスマナーの本質について考え、ビジネスマナーをスキルとして取り入れるために大切な次の2つを解説します。

  • ビジネスマナー|臨機応変に対応し、押し付けは禁止
  • ビジネスマナー|形式にとらわれない、取り柄としない

ビジネスマナー|臨機応変に対応し、押し付けは禁止

ビジネスマナーは臨機応変に対応することも大切です。
「ずっと受け継がれているから」と言って、押し付けはよくありませんし、時代背景とともに対応を変えることも大切です。

例えば、ひと昔前までは「乾杯のビールは相手より低めに」「お茶は出されても、何度か勧められるまで飲んではいけない」などといったマナーが当たり前に存在していましたが、現代にまで持ち越すほどのものでもありません。

コロナ禍などにより「歓迎会」「打ち合わせ」となるビジネス会食自体が減りつつありますし、今後は風化していく可能性もあるでしょう。

ただ、時代の流れと共にビジネスマナーが変化したり、反映されなくなったのは、ビジネスマナーがくだらないから、消えていった訳ではありません。
時代に合せて、臨機応変に形を変えた結果なのです。

ビジネスマナー|形式にとらわれない、取り柄としない

ビジネスマナーは、形式にとらわれたり、習得しているだけでは意味がありません。
ビジネスマナーの形式を覚えるだけでは、実際のビジネスシーンにおいて実践できるようにはなりません。

マナーの型だけを熟知していても、ビジネスマナーの本質である相手を思いやることを実践できなければ、ビジネスマナーを習得しているとは言えないでしょう。

「なぜこの行動(ビジネスマナー)を、しなければならないのか」を多面的に考えた上で、ビジネスマナーをスキルとして発揮し、状況に応じた判断や行動が出来るようになることが大切です。

まとめ

今回はビジネスマナーは「くだらないこと」と感じてしまう方に向けて、ビジネスマナーの本質的なことについてお伝えしてきました。

時代背景や社会情勢とともに、改めた方がいいマナーがあるために「ビジネスマナーはくだらないこと」と考えてしまう人もいます。

しかし、相手を思いやりお互いが過ごしやすい環境を作るために、ビジネスマナーはどの時代にも必要なものです。

社会人にとって、ビジネスマナーを習得することは相手を思いやる基礎であり、仕事を円滑に進めていくためには必須なのではないでしょうか。

本記事をきっかけに、自分や仕事仲間、仕事での付き合いがある人達と「円滑な関係を築けるビジネスマナーって何だろう」と、ビジネスマナーの本質でもある思いやりについても考えてみてくださいね!


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