革の種類でまるで違う!革鞄お手入れの基本を徹底解説[革素材別]

革鞄のお手入れはどうすればいいのかと、お悩みではないでしょうか?
せっかく手に入れた革鞄、丁寧にお手入れして長く使いたい方が多いかと思います。

ひと口に革鞄と言っても、素材によりお手入れ方法はさまざま。

基本的なお手入れ方法は柔らかい布やブラシでホコリを取り、定期的に革専用クリームやオイルを塗るものです。
ただし、なかにはオイルやクリームが厳禁という革もあります。

革製品のお手入れは、種類ごとに適切なお手入れ方法を知っておくことが欠かせません。
結果として、革製品が長持ちすることにつながります。

この記事では、革鞄のお手入れ方法について、革の素材別に解説します。
気に入った革鞄を長く使うためにも、基本のお手入れ方法をおさえておきましょう。

 

【基本編】革鞄のお手入れに必要なグッズとは?

革鞄のお手入れに必要なクリームとブラシの画像
まずは、革鞄のお手入れに必要なグッズを用意する必要があります。

主なグッズは、大きく分けて4つ。
それぞれ、グッズの選び方・使う用途とあわせて紹介します。

お手入れグッズ1. 柔らかい布

まず必要なのが柔らかい素材の布です。
布は、乾拭きやクリームの塗布、汚れやホコリ落としなど幅広い用途に使います。

素材は、吸水性が高い綿素材がベストでしょう。
専用のクロスもありますが、使い古した肌着などでも代用可能です。

ただパイル地の生地はファスナーに引っかかるおそれがあるため、避けるのが無難です。

迷ったときは、汚れ落としや艶出しに使える両面起毛の磨きクロスがおすすめです。

 


お手入れグッズ2. 革専用ブラシ

クリームを塗る前の汚れ落としには、革専用ブラシが便利です。
専用ブラシは、ハンドル部分や縫い目などの細かい部分のホコリ落としや、クリームを革の奥まで浸透させて仕上げるときに使います。

靴や財布など他の革製品にも使えるため、1つ持っておくと非常に重宝します。

ブラシは馬毛や豚毛などさまざまな種類があります。

ちなみに革鞄のお手入れは、毛先が柔らかくデリケートな革にも安心して使える天然馬毛のホースブラシがおすすめです。

 


お手入れグッズ3. 革専用クリーナー・クリーム

革の汚れをとるために必要なのが革専用クリーナー、革へ栄養補給をするために必要なのが革専用クリームです。

水分や油分の配合量によって異なりますが、主に以下のような効果があります。

・艶と潤いを与えてくれる
・革を柔らかくしてくれる
・汚れやカビを落としてくれる
・キズから保護する

シミになりにくい上に、安心して使えるソフトレザー用デリケートクリームがおすすめです。

お手入れグッズ4. 防水スプレー

仕上げ用に防水スプレーを用意しましょう。

革は水に弱い性質です。
雨などで濡れてしまうと、シミや色落ち・水ぶくれを引き起こすことも。
きれいな状態をキープしたい場合、定期的な防水ケアが必要です。

防水ケアは汚れ防止にもなるため、革製品を使用し始める前に済ませておきましょう。

革はもちろん、人工皮革・布地などさまざまな素材に使える防水スプレーを1つ持っておくと、重宝しますよ。

 

 

