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知らないと危険!バッグの「防水スプレー」正しい使い方とは?

近頃、ニュースやSNSで「防水スプレー」が原因で病気や事故が起きたことが報道されています。
日常的に使っている人も多い防水スプレーですが、たしかに健康被害を引き起こす成分が入っており、多くの人が正しく使えていないのも事実です。

とはいえ、大切なビジネスバックを守るため、防水スプレーを使用したいと考える方は多いでしょう。
この記事では、防水スプレーを安全に使える方法や危険性の根拠などについて、詳しくまとめました。

防水スプレーの選び方についても触れています。
スプレー選びに迷っている方は、参考にしてみてください。

バッグに防水スプレーをする前に!間違った使い方による危険性とは



ここからは、防水スプレーの誤った使い方による危険性や事故について解説します。
普段、何気なく使っている防水スプレーですが、使い方次第では思わぬ事故につながってしまいます。

防水スプレーは呼吸困難・肺炎の原因になる


身近な存在になっている防水スプレーを吸い込んでしまうと、なぜ呼吸困難や肺炎が引き起こされるのでしょうか。

それは、肺の中も防水されてしまうからです。
樹脂が肺胞に吸着して、空気をうまく吸い込むことができず、呼吸困難を引き起こすことも少なくありません。

最悪の場合、発熱を引き起こし、アレルギー反応による炎症で「過敏性肺炎」にかかってしまう可能性もあります。

科学物質による中毒の危険性を喚起している日本中毒情報センターの資料でも、「撥水性の樹脂が肺に付着しガス交換に支障をきたすため危険」と注意喚起されています。
(参考:公益財団法人日本中毒情報センター「防水スプレーを吸い込む事故に注意しましょう!(2020年6月更新)」

しかし、長年防水スプレーを使っている方の中には、「たまたまニュースになって騒がれているだけなのでは?」と感じている方もいるかもしれません。
実は、防水スプレーによる事故は昔から報告されています。

正しく使うためにも、防水スプレーの誤った使い方で重大な健康被害を受けるリスクがあることを紹介します。

防水スプレーの事故は昔から多発していた


前述の通り、防水スプレーの事故は昔から多発していました。
以下のグラフをご覧ください。
(引用:公益財団法人日本中毒情報センター「防水スプレーを吸い込む事故に注意しましょう!(2020年6月更新)」

防水スプレーの事故は毎年報告されており、1993年と1994年は100件以上連続で報告されていました。
2年間事故が100件を超えてしまった原因は、当時スキーブームで防水スプレーが盛んに使用されていたためです。

その後落ち着きを取り戻したものの、近年防水スプレーの事故は増加傾向にあり、2018年の報告数は100件にものぼります。

先ほどの公益財団法人日本中毒情報センターの資料によると、事故が発⽣する月は6〜7月の雨の時期・12〜1月の雪の時期という報告がありました。

日常的に革靴をよく履く人やレザー商品が好きな人にとって、防水スプレーはメジャーなケア商品かと思います。
何気なく使っている防水スプレーでも健康被害のリスクがあり、場合によってはあなたや近くにいる人が死亡する可能性もあります。

そのため、防水スプレーの安全な使い方を知っておく必要があります。

防水スプレーの正しい使い方を紹介しますので、参考にしながら安全にビジネスバックを保護していきましょう。

バッグが長持ち!正しいの防水スプレーのかけ方とは?



ここからは、バックが長持ちする正しい防水スプレーのかけ方について、注意するべき点とあわせて解説します。
気をつける箇所を把握して、安全に防水スプレーを使えるようになりましょう。

かけ方1.防水スプレーは必ず屋外で使い、吸い込まない


防水スプレーは、風通しのいい屋外で使用しましょう。
以下の4つが主な注意点です。
    ・必ず屋外で使う
    ・風上で使い、風下に人がいないことを確認する
    ・なるべくマスクなどを着用する
    ・1度に大量のものに使わない

防水スプレー使用時は、必ず屋外でスプレーすることを徹底しましょう。
防水スプレーで事故を起こしたときの使用場所は、屋内や車内が多い傾向にあります。

締め切った、空気の流れがない屋内では、防水スプレーを吸いこんでしまうリスクが高いです。
防水スプレーの缶にも注意書きがされているため、1度確認してみてください。

ひとつ気をつけたいのが、屋外であっても風下で防水スプレーを使用してしまうと、吸いこむリスクが高くなってしまうということ。
使用前に、風の流れがあることを確認しましょう。

また、風下に他の人がいると、その人に健康被害をもたらしてしまう可能性があります。
周囲に人がおらず、人通りが少ないことを確認してください。

防水スプレーを利用するときは、吸い込み防止のためマスクの着用をおすすめします。

1度にまとめて大量の革製品にスプレーするのは、長時間スプレーを出し続けることになるため、避けてください。

防水する革製品は1〜2個程度にとどめて、健康被害のリスクを下げましょう。

かけ方2.防水スプレーを使う頻度は、雨の日に1回


防水スプレーを使う頻度は雨の日に、回数は1回までにしましょう。

理由は、革の呼吸を妨げてしまうためです。
防水スプレーは、樹脂で革をコーティングして、汚れをつきにくくします。

何度も使ってしまうと、以下の状態を引き起こす可能性があります。
    ・オイルが浸透しにくくなる
    ・表面が固くなる

防水スプレーでコーティングされてしまうと、メンテナンスオイルを塗っても浸透しません。
オイルの栄養剤を、すべて弾いてしまうためです。

また、革の表面が固くなってしまうため、使っているうちにひび割れを起こしてしまうこともあります。
ひび割れを起こしてしまうと、自分で直すことは難しく、専門店に持っていく必要があります。

