BLOG

イタリアンレザー 3つの特徴

trade01

本革を知るならイタリアンレザーから始めよう!

革の本場イタリアで生まれるレザーは「イタリアンレザー」と呼ばれ、世界中で多くの方に愛されている本革です。特に初めて革製品を持つのであれば、種類も豊富で選びやすいイタリアンレザーがおすすめです。

イタリアンレザーには、3つの大きな特徴があります。

オイルレザー

イタリアで作られるほとんどの革は、オイルをたっぷりと染み込ませたオイルレザーとなっています。オイルレザーは柔らかくてしっとりとした手触りと、深みのある色つやが特徴です。新しい革は明るい色味で光沢もあり、女性にも人気があります。

牛革を使用

イタリアンレザーは、牛革を使用していることがほとんどです。牛革は他の革(羊や馬、クロコダイルやヘビなど)に比べると、比較的手に入りやすいのが特徴。その分価格も抑えられており、初めてでも選びやすいレザーです。 初心者向けとはいえ、皮の種類や部位、加工法などはさまざま。知れば知るほど奥が深い、大人な魅力がたくさんあります。

バケッタ製法

イタリアで作られる高級レザーの多くは、この「バケッタ製法」と呼ばれる製法で作られています。バケッタ製法は、イタリアの伝統的な製法です。膨大な時間とコストをかけて、じっくりと特殊なオイルを革に染み込ませていく製法です。 しっとり滑らかな手触りと、使うほどに深く変化する色つや。乾燥しにくく、メンテナンスをほとんど必要としない強さが特徴です。「ミネルバボックス」や「マットーネ」は、バケッタ製法で作られる代表的な高級イタリアンレザーです。

代表的なイタリアンレザー

市場にはいろいろな種類のイタリアンレザーが出回っていますが、その中でも特に有名なイタリアンレザーをご紹介します。上質なイタリアンレザーをお探しなら、これから紹介するレザーがおすすめです。

マットーネ

マットーネはイタリアの老舗タンナー(革を作る会社)である「バダラッシ・カルロ社」で作られる伝統的な高級皮革です。イタリアンレザーらしい明るい色味と綺麗な光沢が特徴。

先ほど紹介した伝統製法「バケッタ製法」で作られるマットーネ。革の表面にカゼイン(牛乳や卵のタンパク質)が塗布されており、より一層深みのある光沢が表現されています。シボ(革特有の凹凸)は少なく、ツルっとした触り心地が特徴の本革です。

ミネルバボックス

マットーネと同じくバダラッシ・カルロ社によって作られる伝統皮革「ミネルバボックス」。こちらもバケッタ製法が採用されており、オイルがたっぷりと含まれています。

マットーネと違い、革らしさが一番表現される「シボ」が特徴。不規則で適度な大きさのシボは、ずっと持っていたくなる最高の触り心地です。カゼイン加工のような光沢はないものの、使うほどに深みのある光沢は生まれてきます。

ミネルバリスシオ

ミネルバボックスとは兄弟のようなレザー「ミネルバリスシオ」。同じくバダラッシ・カルロ社で、バケッタ製法を用いて作られた本革です。リスシオとはイタリア語で「なめらか」という意味を持ちます。ミネルバリスシオはその名の通り、革の滑らかさを追求して開発されました。シボが少なく、柔らかくてしっとりとした触り心地です。

オリーチェ・バケッタレザー

イタリアのトスカーナ地方で革製造を営む「オリーチェ社」のバケッタレザーです。バダラッシほど名は通っていませんが、革マニアの間で知らない人はいない優れたタンナーです。 ベジタブルタンニンにこだわった、昔ながらの製造が特徴。深い色合いの染色と、柔らかい質感がクセになる本革です。

ブッテーロ

こちらもイタリアでは有名なワルピエ社で作られる本革「ブッテーロ」。革の自然な特性を生かした革作りがワルピエ社の方針であるように、ブッテーロにもその自然な風合いが存分に醸し出されています。 色合いにもムラ感があり、革が本来持つシワやスジを隠すことをしていません。そんな革は使えば使うほど深い色味と光沢が増し、持つ人の個性を表現してくれる革となります。

ナポレオンカーフ

ごく限られたメーカーとしか取引しない、極秘のタンナーで作られる最高級オイルレザー。ただのオイルレザーではなく、革の表面が薄く削られて起毛しているヌバック仕様(オイルドヌバック)。「最強のエイジング皮革」と呼ばれるほど、圧倒的なスピードで経年変化(エイジング)してしまいます。その経年変化によりアンティーク感が強く、どこか懐かしい感情を抱かせてくれる本革です。

希少性の高い「カーフ(生後6ヶ月以内の仔牛の皮)」を使用しているため、市場ではほとんど見かけることはありません。驚くほどしっとりとしたオイルドヌバックの手触りは、一度触るとクセになってしまうでしょう。

これらの様々なイタリアンレザーは有名ブランドのバッグや靴などにも数多く使われています。旅行の記念に革製品を購入した方も多いのではないでしょうか?実は、世界から愛される秘密は、革をなめす方法にもあります。

イタリアンレザーの良さとは植物タンニンなめしの良さ

世界から愛されるイタリアンレザーの良さは、伝統を重んじるイタリアのなめし職人(タンナー)のレシピである植物タンニンなめしに支えられている部分があります。
植物タンニンなめしは古くから行われてきたなめしの製法であり、手間も時間もかかるニッチな製法です。
手間暇かけているおかげで、イタリアンレザーの美しい艶や色に渋みが出るといった経年変化が生まれています。

しかし、そもそもなめしとは一体なんなのか詳しくご存知でしょうか?
なめし自体のことや種類について軽く知っておくと、イタリアンレザーの良さや選ぶ理由が分かってきます。