【基本編】革鞄の基本的なお手入れ方法・流れ

革の手入れに使用するクリームやブラシ
お手入れに必要な道具の次は、革鞄の基本的なお手入れ方法を見ていきましょう。

革鞄の基本的なお手入れ方法は、以下の5つです。

基本のお手入れ1. 乾拭き・ブラッシングでホコリを落とす

はじめに乾拭きやブラッシングで、革鞄についたホコリを落としましょう。
乾拭きやブラッシングをすると、革の光沢を守ることができます。

革鞄の表面は、柔らかい布で傷がつかないように優しく拭きましょう。

ハンドルの付け根や革のつなぎ目、ファスナーのつなぎ目などホコリが取りにくい部分は、ブラシを使うと落としやすいです。

乾拭きとブラッシングは、革鞄を使用するたびに行うのがベストです。

基本のお手入れ2. クリーナーで汚れを浮かせて拭き取る

革鞄の角や底は、汚れやすい部分です。
汚れが目立ってきている場合は、クリーナーを使うのがおすすめ。

クリーナーを数滴出した柔らかい布を汚れた部分に当てて、軽く叩きながら汚れを浮かしてください。

こすると汚れが広がったり色落ちしたりするため、優しく叩くのがポイント。

汚れが浮いてきたら別のきれいな布で拭き取り、さらに乾拭きしたら完了です。

皮革を傷めない、無溶剤タイプのクリーナーが使いやすくておすすめですよ。  


基本のお手入れ3. クリーム(オイル)で革の潤いケア

革鞄の表面が購入時より乾燥してきたなと感じたら、クリームやオイルで栄養補給しましょう。

ただ革の種類によってはクリームやオイルが色落ちの原因になるため、最初は目立たない部分で試してから塗るのがおすすめです。

色落ちしないことを確かめたら、柔らかい布に少しクリームやオイルをとり、革鞄全体に薄く広げます。

クリームやオイルの目安は1円玉大。
つけすぎるとべたつきやシミの原因になるため、使用量には注意してください。

クリームやオイルを塗るコツは、薄く手早く、円を描くように塗り広げることです。

基本のお手入れ4. 塗ったあとは30分~1時間乾燥させてから乾拭きする

革鞄全体にクリームやオイルを広げたら30分~1時間ほど乾燥させ、全体にクリームやオイルをなじませます。

しっかりとなじませた後は乾拭きをして、余分な油分を拭き取りましょう。

基本のお手入れ5. 水・汚れ対策に防水スプレーをする

雨が降りそうな場合は、防水スプレーをかけておくと安心です。
防水スプレーは、水濡れ対策だけでなく汚れ対策にもなります。 革鞄を使う前に防水ケアをすると、シミや色落ちを防ぐことができます。

まずは乾拭きやブラッシングで全体のホコリを落とし、屋外で革鞄全体に防水スプレーをかけます。

30センチほど離してスプレーすると、均等に防水スプレーがかかります。

防水スプレーをかけたあとは30分ほど乾燥させて、スプレーの成分をなじませてください。
表面が乾いた後は、全体を軽く拭きます。

目立たない部分に水滴を載せてみて、きちんとはじくようなら完了です。

防水スプレーの防水効果は、平均すると1週間ほど。
スプレーの種類により、効果は異なります。

防水スプレーをかけていたとしても、水に濡れてしまった場合はなるべく早く水分を拭き取るようにしてください。

 

 

よくある革鞄4種、お手入れ方法とは?

革鞄を持ち、さっそうと歩くビジネスマンほとんどのバッグは、普段の乾拭き&定期的な革専用クリームで、大切に育てていくことができます。

ただ、仕上げ方によっては使用できないお手入れ用具もあります。
あらかじめ、特徴だけおさえておきましょう。

どの革鞄にも共通するお手入れの基本

牛革を中心とした一般的なビジネスバッグの場合、お手入れは以下3つのステップをおさえておきましょう。

ステップ1. 柔らかい布、またはブラシで細かい部分のホコリを落とす
ステップ2. 乾拭きをする
ステップ3. 定期的に専用のクリームやオイルを塗り込む(素上げ以外の革)

ハンドルの付け根やファスナーとのつなぎ目、革のつなぎ目などのホコリを落としたら、乾拭きをする。
ここまでが日々のお手入れです。

そして半年に1度の頻度で、革に合ったクリームやオイルで栄養補給をします。

オイルなど仕上げ方によっては、シミになってしまうこともあります。
購入時に、革の仕上げ方を確認するとよいでしょう。

革製品の場合、お手入れ方法が記載されたカードなどが商品に同梱されているはずですが、クリームやオイルを購入するときにも確認しておくと安心です。

続いては革の素材別に、細かな特徴をご紹介します。

お手入れ方法1. 素上げ

素上げとは、着色剤や仕上げ剤をほとんど使わず、革の風合いをそのまま活かす仕上げ方です。
ヌメ革が該当します。

雨などで水が当たるとすぐにシミになるため、要注意です。

ただ、日焼けや手の脂で飴色にエイジングしていくため、革製品を使う楽しみをダイレクトに味わうことができます。
素上げの革の場合は、手で触れて使い続けることが、日々のお手入れともいえるでしょう。

普段のお手入れは、乾拭きのみです。
油分を多く含むクリームはシミになりやすいため、必ず目立たない場所で試しましょう。

汚れた場合は、消しゴムタイプのクリーナーが便利です。

お手入れ方法2. 顔料仕上げ

顔料仕上げとは、革を染色し、顔料を塗装して仕上げた革のこと。
硬いものが当たったりぶつけたりすると、顔料が剥がれることもあるため注意が必要です。

基本のお手入れを行う際、汚れた部分は固くしぼった布で拭くのがおすすめです。
汚れを取る際は、ゴシゴシと擦らないよう注意してください。

顔料仕上げの革は、クリームを使ってもシミになる可能性は低いため、素材・色に合った適切なものを使用しましょう。

お手入れ方法3. アニリン仕上げ

革が本来持っている銀面の風合いを活かし、染料と塗料で仕上げたものがアニリン仕上げです。
顔料仕上げと違い、透明感のある皮膜を作るため、革の持ち味をダイレクトに楽しめます。

