もしあなたが、相手先から資料を渡された時、内容は納得できるが資料の角が折れたままでも平気な相手先と、内容はひと工夫必要だけれど資料はキレイに揃えられ気遣いがうかがえる相手先では、どちらに期待するでしょう。
また、さっと取り出したメモ帳などに要点を書き残す相手と、ゴソゴソとバッグの中を探り始める相手では、どちらが信頼できそうでしょうか。
相手に与える印象は、ビジネスの深度に関わってきます。それは外見だけでなく、このような細部に表れがちです。
使い勝手がいいはずのビジネスバッグも、詰め込むだけでは台無しです。
機能的な収納方法、整理しやすい便利グッズの使い方などを紹介します。
機能的な収納方法とは?
1.荷物を仕分けする
収納方法を考える前に、最低でも2週間に1回はバッグの中身を全部出すことから始めましょう。
「なんで?こんなものが」とか、しばらく使っていないものがあれば、それらは重要度が低い、持ち歩く必要がないものです。機能的な収納の妨げになるので、除きましょう。
残ったものをさらに二つに分けます。ビジネスにおいて頻繁に使うアイテム(名刺入れやスマートフォン等)、それ以外のアイテム(キーホルダーや社員証、財布、PC等)という感じです。
2.収納場所を決める
収納場所のルールを決めましょう。
頻度の高いアイテムは取り出しやすい場所、外側についたポケットなどに収納します。
それ以外はサイズや頻度に応じて収納場所を決めます。
ブリーフケースは大小様々なポケットがついていますが、メイン部分に内蔵されたポケットは見落としがちです。 すべてのポケットを有効に使えば、小さなアイテムでもバッグの中で迷子になることもありません。
ブリーフケースを選ぶ時には最低でも3つ以上の小物ポケットの多いものを選ぶと整理がしやすいです。
3.小物は大きいものから、縦向きに入れる。
小物の収納場所を決めたら、大きいものから順に入れていきます。
この時、縦向きに入れていくのがポイント。横に向けると、無駄な隙間が出来ることがあります。
リュックやトートタイプは容量があり、開口部が大きいため順番や向きを考えずに詰め込みがちです。 次第にモノが増え、パンパンに膨れるだけでなく探し物が見つかりづらくなり、結果として重くなります。
4.月イチで整理する。
ルール通りに荷物が定位置に収まっているか定期的にチェックすることも大切です。
また使い勝手が気になったら場所や方法を変更していくことも大切です。 常に不要なものがないか、同じようなものが複数個ないかも一緒にチェックしましょう。
5.荷物量にあったバッグを見つける。
荷物の量にあったサイズのバッグを使うことも大切です。
大きすぎると、何でも放りこみたくなり、整理が行き届きません。
反対に小さすぎるとパンパンに鞄が膨れ上がったり、小物が奥のほうに隠れてしまい、見つけづらくなります。
適度な余裕、大きさのあるバッグを選ぶことが機能的な収納につながります。
便利グッズの紹介
安心のバッグインバッグ
バッグ整理と言われて思い浮かべるのはバッグインバッグでしょう。
バッグにスロットインして使うことで収納力(機能)がアップします。
様々なサイズのポケットが両サイドについたシンプル構造、ポーチとして単独でも使えるようになったマルチ構造、またボックス状になったものなどバリエーションが豊富です。
もちろんそのまま使ってもイイのですが、使い勝手に応じてカスタマイズするのはどうでしょう。
構造や作りにもよりますが、ポケットを広げたり、狭くしたり。自分仕様に変えると使い勝手がさらにアップします。
バッグインバッグを選ぶ時も、まずは自分の荷物を全部出して仕分けし、何を収納したいかを見定めてから購入しましょう。
デザインや価格だけで購入してしまうと、荷物が入りきらなかったり、ブカブカに余ったりして、結局ビジネスバッグを整理することができなくなってしまいます。
GODLMEN 多機能ポーチ GA1904 4,000円 税抜
色違いのクリアファイル
デジタル化が進み、紙の資料を持ち歩く機会が減ってきました。
しかし先様へ持参する場合は丁寧に扱うべきです。
冒頭で書いたように、資料が傷つけないためにはクリアファイルに入れてから、バッグの内側に入れておけば安心でしょう。
また色違いで用意しておけば、クライアントごと、プロジェクトごと、重要度ごとなどに整理できます。客前で戸惑ったり、違う書類を出してしまうことなども防げます。
ポーチで色分け
これは私的なものを整理するときに役立ちます。
形状は同じで色違いを用意しておけば区別することができます。
スマートフォンの予備電源やケーブル類、イヤフォンは黒ポーチ、常備薬やエチケット系の備品は赤ポーチといった具合です。
100円ショップでも手に入りますが、アウトドアブランドに気の利いた、しかも楽しいカラーリングのものが見つかります。
このような整理方法はクライアントや取引先はもちろん、社内の上司や部下、同僚も見ています。
間違いなく整理上手のあなたの株はあがり、様々な面で期待をうけることでしょう。
中身が見える透明ポーチ
中身が見えたほうが区別しやすいという場合は透明ポーチが便利です。
ビジネスバッグ、特にブリーフケースなどの内布は黒が多く中が見えにくい場合が多いです。
この場合、黒いポーチを入れると探しにくくなります。小物が多く小分けにしたいものが多い方には透明ポーチを使った整理方法もおすすめです。
タフに使えるメガネケース
壊れやすい小物はメガネケースを使います。
ハードケースタイプはタフな構造になっているので安心です。形状も細みなので、バッグの隙間にスッキリ収まります。
またワンタッチで開け閉めできる構造が多いので、使い勝手も良し。
デザイン的にも楽しいものが多く出ています。ペンケースとして使ってもおしゃれです。
クリップ付きバインダーは頼もしい
間仕切りのないリュックやトートバッグは、バッグ自体に腰がないため中身が混在します。
それを解消してくれるのがクリップ付きのバインダー(ノートタイプもあり)です。
一枚入れておくと仕切り板の代わりになり、バインダーを支柱(中心)にして、アイテムを振り分けて収納すれば、整理しやすくなります。 横折れに強くなるので、資料などが折れる心配も防げます。もちろんバインダーとしての使用もできて一石二鳥です。
またこのような間仕切りとして使える縦型のバッグインバッグもオススメです。
GODLMEN 本革縦型バッグインバッグ GA1901 8,000円 税抜
考え方から整理しよう
ビジネスとして何が必要なアイテムか、考え直してみましょう。
どこに収納すれば自分が使いやすいのか、効率的かを考えて、自分なりのルールを決めることです。
これはPCのフォルダ整理に似ています。デスクトップに多くのアイコンやフォルダが置かれている方は、デスクまわりだけでなくバッグの中も雑然としていませんか。
こういった方は頭の中も整理できていない方が多いのではないでしょうか。 どのようなバッグを選ぶかの前に、どのようなビジネススタイルでありたいかを整理すれば、相応しいバッグ、収納方法が見つかります。