ファスナーの耐久性を知りたい!
鞄や衣類、財布や靴など幅広い製品に使われているファスナー。その耐久性に疑問を持ったことはありませんか?
今回は、ファスナーの基礎知識から耐久性まで幅広くお伝えします!
ファスナー基礎知識
ファスナーは大きく分けて3つの種類があります。
1. 金属ファスナー
金属ファスナーとは、その名の通り金属でできたファスナーのことです。
最も古いタイプのファスナーで、丹銅・洋白・アルミなどの素材を使用しています。
厚手の生地や金属の素材感を生かしたデザインの製品に適しています。
主に衣料品や鞄に使用され、TRANSICの鞄もほとんどが、この金属ファスナーを使用しています。
2. 樹脂ファスナー
樹脂ファスナーとは、ポリエステルやナイロンなどを使用したファスナーを指します。
縫い目が表地に出ないものやエレメント(ファスナーそのもの)を直接テープに織り込んでいるものなど様々な種類があります。
3. ビスロンファスナー
ビスロンファスナーとはポリアセタールやナイロン、ポリプロピレンなどの樹脂をエレメントとしてテープに射出成型したファスナーです。
光を発するものや防水性に優れているもの、再生素材を使用している環境にやさしいものまであります。
この3つがそれぞれの用途やデザインに合わせて使い分けられています。
ファスナーの部位
ファスナーの部位の各呼び名はこのようになっています。
(写真参照:YKK)ファスナー マメ知識
Q.「ファスナー・ジッパー・チャックの違いは何?」
A. 呼び方は違いますが、この3つはすべて同じものを指しています。
「ファスナー=ジッパー=チャック」となります。
この3つの言葉は、その由来と意味からそれぞれの呼び名で広く使われるようになりました。
スライドファスナー(Slide Fastener)
ファスナーという言葉は、英語ではスライドファスナーと呼ばれ、「滑り式留金具」という意味があります。
英国をはじめ全世界で使用されています。
ジッパー(Zipper)またはジップファスナー(Zip Fastener)
ジップは“シューッ”と非常に早い音を表します。
このZipにer(物)をつけてZipperとして“最もスピーディーなもの”を表現しています。
アメリカをはじめ広く世界に通用しています。
チャック(Chack)
チャック(Chack)は、英語のチャック(Chuck)とは関係がなく、きんちゃく(巾着)をもじってできた日本の商標名でした。
ファスナーをチャックと呼ぶのは実は日本だけ。
ファスナーの強度検査とは?
ファスナーはメーカーによって、タテにヨコに、閉じて開いて、様々な方向からファスナーを引っ張り、強度検査が行われています。
こられの数々の試験をクリアした商品が店頭に並ぶことができます。
ファスナーの強度は、チェーン幅によって6段階に分けられます(JIS規格に基づく)
例えば、本革×牛床革トートバッグ(B-GA204)のファスナーはチェーン幅が8.5mmなので、JIS規格に基づいた強度規格に合わせて見てみると【重量級】のものが使われているということになります。
(参照:YKK)測ってみよう!
身の回りにあるファスナーのチェーン幅を測って、表に照らし合わせてみてください。
どの程度の強度のファスナーが使われているのか分かります。
WEB定規(Android)
鞄を閉めるときは・・・
ギュウギュウに物を詰めたバッグなどのファスナーを無理に閉めようとすると、ファスナーに必要以上の負担がかかり、エレメントがテープから抜け落ちることつながります。
これは、ファスナーの故障の中でも致命傷。スライダーが引きやすいよう、左右のエレメント(ファスナー)を近づけてから閉めるようにしてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
このように、ファスナーには様々な種類があり、入念な強度検査が行われています。
お買い物の際、どんな商品にどんなファスナーが使われているのか、ファスナーも商品選びの判断リストに入れてみてください。
より良いものを選ぶ判断基準になり、買い物がますます楽しくなります!