アニリン仕上げの場合、メンテナンス時にクリームが染み込みやすいため、必ずアニリン仕上げ専用のクリームを使用しましょう
汚れがついた時も、アニリン仕上げ専用のクリーナーを使用するようにしてください。

お手入れ方法4. パール仕上げ

パール仕上げとは、クロムなめしの革にパール入りラッカーを吹き付けて仕上げた革です。
パールのような複雑な反射が生まれ、美しい仕上がりになります。

メンテナンス時は基本のお手入れで問題ありません。
パール仕上げは一般的なクリーナーの使用は向いていないため、汚れは布で拭き取りましょう。

 

特徴ある革鞄、革素材別のお手入れ方法とは?

独特な種類の革を使用したビジネスバッグとパソコンの写真

特徴のある革鞄は、お手入れや保管方法にも注意が必要です。

間違った方法でお手入れしてしまうと、色落ち・色移りすることもあるため、正しいお手入れ方法を知っておきましょう。

革鞄1. 起毛革(スエード、ヌバック、ベロア)

普段のお手入れでは、ナイロン、または毛のブラシでブラッシングをしましょう。
ホコリが落ち、毛足も整います。

汚れた場合は、一般的な革製品用のクリーナーは避け、消しゴムで軽く擦ってください。
強く擦ると、そこだけ白くなってしまうことがあるため注意が必要です。

革鞄2. エナメル

普段のお手入れは乾拭きでよいですが、エナメルは水に強いため、柔らかい布で水拭きをするのもおすすめ。
一般的な革専用クリームも使えるものの、専用クリームのほうが理想的です。

エナメルは、普段のメンテナンスと加えて、保管に注意が必要な素材です。
直射日光や蛍光灯を長く当てると、黄色っぽく変色することがあります。

また、ビニールや他の革と接触したままだと色移りすることもあるため、不織布などで包んで風通しのよい場所で保管しましょう。

革鞄3. 爬虫類(ワニ、トカゲ)

光沢のあるものであれば、普段のお手入れは乾拭きをし、定期的に専用クリームで磨きます。

マット仕上げの場合は、マット仕上げ専用のものを使用しましょう。
いずれにせよ、水分と直射日光には注意が必要です。

 

革鞄をお手入れする頻度やタイミングは?

黒い革のリュックと、本、手帳、お金と腕時計
革鞄を長くきれいに使うためにも、適切な頻度とタイミングでお手入れしたいものです。

お手入れの目安は以下です。

・乾拭きやブラッシングは、使用後に毎回行う
・クリームやオイルの栄養補給は、表面が乾燥してきたと感じたら塗る
・クリーニングは、汚れに気付いたときに適宜行う

基本は、使用後の乾拭きと定期的なオイルケアです。
普段使わない革鞄でも、定期的にホコリを落とし、乾拭き・ブラッシング、風を通してあげましょう。

クリームやオイルは、使いすぎると逆に革の状態を悪化させてしまうため、乾燥を感じたタイミングで十分です。
よく使って皮脂がなじんでいる場合は、半年に1度、多くても月に1度を目安にしてください。

 

革鞄を長くきれいに使うポイント

キャメルの革製ブリーフケースのアップ画像 革鞄を長くきれいに使うためには、お手入れだけではなく保管方法も重要です。

型崩れやカビは、保管しているときに起こりがちなトラブル。
革製品の寿命は、使用していないときの保管方法で大きく変わります。

正しい保管方法をおさえて、革鞄を美しい状態に保ちましょう。

正しい保管方法で、型崩れやカビを防ぐ

型崩れやカビは、クリームや皮脂だけでは防げません。
長期間保管するときは中身をすべて出し、柔らかい布や新聞紙を詰めて、不織布に包んで保管しましょう。
新聞紙は、インクが内装に移る心配があるため、布でくるんでから詰めると安心です。

型崩れとカビを防ぐためには、以下の点に注意してください。

・ビニール袋は変質、癒着のおそれがあるため不織布に包むこと
・風通しがよく、直射日光が当たらない場所に保管すること
・型崩れしないように縦置きで保管すること
・防虫剤や乾燥材は、変質・硬化のおそれがあるため極力使わないこと
・月に1度の頻度で、乾拭きやブラッシングで全体のホコリを落とすこと

