キャンバストートの洗濯方法|汚れの落とし方とお手入れ方法を紹介

休日のお出かけ用から通勤のサブバッグまで、さまざまなシーンで使えるキャンバストート。
丈夫で荷物がたくさん入り、気負わず使えるのが魅力ですよね。

しかし、長年使って汚れやシワが気になってきた方もいるのではないでしょうか?
素材だけ見れば簡単に洗えそうですが、洗濯方法を間違えると思わぬ結果になることも。

そこで今回は、キャンバストートを自宅で洗う方法や、日常のお手入れについて詳しく紹介します。
お気に入りのキャンバストートを長く、きれいな状態で使えるように、正しい洗濯方法を知っておきましょう。


キャンバストートの素材「キャンバス地」とは?

キャンバス地の画像キャンバス地とは、綿や麻、リネンなどの糸を使って作られた厚手の生地を指します。
タテ糸とヨコ糸を交互にクロスさせる「平織り」で織られており、丈夫で通気性がよいという特徴があります。

キャンバス地と帆布の違いがわからない方もいるかもしれませんが、同じものと考えて問題ありません。
細かく分けると海外製をキャンバス、日本製を帆布と呼びますが、製品として使用する上で大きな違いを感じることはないでしょう。

また、一口にキャンバス地といっても天然繊維や合成繊維など、繊維の組み合わせはさまざまです。
一般的にトートバッグには綿のキャンバス地が使われることが多いですが、なかには麻糸やポリエステルが混ざっているものもあります。

キャンバス地の汚れの原因は?

キャンバス地は糸が交差した「織り目」部分に汚れが溜まりやすく、日常の手入れを怠ると、汚れがどんどん蓄積されます。

汚れの原因は、主に「手垢」「ホコリ」「カビ」の3つ。
とくにトートバッグの持ち手部分など、よく触れる部分には手垢がつきやすく、「気づいたら持ち手だけ黒ずんでいる……」ということもあるでしょう。

また、繊維の奥に蓄積されたホコリが酸化して黄ばんだり、保管状況によってはカビが生えたりします。

キャンバス地のアイテムは自宅で洗濯できる?

キャンバス地は綿や麻などの素材で作られていることが多く、ポイントをおさえれば自宅でも洗濯可能です。
ただし、サイズや風合いが変わることもあり、できれば丸洗いは避けるのが無難です。

まずは水で薄めた中性洗剤を布に含ませて適度に絞り、汚れの気になる部分をたたき洗いしてみてください。
それでも落ちなければ、様子を見ながら手洗いするとよいでしょう。

(※たたき洗いした後は乾いた布で水分を拭き取って、しっかり乾かしてくださいね。)

また、柄がプリントされている場合、洗剤や摩擦によって剥がれることがあります。
とくに転写シートを使ってプリントされている場合は、洗うことで接着が弱くなり、剥がれやすくなります。

ダメージ軽減のため、プリントが内側になるように裏返して洗いましょう。
また、プリント部分に直接洗剤をつけたり、負荷をかけないように注意してくださいね。

お手持ちのアイテムが自宅で洗えるかわからない場合は、取扱い絵表示を確認しておくと安心です。


キャンバストートの洗濯方法

キャンバストートの洗濯方法ここでは、キャンバストートの手洗いでの洗濯方法を紹介します。
トートバッグ以外のキャンバス地にも共通する洗い方なので、ほかのアイテムにも応用できますよ。

キャンバストートは、「部分洗い」と「全体洗い」では洗い方が違います。
洗い方を使い分けることで生地への負担を軽減できるため、汚れの状態にあわせておこないましょう。

キャンバストートの洗濯方法1. 汚れやすい部分の洗い方

持ち手・ポケット・底などの汚れやすい部分には、固形石鹸を直接つけて「こすり洗い」します。

使用する固形石鹸は普段使っているもので大丈夫です。
皮脂や泥汚れに強い石鹸を使用すれば、より高い効果が期待できるでしょう。

【用意するもの】
  • 固形石鹸
  • 歯ブラシ
【手順】
  1. 汚れている部分を水で濡らす
  2. 汚れに固形石鹸を直接塗る
  3. 歯ブラシでこする
  4. 水ですすぐ
  5. タオルで水分を拭き取る
  6. 風通しのよい日陰で乾かす
1回で落ちない場合は、1~4の手順を繰り返しましょう。
歯ブラシを使うときは、繊維に溜まっている汚れをかきだすようにこするのがポイントです。

