ビジネススタイルから覗く“民族性”

新年明けましておめでとうございます、TRANSIC MDの小寺です。
本年もどうぞTRANSICをよろしくお願いします!

毎年の年末年始は、昨年の振り返りと今年の目標をじっくり考える期間ですよね。
昨年を振り返ると、中々外に向かって動くことが難しい中、ネット環境を通したコミュニケーションで色々考えさせられることが多かったように思います。

その中で大きな意味での“民族性”を意識した1年でもありました。
民族の違いはよくあるテーマなのですが、今回は私が感じた“ビジネス上での民族性”についてお話ししたいと思います。


ヨーロッパの“個”とアジアの“集団”

オフィスで働く人々12年ほど前、ヨーロッパ系、アジア系、色々な人種が集まっている中でフランスの方に、「私たちヨーロッパ人同士はお互いを近い関係に感じているけど、あなたはアジア人に対して自分達と近くに感じる?」と尋ねられたことがありました。

ヨーロッパ人同志は近くに、アジア人は遠くに感じている、と暗に言われたような気がして、更に当時フランスでの滞在が1年を過ぎたくらいでアジア人差別に辟易していた私は、狼狽しながらも、ヨーロッパ人の連帯に負けたくない気持ちもあり、「あなたたちに対してよりは近く感じるかもしれないわね」と、嫌味っぽく返しましたが、実は当時の私はそこまでの違いを感じることはなかったのです。

その後、ヨーロッパやアジアの方々との仕事を続けるうちに、何となく仕事のスタイルについて違いが見えてきました。
“論理・合理性を求め感情では動かないヨーロッパのスタイル”と、“協働姿勢を重視し、感情的なアジアのスタイル”。

もちろん一人一人の個性もあって一概にみんながそう、というわけではないのですが、仕事に向かうスタイルは、ヨーロッパからは“個”を、アジアからは“集団”を感じることが多いな、と思います。

例えば、商品に不具合があった場合にヨーロッパの工場に連絡する時には、それがどのような不良で、どう商品として成り立たないか、またその不具合の原因を論理的に説明が求められます。
もし論理的でなければ、先方は納得せず、補償を求めることができません。

逆にアジアの工場に連絡をするときは、不具合の内容だけでなく、その不具合でいかに困っているか、お客様からの信頼を失うか、という感情的な部分の説明をすると相手は私たちがどれだけ大変な思いをしているかを理解してくれるように思います。

コンタクトの担当者もヨーロッパの工場は部門によってそれぞれの担当者がいる場合が多いのですが、その担当者は自分の仕事の範囲しか関わらず、その他の情報は知らないことが多いです。
一方、アジアの工場は担当者がほとんど全てのことを把握し、周りがどのように仕事をしているか、動いているかを見てそれで自分の仕事を進めていくことが多いように思います。

この違いはどこから来るのかと考えてみたところ、よく言われていることではあるのですが、ヨーロッパは狩猟民族で、アジアは農耕民族、というところに落ち着きつつあります。
狩猟は個人、農耕は隣人と助け合いながら作業するため、自然と隣人とうまく感情を合わせてやっていくことが求められたのでしょう。


お互いのビジネススタイルを尊重する

オフィスの廊下を同僚と歩く女性

私自身は人にもモノにも感情移入しやすい性格で、いろんな事に目が行き、手を出してしまう性格。
典型的なアジアスタイルだと考えていました。
その一方、アジアとのビジネスを専門にしている友人からは、私のスタイルは完全にヨーロッパだよね、と言われます。

どちらがいい、どちらが悪い、ではなく、先月でもテーマにした“自分が楽しく働ける環境”はどのようなスタイルなのかな、と考えていると色んなスタイルが見えてきました。

そして12月に入ってすぐヨーロッパから届いたクリスマスカード。
びっしり書き連ねられていた内容は自分の近況と想いのみ。
最近どう?の一言はなく、私に積極的に返信を求めない、ただ自分がカードを送りたいから送った、というそのスタイルに心地よさを感じた小寺でした。