車のパーツをアップサイクルしたドイツ発のエシカルバッグ「AIRPAQ」

こんにちは、TRANSIC MD小寺です。
今回も前回に引き続き、アップサイクルを利用した新ブランドのご紹介です。
前回の海に対して今回は陸。陸での移動手段といえば車、車といえば、ドイツ。TRANSICではドイツ・ケルン発のアップサイクルブランドAIRPAQの取扱を開始しました。

大量に廃棄される車のパーツ

大量に廃棄されるパーツから何ができるか

大学で出会った創立者のAdrianとMichaelは、授業の一環でスクラップ工場を見学、廃棄されている多くの車、その部材を見て別のものに生まれ変わらせることはできないか、と考え、2017年AIRPAQを立ち上げました。
ドイツでは毎年約500,000トンの自動車スクラップが発生しており、その中には高額なシートベルトやエアバッグ等が含まれます。
車は安全性が命。そのため徹底的に品質管理された堅牢性の高い部材を使用しています。少しでも基準に外れるものがあったり、一部だけ品質基準が満たないものも生まれます。これらの二次利用としてカバンに作り替えたのがAIRPAQ。

AIRPAQのバッグは車のこのパーツからできています1

AIRPAQのバッグは車のこのパーツからできています2

デザイン性の高い ユニークなカバン

このバッグを初めて見た時の感想は、オシャレだな、カッコいいな、使いやすそう、ということ。デザイン性と機能性のバランスが高い、という印象です。アップサイクルの商品は、その商品の素材や背景に意味のある商品が多く、作りにそこまでこだわったもの、という印象が少し薄くなります。
そう思って商品を見ていたところ、担当者の方が表のベルトのバックルはシートベルトのバックルなんですよ、と教えてくれました。「え!これシートベルトなんですか!」そのくらいカバンに違和感なく馴染み、教えてもらわないと気がつかないくらいなのです。
本体部分は、エアバッグ、背胴はシートベルトでクッション性を持たせ、ロールトップのバックルはシートベルトのバックル。カバンの70~85%はこれらのアップサイクル素材が使用されています。
作りもデザインも高い技術で完成されていますが、最大の魅力はアップサイクル商品のため、ひとつひとつ微妙に違うこと。エアバッグのデザインや印字されたバーコードがアップサイクルらしくとてもユニークな商品に仕上がっています。

AIRPAQの作り手たち

わたしたちができること

2023年7月現在、創業からアップサイクルされた総量は
シートベルトが20万8,000個、
エアバッグが16万8,000個、
ベルトバックルが5万4,000個、
バックパックやアクセサリーに加工した自動車スクラップは101トン!
今や生活に欠かせない車ですが、それだけの商品量だからこそ、廃棄も多い。今まで埋め立てるか、焼却されるかして処分されていたこれだけのモノが、カバンに生まれ変わって多くの人の役に立っています。

AIRPAQの創設者が望むのは、AIRPAQが環境と人々にポジティブな影響を与えられること。その影響がポジティブな消費活動につながり、ゴミの削減、地球の資源を大切にすることへの思考と行動につながると考えています。
私たちTRANSICも、お客様の消費活動が、TRANSICが目指すSDGsの3つの項目に繋がることを望んでいます。
そのためには、この考えに基づいた商品を揃えていくことも大切な役割と考え、今回の2ブランドの取り組みを決めた小寺でした。

車の廃材から生まれたバッグAIRPAQ

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