なめしとは、「皮」から「革」へと変える技術

革製品は元をたどれば動物の皮です。

当たり前ですが、動物の皮そのままでは、腐敗してしまいますし、乾燥後にはガチガチに固まってしまって、革製品のような柔軟性は本来失われてしまうものです。
そこでなんとか皮本来の丈夫さや柔軟性はそのままに、腐敗などの変化を起こさないようにするために生み出されたのが、「なめし」です。 古来より煙でいぶしたり、木や草の汁につけたりなどの試行錯誤の上、なめしの手法が完成され、現代の革製品へと至っています。

なめしにも種類がある!植物タンニンなめしとクロムなめし

なめしについてご紹介しましたが、現在行われているなめしは、大きく分けて以下3種類です。

01.植物タンニンなめし

02.クロムなめし

03.混合なめし

上記の3つのなめしのうち、03.混合なめしは文字通り「植物タンニンなめし」と「クロムなめし」を混ぜ合わせたような手法です。
したがって、イタリアンレザーの特徴でもある「植物タンニンなめし」の良さを知るには、現在広く行われている「クロムなめし」と比較すると良いです。

実際、同じ革でも植物タンニンなめしだと、革への負担が小さく、経年変化が楽しめる一方、クロムなめしだとより染色性が良く、柔らかくなるといった違いが出てきます。

そこで、よりイタリアンレザーの特徴や良さを知るために、「植物タンニンなめし」と「クロムなめし」の概要や特徴の違いについて、みていきましょう。

・植物タンニンなめしの特徴

植物タンニンなめしは、植物の樹皮や葉、根などに含まれるタンニンという水溶性の化合物と皮の動物性タンパク質を結合させて、革へと変える方法です。
タンナーによって多少の違いが出ますが、なめしの工程は20以上あり、2ヶ月ほどの時間を要する手間のかかる手法となっています。
ちなみに、起源は古代エジプトとされる昔ながらの方法であり、皮へのダメージの少なさや環境への害のなさなども評価されています。

植物タンニンなめしの革の特徴としては、なんと言っても世界に1つしかないあなただけの革製品へと育てていけることです。

一方で、デメリットもあり、雨の影響や変色などが起こりやすいです。
とはいえ、その変化の起こりやすい革を丁寧にケアしてあげることで、より思い入れのある革製品へとなるとも考えると、一概にデメリットとは言えないでしょう。

植物タンニンなめしについて、理解していただいたところで、もう一つのなめしの方法であるタンニンなめしについてもご紹介していきます。

・クロムなめしの見分け方

クロムなめしは、塩基性硫酸クロムを使ってなめす方法です。
手間がかかる植物タンニンなめしと違って、短時間で完成させることができますので、現在流通している革製品の多くは、実はクロムなめしの革になっています。

植物タンニンなめしの革と比べると、耐久性があり、発色の良さや柔軟性などにも優れているとされています。
変色などの変化も比較的少ないので、メンテナンスも楽です。
とはいえ、逆にいうと革の楽しみ方の1つである経年変化が楽しみにくいともいえますし、クロムは重金属ですから、金属アレルギーのリスクもあります。

植物タンニンなめしは経年変化が楽しめる

多数の工程と長い時間をかけた植物タンニンなめしで作られたイタリアンレザーは、革の自然な風合いや手触りが楽しめつつ、経年変化が楽しめるのも大きなポイントです。
経年変化とは、使いこむうちに革の艶や色の深みが増して、あなただけの革製品に美しく変わっていくことを指します。

また、植物タンニンなめしのイタリアンレザーで経年変化が楽しみやすい代表的な理由は、以下の2つです。

紫外線や酸素に触れることによるタンニンの酸化

使用などによる革内部の油分がにじみ出る

上記2つは、植物タンニンなめしだからこそ起こりやすい変化といえます。
使っていくほどになじみが増し、世界に一つだけの革製品に育てていけるのがイタリアンレザーの醍醐味の1つだといえるでしょう。

イタリアンレザーと日本産レザーの違い

革製造の本場イタリアには、数千ものタンナーがひしめき合っています。一般庶民が使うような革製品を作るタンナーや、セレブ達がこぞって取り寄せる最高級品を作るタンナーまでさまざまです。もちろんタンナーによって革の特徴は異なり、品質もピンからキリまであります。

対して日本では、革を作る会社はそこまで多くありません。兵庫県や姫路にあるタンナーが有名ですが、原皮のほとんどは海外からの輸入です。日本レザーの特徴を挙げるとすれば、いろんな種類の革を取り扱っていることでしょうか。

日本ではブライドルレザーやコードバンなど、上質な原皮を取り寄せて丁寧になめされています。イタリアンレザーはそのほとんどが牛革、しかもオイルレザーが多いのが特徴です。それぞれの違いはありますが、どっちが優れているという議論に決着はつかないでしょう。

初めて革を持つならイタリアンレザー

イタリアンレザーは、初めての人でも使いやすい本革です。色合いも綺麗で、経年変化も楽しむことができ愛着がわくことでしょう。イタリアを代表する高級レザーを紹介しましたが、ほかにも魅力あるレザーはたくさんあります。

イタリアンレザーは初心者でも、もちろん上級者でも楽しめる素敵な本革です。大切な方へのプレゼントにもよく選ばれているオールマイティな革なので、是非一度手にとってご覧になってみてください。

 

イタリアの老舗メーカー「Boldrini(ボルドリーニ)」の商品はこちら

Boldrini社と当店のコラボブランド「Montecatini by Boldrini」の商品はこちら



この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で

SHARE