ビジネスマンのポケットチーフとは?
ビジネスマンに限らず、大人の男性であれば忘れず持っておきたいのがハンカチーフ。
紳士淑女たるものトイレで手を洗った後に、ズボンやシャツなんかで拭いていてはいけませんね。
紙やジェットタオルがあるから必要ない!と考える方もいるかもしれませんが、ハンカチは何も自分だけが使うアイテムではありません。
何かあった時サッとハンカチを取り出し相手に差し出せるように。
ハンカチにこだわることができる人は、仕事にも人にもこだわりを持って接することができる人です。
今回は、そんなハンカチの歴史や由来とともに、できるビジネスマンが持つべきハンカチーフ、そしてビジネスバッグとの組み合わせについてご紹介致します。
そもそもハンカチとは?
主に洗った手や顔の汗を拭くために用いられるハンカチは、ヨーロッパの女性が頭に巻く「カーチフ」という布が起源になっているエチケット用品です。
正確には「手のカーチフ」=「ハンドカチーフ」が略され「ハンカチーフ」と称されるようになりました。
知ってる?ハンカチが正方形の理由
首に巻くネッカチーフや頭に巻くカーチフなどとは違い、ハンカチは必ず「正方形」と形が決まっています。
これはそもそも、かのマリー・アントワネットが法律で定めたという事はご存知でしょうか。
民衆の反感を買いフランス革命が起こるきっかけとなった人物として有名なマリー・アントワネットですが、美的感覚に優れた彼女はフランス文化の発展にとても大きな影響を与えたという側面も持っています。
このハンカチの規格統一も、マリー・アントワネットの功績の一つと言えるものでしょう。
日本の手ぬぐいとの違いは?
日本では昔ハンカチではなく手ぬぐいが同じ目的で使用されていましたが、ハンカチと手ぬぐいには大きな違いがあります。
それは素材や機能性ではなく思想。
手ぬぐいには「粋」という日本人的思想が根源にあります。
そもそも当時のハンカチはデザイン性が高く、刺繍や絵柄などこれでもかというぐらいに装飾が施され、貴族など上流階級の人間が自分を着飾るため愛用するアクセサリーとして誕生しました。
反対に日本の手ぬぐいは無駄に華美な飾り付けはなく、「ただ用途を全うするもの」として階級問わず幅広い層に愛されてきました。
このことから、ビジネスマンが常備しておきたいハンカチはこの「手ぬぐい」的用途と思想、そして当時の華美なアクセサリーとしての「ハンカチーフ」2つが合わさったものと言えます。
このようにハンカチの歴史や由来を知ることで、ハンカチに対する意識や選び方も変わってきたのではないでしょうか。
できるビジネスマンが持つべきハンカチーフとその使い方
ただ手を拭くだけの道具ではなく、装飾としての役割ももつハンカチ。
できるビジネスマンが持つべきハンカチーフとはどんなものでしょうか。
チーフとして使用
できるビジネスマンたるものハンカチはチーフとして使用しましょう。
ちなみに、チーフとして使うハンカチで手を拭いたりすることはマナー違反に当たります。
また、プライベートではどこに入れておいてもいいハンカチですが、ビジネスのシーンにおいてはポケットではなくカバンに入れておくことがマナーです。
人に貸したりすることも考え、できるビジネスマンとしてハンカチは2つ持っておきたいトコロですね。
チーフとして使用するときの折り方
【TVホールド】
ビジネスシーンにおいて基本となる形のTVホールド。
縦横に折った後、ポケットの大きさに合わせて三つ折りにするだけなので、とても簡単に作ることができます。
【バフ】
カジュアルな場面に適した折り方のバフ。
ハンカチの真ん中部分が出るよう胸ポケットに入れて、膨らみを出すためもたつく部分を広げるだけ。
こちらも簡単に作ることができます。
【トライアングラー】
胸ポケットから、三角形が覗くように折るのがトライアングラー。
TVホールド同様、縦と横に折りたたんだあと斜めにしてから両端を折ります。
上下に三角形が出来るので、その片方を折りたたみましょう。
そうすると、ポケットに入れたとき丁度三角形が見える形になります。
ハンカチにはこんなビジネスバッグも
ビジネスシーンにおいてハンカチはカバンにしまうのがマナー。
その場合ブリーフケースなどのビジネスバッグだけでなく、クラッチバッグなどであればちょっとした取り出しのときにも便利でしょう。
パーティシーンなどのカジュアルな場面にも適しているクラッチバッグは、チーフにも合うのでハンカチスタイルにおすすめのビジネスバッグです。