毎回中身を出して、革鞄を休ませる日をつくる

普段使いしている革鞄は、長期保管している革鞄よりも良い状態を保ちやすいです。
しかし、革鞄を長持ちさせたいのであれば時々休ませてあげることが大切です。

毎回中身を出して保管するのがベストですが、難しいときは休日だけでも中身を出して休ませてあげましょう

中身を出したら、新聞紙や柔らかい布を詰めておくと湿気防止や型崩れ防止になります。
軽いバッグであれば、壁に吊るして形を整えておくといいです。

定期的にクリームでお手入れすることが大切

適切に保管していても、使わない期間が長いと革の乾燥が進みやすくなります。
革の表面を触ってみて、潤いが足りていないなと感じたらクリームでお手入れしてあげましょう。

定期的に革の状態をチェックすることで、美しい状態を保ちやすくなります。

 

革鞄の味を出す保湿用クリーム「デリケートクリーム」

アメフトボールの革張りのための作業机の画像

鞄や靴など革アイテムのお手入れに使うクリームにはさまざまなものがありますが、デリケートクリームは汎用性が高く使いやすいのが特徴です。

油分が控えめで水分が多いため、汚れ落としと保湿が同時に実現します。

油分の多いクリームと比べると保湿力は弱めですが、そのぶんシミの心配が少ないところが魅力です。
光沢や艶は出にくいものの、革鞄らしい風合いを活かした仕上がりになります。

 

革鞄のお手入れ、クリーム使用時の注意点

革財布とハンマーの画像/> 革鞄のお手入れでクリームを使うときは、くれぐれも<strong>塗りすぎないように注意</strong>してください。<br /> <br /> クリームのつけすぎは、シミの原因になってしまいます。<br /> <br /> 頻度を決めてクリームを使うのではなく、<strong>革鞄が乾燥しているかどうか</strong>を見てからお手入れするように心がけましょう。</p>
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<h2>革鞄のお手入れ、オイルとクリームどっちがおすすめ?</h2>
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革鞄のお手入れに欠かせないのが、保湿のために使うオイルやクリーム。
オイルとクリーム、どちらを使うべきなのでしょうか。
ここからは、選ぶときのコツを紹介します。

オイルをおすすめする人

革鞄のお手入れにオイルがおすすめなのは、以下のような人です。

・お手入れに慣れてきた人
・しっかりと保湿し革を柔らかな状態に保ちたい人
・経年変化をもっと楽しみたい人

オイルとクリームは成分的には同じで、液状なのがオイルです。

オイルは液状な分、革への浸透性が高くしっかりと保湿でき、革を柔らかな状態に保ってくれるのが大きな魅力。
オイルが浸透する分、経年変化も起こりやすくなり、比較的早く色や風合いの変化を楽しめます。

そのかわり、油分過多になりやすくシミやカビの原因になることも。
初心者には少し扱いにくいため、中級者向けのアイテムといえるでしょう。

クリームをおすすめする人

革鞄のお手入れにクリームがおすすめなのは、以下のような人です。

・お手入れ初心者の人
・ゆっくりとした経年変化を楽しみたい人

保湿成分が含まれるお手入れアイテムの中でも、液状ではなくクリーム状になっているものをクリームといいます。

クリームはオイルより浸透性が低く、少しずつスポンジにとって塗ることができるため、シミの心配はほとんどありません

お手入れに慣れていない初心者の方はクリームがおすすめです。
浸透性が低いため経年変化の度合いはゆっくりですが、そのぶん使いこむ過程をじっくりと楽しめます。

 

革の種類ごとのお手入れを理解すると愛着が湧く

床に置かれた革のボストンバッグを上から見下ろす画像 革鞄のお手入れについて解説しました。

基本的なお手入れは以下の通りです。

・柔らかい布、またはブラシで細かい部分のホコリを落とす
・乾拭きをする
・定期的に専用のクリームやオイルを塗り込む

革の素材や使い方によって、最適なお手入れ方法やクリームは変わります。
革鞄を長持ちさせるためには、保管方法も非常に重要です。

気に入った革鞄は、お手入れをすればするほど愛着が湧いてくるもの。
革の種類に応じたお手入れで、美しい状態を保ちましょう。

お手入れに関して、下記3つの記事とあわせてご覧ください。
◆本革バッグのお手入れ・メンテナンスの基本!雨・水濡れ対策
◆知らないと危険!バッグの「防水スプレー」正しい使い方とは?
◆革鞄のお手入れはクリームで!ゴートレザーのお手入れ方法を詳しく解説

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