革を元の状態に戻すのも修理代が発生するため、使用頻度を守ることを意識してみてください。

かけ方3.防水スプレーはバッグから25cm離す、使用時間は2~5秒


防水スプレーを吸いこむリスクを下げるために、必ずバッグから25cm以上離してスプレーしましょう。
距離をとることで、まんべんなくスプレーをかけることができます。

よく触る取っ手や地面に触れる底の部分は、摩擦により剥がれやすくなります。
そのため、取っ手や底は入念に防水スプレーを吹きかけるようにしてください。

また、スプレーする時間は2〜5秒くらいを目安にしましょう。
まんべんなく防水しようと、10秒近くスプレーしたくなるかもしれません。

商品にもよりますが、スプレーする時間は2〜5秒程度が最適であり、それ以上スプレーしても効果は変わらないとされています。

防水スプレーの塗布終了の目安は、バッグの表面が軽く湿った状態です。
スプレーを吸い込むリスクを極力減らすように、短時間でまんべんなくスプレーすることを心がけてください。

かけ方4.日陰で30分、しっかりと乾かす


防水スプレーをした後は、日陰でしっかり乾かしましょう。

日陰で乾かすことで、コーティングを固定させることができます。
直射日光の下で干すとスプレーの跡が残る可能性があるため、必ず日陰で干しましょう。

スプレーしたばかりの状態は、コーティング剤が乾いていないため、触ると剥がれてしまいます。
そのまま雨に濡れてしまうと、最悪の場合、浸水して変色したり型が崩れてしまったりします。

スプレーをする場合は、余裕を持って30分間しっかり乾かすようにしてください。

スプレーした直後は濡れたように変色しますが、問題ありません。
これは、スプレーが付着したことによる変色です。

乾かせば元の色に戻るため、焦らずにしっかり乾燥させるようにしてください。

かけ方5.柔らかい布で軽く乾拭き


スプレーがしっかり乾いたことを確認したら、柔らかい布で軽く拭いていきましょう。

気温によって、まれに防水スプレーの成分であるシリコンが固まることがあります。
固まりを取り除くために、乾拭きをしましょう。

使用する布は、マイクロファイバーやいらなくなったTシャツで問題ありませんが、必ずきれいな布を使用するようにしてください。

汚い布で拭いてしまうと、汚れがバッグに移ってしまいます。
バッグをきれいな状態でキープするためにも、必ず清潔な布で拭きあげましょう。

拭く際は、優しく撫でるようにおこなうのがポイントです。
強く拭いてしまうと、キズができてしまう可能性があります。

大切なバッグは、柔らかい布で優しく拭いてあげてください。

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バッグの素材に適した防水スプレーの選び方とは?



一口に防水スプレーといっても、実は以下のとおり2つの種類があります。
    ・フッ素系防水スプレー
    ・シリコン系防水スプレー

バッグや革製品が傷まないように、正しい防水スプレーを選択しましょう。

レザーバッグには「フッ素系」


レザーバッグには、フッ素系の防水スプレーがおすすめ
フッ素系の防水スプレーは通気性があるため、革やゴアテックスを傷めにくい特徴があります。

フッ素系は、繊維を細かくコーティングすることで、撥水します。
繊維ごとに保護してくれるため、通気性が保たれ、生地が傷みにくくなるのです。

フッ素系防水スプレーは、持続性が低いというデメリットもあります。
繊維に付着しているため、摩擦が起きるとすぐに剥がれてしまうことも少なくありません。

レザーバッグに使用するときは、雨の日ごとにコーティングするのがおすすめです。

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化学繊維を使ったトートバッグには「シリコン系」


化学繊維が使われている商品には、シリコン系の防水スプレーを利用しましょう。

シリコン系の防水スプレーは、安価であり、即効性と高い防水性が特徴です。
シリコン系スプレーの成分には油分が含まれているため、水分を弾いてくれます。

しかし、強力な撥水性により、空気が通りづらくなることも。
革に空気が通らない状態が続くと革の劣化につながるため、素材の劣化を早める可能性があります。

防水スプレーは、バッグの素材に適したものを選ぶことが大切です。
素材を確認しても、使用して問題ないか確信が持てない場合は、説明書やメーカー公式サイトなどに問い合わせましょう。

バッグの防水スプレーを正しく安全に使用して長持ちさせる



革を含めさまざまな製品に使用できる、防水スプレー。
この記事では、防水スプレーの危険性や正しい使い方について、紹介しました。
便利で気軽に買える防水スプレーですが、毎年事故が起きているのも事実です。

記事で紹介した内容を活かして、防水スプレーを安全に使うことを心がけてください。

また、今回は正しい防水スプレーの使い方・選び方についても解説しました。
大切なバッグを長くきれいに使えるように、お出かけ前には防水スプレーをして守ってあげてください。

そして、自分の持っているバッグの生地を確認しながら、防水スプレーを選びましょう。

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