ただし、こすりすぎると毛羽立ったり、生地が傷むので注意してくださいね。
汚れが落ちたら泡がでなくなるまでしっかりとすすぎます。

洗剤残りは黄ばみの原因になるので、必ず泡がなくなるまで流しましょう。
洗い終わったらタオルで水分を拭き取って日陰で乾かします。

キャンバストートの洗濯方法2. 全体の汚れの落とし方

全体の薄汚れを落とすときは洗浄液を作り、その中にキャンバストートを入れて「押し洗い」します。
汚れのひどい部分には、あらかじめ固形石鹸を塗っておきましょう。

【用意するもの】
  • 洗面器
  • 中性洗剤(エマールなどのおしゃれ着用)
  • タオル
【手順】
  1. 洗面器に40℃以下のぬるま湯をはり、洗剤を入れる
  2. キャンバストートを入れる
  3. 押し洗いする
  4. 汚れのひどい部分を歯ブラシでこする
  5. 水ですすぐ
  6. タオルで水分を拭き取る
  7. 風通しのよい日陰で乾かす
全体の汚れがひどい場合は、30分ほどつけ置きしてから押し洗いすると、よりきれいになります。
押し洗いは優しく、繊維を傷めないように意識しましょう。

全体が洗えたら、手で軽くおさえながら泡がでなくなるまで水を入れ替えます。
部分洗い同様、洗剤が残っていると変色する可能性があるので、すすぎはしっかりおこなってください。

泡がでなくなるまですすいだら、日陰で乾かしましょう。

キャンバストートに「洗濯機」はNG?

ここまでキャンバストートを手洗いする方法を紹介しましたが、「わざわざ手洗いするのは面倒」と思う方もいるかもしれません。
手間を省くために洗濯機で洗えたら楽チンですよね。

ですが、洗濯機は繊維へのダメージが大きく、シワになったり型崩れしやすいです。
さらにキャンバストート特有のパリッと感が損なわれてしまうことも。

もし今までに何度も手洗いしていたり、長年使って風合いが変わっているキャンバストートなら、洗濯機を使ってもよいかもしれません。

洗剤は手洗いと同じようにエマールなどのおしゃれ着用を使いましょう。
そのほか、洗濯機で洗うときは以下の2点に注意してください。

  • 手洗いコースもしくはドライコースで洗う
  • 脱水はしない
優しく洗えるコースを選び、脱水せずにタオルで水分を拭き取ります。
洗濯機で脱水するとシワになりやすく、アイロンをかけても取れないことがあるので注意が必要です。


洗濯後のキャンバストートの干し方

キャンバストートを干している画像洗濯したキャンバストートは、干し方によって仕上がりが左右されるといっても過言ではありません。
ここでは、洗濯後のキャンバストートを上手に干す方法を紹介します。

干し方1.シワを伸ばす

洗濯後のキャンバストートを干すときは、必ずシワを伸ばしておきましょう。
シワがついた状態で干すと、そのままの形で乾いてしまいます。

1度ついたシワを消すのは大変なので、濡れている状態でシワを伸ばしておくことが大切です。
両手でパンパンと叩いたり軽く引っ張って、理想の形に整えておきましょう。

干し方2.日陰で干す

キャンバストートを干すときは、直射日光にあたらない日陰を選びましょう。
直射日光にあてて乾かすと、紫外線により色あせたり黄ばむことがあります。

殺菌効果を得たい場合、直射日光で乾かしたいこともあるかもしれませんが、基本的には日陰干しがおすすめです。
ただし、乾くまでに時間がかかりすぎると雑菌が繁殖するので、必ず風通しのよい日陰を選んでくださいね。

干し方3.ハンガーを2つ使う

キャンバストートを早く乾かすテクニックとして、ハンガーを2つ使うのがおすすめです。
両方の持ち手にそれぞれハンガーを引っ掛けて、バッグの口を広げて干しましょう。

口を広げることで中まで空気が通り、早く乾かせますよ。
このときバッグが傾いたり、持ち手がねじれた状態で乾かすと、そのクセがついてしまうので注意してくださいね。

干し方4.プリントのあるトートは裏返す

プリント加工されているキャンバストートは、裏返して干しましょう。
プリント部分を外側にしたまま干すと、紫外線など外部の刺激により剥がれやすくなります。

洗濯での多少のダメージは避けられませんが、大切なデザインを守るためにも、プリント部分を内側にしておくのが安心です。


キャンバストートを洗濯するときの注意点

キャンバストートの洗濯方法キャンバストートを洗濯するときは、気をつけたいことがいくつかあります。
ここでは、キャンバストートを洗濯するときの注意点を4つ紹介します。

注意点1. 他のものと一緒に洗わない

キャンバストートを洗濯するときは、他のものと一緒に洗わないようにしましょう。
白や生成りなど色の薄いキャンバストートを、他の色柄物と一緒に洗うと色移りする可能性があります。

逆に、染色されたキャンバストートも注意が必要です。
キャンバストートから色が出て、他の洗濯物を染めてしまうかもしれません。

洗い方に関わらず、洗濯による色移りを防ぐためにキャンバストートは単独で洗ってくださいね。

注意点2. 漂白剤を使うなら「酸素系」

基本的にキャンバス地に漂白剤は避ける方がよいですが、黄ばみやカビを取りたいときは、「酸素系漂白剤」を使いましょう。

漂白剤には「塩素系」と「酸素系」がありますが、塩素系は漂白力が強く、染料まで脱色してしまいます。
そのため、色柄物にも使える酸素系を選びましょう。

注意点3. 洗濯不可のものもある

自宅で洗濯できないキャンバストートもあります。
たとえば持ち手や底の角など、バッグの一部に革を使用している場合は丸洗いしないほうがよいでしょう。



革を用いたキャンバストートを丸洗いすると、色移りや革部分の変質が起こる可能性があります。
ほかにも、金具やラメなどが使用されているキャンバストートも、洗濯により錆びたり取れたりすることがあるので注意しましょう。

このように異素材が使用されている場合は、キャンバス地のみ部分洗いするか、クリーニング店に相談することをおすすめします。

注意点4. 洗うことで風合いが失われる場合も

キャンバストートを洗うと、今までの風合いが失われることもあります。
洗濯を繰り返すことで、使い始めのようなパリッとした質感がなくなり使い古した印象になるでしょう。

もちろん洗わなくても長く使えば風合いは変わりますが、洗うことで質感がより早く変化します。
キャンバストート特有の「かたさ」と「しなやかさ」のバランスが取れた風合いを長く楽しみたい方は、頻繁に洗わないようにしましょう。


キャンバストートのお手入れ方法4つ

キャンバストートの手入れ方法キャンバストートをきれいな状態で長く使うには、日頃のお手入れが欠かせません。
汚れを溜め込まないように、定期的なケアを心がけましょう。

ブラッシングでホコリ取り

キャンバストートのお手入れは、ブラッシングから始めましょう。
目に見える汚れがなくても、繊維の奥にはチリやホコリがたくさんついています。

蓄積したチリやホコリが定着して取れなくなる前に、ブラシを使ったこまめなケアがおすすめです。
手ではたくだけでは取れないホコリも、毛先の細いブラシならしっかりかきだせますよ。



防水スプレーをかける

雨から守るのはもちろん、汚れをつきにくくするためにも、防水スプレーをかけておきましょう。
防水スプレーは雨などの水分をはじく効果だけでなく、チリやホコリの付着を防ぐ効果にも期待できます。



使い方は簡単で、キャンバストートが乾いている状態で、全体を保護するようにスプレーするだけです。
事前に底などの目立たない場所で、シミにならないか確認しておきましょう。

また、どの防水スプレーも永久的ではありません。
雨に濡れても濡れなくても、防水スプレーの効果は薄れてきます。

前回の使用から一定期間が経ち「防水効果が薄れてきたな」と感じたら、しっとりするまで防水スプレーを吹きかけておきましょう。

シワにはアイロンをかける

素材が綿100%のキャンバストートなら、アイロンがけが可能です。
あて布をして、スチームを出しながらシワを伸ばしましょう。

とくに、生地が重なって厚くなっている部分は、しっかりプレスするのがコツ。
シワが取りづらい場合は、生地を少し引っ張り気味であてるとよいでしょう。
(引っ張りすぎると変形するので注意してください)

ただしプリント部分にアイロンはNGです。
アイロンの熱でプリントが溶けたり変質したりする可能性があるので避けてくださいね。

軽い汚れには消しゴム

キャンバストートについた軽い汚れは、消しゴムで対処しましょう。
繊維の中まで染み込んだ汚れは落とせませんが、表面についた汚れなら、消しゴムで軽くこすると消えることがあります。

文具の消しゴムでも構いませんが、キャンバス用を準備するのがおすすめです。
キャンバス用の消しゴムが1つあれば、スニーカーやエプロンなど、さまざまなアイテムに使えて便利ですよ。

こすりすぎると生地を傷めるので、優しく丁寧におこないましょう。
洗濯前に消しゴムで落ちる汚れかどうかを試してみるのもよいですね。


まとめ:キャンバストートを正しく洗濯してきれいをキープ

キャンバストートバッグの画像キャンバストートの洗濯方法やお手入れについて紹介しました。
洗い方と干し方のポイントを知っていれば、自宅でも洗うことが可能です。

丈夫で長持ちする素材だからこそ、正しい手入れで長く使える相棒にしたいですね。

キャンバス地の黄ばみやカビなど、汚れ別の落とし方はこちらの記事を参考にしてください。

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